教導 2
パル!
俺はパルに思念を飛ばす。
交渉する前になんかいきなり始まったおかげでパルもきっちり戦闘に参加してる。
パルは恵比寿に瞳術を発動する。
相手の意識を飛ばす術だが、それに抵抗出来ても集中力が落ちて精神的な抵抗力が下がる。
そしてここに、新スキル『かぶき踊り』を発動する。
これは、かぶき踊りっていうか、阿波踊り?
俺にはそうとしか見えない。
チャンカチャンカ、チャンカチャンカ、踊る阿呆に見る阿呆、同じアホなら踊らにゃそんそん♪
っていうフレーズが頭でリフレインする。
実際効果も、相手に自分と同じ踊りをさせる。
「なんやこれ!おい!なんやこれ!」
あ、それ、踊らにゃそんそん♪
まぁ、いきなり勝手に自分が踊りだしたらパニックになるよね。
リッツ!
リッツの新スキル『スウィートルーム』
とても快適な異空間を作り上げ、そこで寝泊まり出来るスキル。
ダンジョンでもテント要らず。
許可された者しか出入り出来ない。
そう、”出“入り出来ないのだ。
踊って抵抗出来ない状態の相手の所にスィートルームを許可状態で展開して無理矢理中に入れて、許可を取り消す。
異空間製の簡易牢獄の完成だ!
中はとても快適なので、ゆっくりくつろいで欲しい。
残りの勇者は、ルナの海魔法『渦潮』を喰らって身動きできない。
周りを洗濯機の中みたく塩水が回転して中央から抜け出せない様にする。
そして、恵比寿を隔離したので、ルナに別の魔法をかけさせる。
海魔法『満ち潮』
足元に海水が現れるだけの魔法。
リッツ。
『ジャスティスジャッジメント』
雷の範囲攻撃だ。
「「「ギャァァァ」」」
ま、こうなるよね。
さてっと。
まずは魔法使いの女の人からだな。
「1000万あれ払わなくていい?」
「うう、お願いもう負けで良いから」
パルが足の指を噛みちぎる。
「1000万払わなくて良い?」
「要らないからぁ、要らないからぁ、もう許して」
よし言質とった。
次はタンクの人
「1000万払わなくて良い?」
「…」
こっちも足の指と手の指を噛みちぎる。
「あーこういう奴は痛みに強いから、もっと過激にいかないと無理っすよ」
たかしが近づいて来て、炎魔法を付与した刀でいきなり目を刺して焼いた。
「ギャァァァ」
たかし、躊躇ないな。
「ほら1000万要らないって言わねぇなら身体中焼きまくるぞ」
「要らない、要らないから辞めてくれ!」
あとは勇者なんだけど…。
「テメェ殺してやる!」
うわ、立ちあがろうとしてるよ。
生まれたての鹿のモノマネしてるみたいになってる。
ピノ!
相手の膝頭に全力で小槌を叩きつける。
「ガァァ」
みんな引きちぎって!
手と足引きちぎって!
危ねぇ、さすが勇者復活早すぎるって。
さて、改めて交渉…。
え!スウィートルーム壊されそうだって!
規格外すぎるだろう
やばいやばいやばい、ピノ!勇者にトドメ刺して!
終わらそう!
ピノが勇者にトドメを刺した瞬間、後ろの方で”パーン“と空間が破裂する音がした。
「オンドリャァァ!舐めくさって!ぶち殺したらぁ!」
その声と共に訓練が終了した。




