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伝説のうさぎ使いって何!?  作者: 山親爺大将


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教導 1

完全に逃げ道が塞がれた状態で、最も弱体化するタイミングで実践訓練する事になった。


最悪だ。


「30分だけ準備に時間もらって良いですか?」


「だめだ」

即答かい!


「待たせた迷惑料に勝ち負けに関係なく、1人1000万づつ払います」


「よっしゃ待ったろ」

やっぱり恵比寿が食いついた。


金に執着あるみたいだし、こいつだけ勇者の事なんとも思ってないの側から見ても分かるし。


「おい!勝手に決めるんじゃねぇよ!」


「まぁまぁ、なんもせんと30分待つだけで1000万やで!ええやん!それとも待てへんって言うの?」

恵比寿が、あの張り付いた笑みを勇者に向ける。


「クソ!30分だけだぞ!」

あっさり勇者が折れた。


あの恵比寿ってのがやっぱり相当強いんだろうな。


とにかく、この30分でうちの子達の新しいスキルを確認しなくちゃ!


ノバのスキル覚醒出来ないかな。

パルのスキル次第では攻撃以外の行動okにしてもらわないとな。


俺は慌てて訓練所に向かって、一室を借りてスキル確認をする。


あっという間に30分経った。


結局ノバの新しいスキルは未覚醒のままだったが、未覚醒でも一応使える事が分かった。


今回の作戦は完全に初見殺しになる。


最初で最後、1回見られたら次からは通用しない。


これがダンジョンの中で、本当に殺せるなら初見殺しでも充分だけど、そうじゃないから困る。


まあ、先の事は偉い人に考えてもらおう。


今は目の前の災難をなんとか凌がないと…。


大丈夫、ちゃんと作戦が決まれば勝てると言って良いか分からないけど、その場しのぎくらいにはなるはず。


勇者達が待つ訓練所に行く。


プ、プ、プ、ポーン!


俺がついた瞬間開始音がして、いきなり戦闘が始まった。


「テイムリンク!」

「ヤァァハァァ!」


慌てていつものスキルをかけると同時にノバの『始まりの刻』を発動する。


フッと俺とノバだけが今の時間軸から外れた感覚がする。

実際外れているんだと思う。

今、俺たちの目には完全に静止した灰色の世界が見えている。


そして、この状態で『終わりの刻』を発動させる。


そしてノバをこの状態で全力で移動させ向こうの魔法使いらしき女性の後ろの位置につかせた。


ここで時間切れで元の時間軸に戻る。


世界が動き出すがそのときには、もうノバの姿は無かった。


今は未覚醒なので、『始まりの刻』を発動させた場所から、『終わりの刻』発動後に移動した移動先に瞬間移動するという使い方しかできない。


インターバルが割と短いので今でも充分厄介なのだが、覚醒したらもっと強くなるんだろうなって思う。


ただ、予め向こうも魔法を用意していたんだろう、ファイアウォールで壁を作られてしまった。


「キャァァ!」

うーん、惜しい。


もう少しで魔法発動妨害出来たのに、1歩間に合わなかった。


ピノに水魔法でウォーターウォールを作ってもらい、相殺させる。


そして壁が消えて見えた先には倒れた魔術師と立っている2人の男が見えた。


嫌な予感がしたので全員に戻ってくる指示を出す。


その瞬間。


首の周りに何かが、ふわっと触れた感触がした。


ん?


意識が首の方に向いた時には釣り糸のように細い何かが首を締め付けた。


あ!


っと思った瞬間首が締め付けられる。


そして首が締まるのではなく、皮膚が切れる感触がした。


まずい!切り落とされる!


このまま俺が死亡判定で終わっても許して貰える気がしない。


初見殺しの1つノバの分はもう使ってしまっている。


どうする?どうする?


何も決められないまま自分の首が切り裂かられていく。


『ギィィン!』

かなり硬い金属音が聞こえたかと思うと、そこにはたかしが立っていた。


「あらぁ、特注製の釣り竿切ったらあかんでぇ、壊れた武器は訓練終わっても直らへんやん」


「うるせぇ!」


助かった。


ヒカリちゃんが全力で首の治療をしてくれた。


遥香ちゃんから念の為ポーションを貰って飲む。


「しゃあないなぁ、デスシックル召喚」

釣り竿を捨てた恵比寿がそう言うと、両手に草刈り鎌が現れた。


「死神はデスサイズじゃないのか?」


「それ使うには、勇者はんらの代金がちょっーーーーっと足らんねんなぁ」

そう言いながら、両手を目一杯広げた。


「全然足りてないんじゃない?」


「なーに、ほんの2億程度や、あと2億貰えば5秒はつこうたる」


「なんで2億なのに指を3本上げてるんだ?」


「おっと、思わず本音が」


「それは2億貰ってもなんやかやと難癖つけて使わないって事かな?」


「いやぁそんなつもり、ちーっともあらへんかったけど、それええなぁ!次からそうさせて貰いまっさ」


「次は味方になって欲しいなぁ」


「それはゼニ次第でっせ!ワイは金さえ貰えれば何処にでもつきますし、何でもしまっせ!合法非合法なんでもござれや」

貼り付いたような嘘くさい笑みを崩さず、手を交差した。


その手からは鎌が消えている。


「ドン!」

さすがはドン!

声をかけた時にはすでに要塞化してヒカリちゃん、遥香ちゃん、千景さんを全員取り込んでいた。


ドンの要塞化はサイズが巨大化よりも大きくなって、自分の中に味方を取り込める。


そして、全方位からの攻撃から守れるのだ!


その場から動けなくなるというデメリットもあるけど、まさに要塞!


いくらSランクとはいえ、鎌程度の攻撃で倒される事はない!


…思ったよりダメージ入ったな。


しかし、会話やらなんやらで時間稼ぎしたおかげで、勇者の牽制役に留まったピノとルナ以外はこちらに戻ってきている。


反撃の準備は整った。


戦力的に恵比寿さえなんとかすれば勇者はどうにでも出来る!


さぁ、俺たちのターンだ!

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