信号機 1
「信号機だね」
「信号機でしょ」
最初に信号機って言われたせいか、もう信号機にしか見えない。
歩行者用の赤と緑のあのタイプの信号機だ。
「これって、緑が光ったら進めるとかかなぁ」
「緑が光ったっていう情報が無いんで分からないんですが、そういう情報が出回って無いという事実がそれだけじゃダメって事だと思います」
「えーーーっと、どういう事?」
「ここも古いダンジョンですので、発見されて40年くらいは立ってると思うんです。
その間に1回も光らなかったて事は無いと思うんですが、そういう情報が出回って無いんです。
おそらくそれだけではダメで、光った事に情報としての価値が無かったか、理由を解説出来なかったか、自分達が秘密を解明するまでは情報を秘匿したんだと思うんです」
「あーなるほど、中途半端な情報じゃ安いから全部解明するまでは売りたくないし、変に情報出回って残りの秘密解明されるのも悔しいもんね」
「はい、そうです。
なので、緑に光っただけではダメなのかと」
「これって全部の階にあるの?」
「下の3階には道路にある3個のタイプの信号機みたいのありますよ。
4階は報告ないです」
「そうなんだ、とりあえずこれ光らせる方法から考えないとなぁ、単純に考えてゴーレムとこれが関係してるって思うんだけど、色は信号機って考えると青か緑かぁ」
「この階層っていうより、このダンジョンで青や緑のゴーレム居たっていう情報はないですね」
あれ、いきなり頓挫した。
「赤いのは居る?」
「アメジストゴーレムがいますね。
あ、でもこの階には居なくて、下の階です」
「あれ?アメジストって紫じゃ無かった?」
「アメジストゴーレムも色に幅があって、たまに赤色の強いのが出ます」
「じゃあ、青が強く出るアメジストゴーレムもいるんじゃない?」
「そこは自然界のアメジストと同じみたいで、青みが強いアメジストって基本的に居ないようですね」
「自然界でも青いアメジストってないの?」
「全くないわけではないですが、基本的にはないです。
カラーチェンジタイプで青く見える時があるとか、アスベストが混ざっているとか、そういうので青くみえるのありますが、かなり例外ですね」
「めちゃくちゃ詳しいね」
「パワーストーン好きなんですよ」
「緑のアメジストもないの?」
「青よりはありますよ、アメジストに熱が加わると緑に変色する時ありますし」
「それだぁ!」
「え?」
「アメジストゴーレムを熱処理しよう!」
「え、でも、緑になったとして、そこからどうしましょう?」
「………どうしようか?
赤い方のドロップ品とか魔石をとりあえずあれに近づけてみようか?
何か反応あるかも」
「はい」
「………何もないね」
「ないですね」
「1回下の階行ってゴーレム熱処理したら緑になるか確認してみようか?」
「はい」
と、いう事で、下の階に移動する。
「よし!たかし出番だ!死なない程度に焼いてみてくれ、くれぐれも一撃で倒すなよ」
「任せてくださいっす!この装備なら手加減も余裕っす!」
「あ!緑色になりました!」
「よっしゃあ、たかしそのまま倒しちゃえ!」
「任せてくださいっすー!」
たかしがあっさり倒した。
装備を充実させたせいか、相当強くなってるな。
「ドロップ品がプラジオライトになりました」
「じゃあ、それ持って行ってみようか」
また上の階に戻って、緑色に変色したゴーレムの魔石やドロップ品のプラジオライトを信号機につけてみる。
「やっぱり何も反応ないですね」
「うーん、でも、色変わったしなぁ、別の方法で熱加えてみようか」
「別の方法?」
「うん、ちょっと活躍してもらうよ!」
俺はご子息様をみながらニッコリと笑った。




