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DV

もう少しで横浜港が見えそう位置にあるその部屋で天津は話を聞いていた。


「以前に交際していた男性がいます。期間は短かったけれど、体の関係もありました。でも暴力を受けることがあって、私からお別れしたのです」

良くある話と言えばそうだが、とにかくこんな男が多い、と天津は思っていた。

DV関係の依頼も減ることはなく、増えるばかりだ。

虚しい気持ちがある。

とにかく暴力はだめだと思う。

警察上がりの天津は、これでも罪名には敏感だ。

暴行、傷害。。。手を出せばそれは犯罪なのだ。

いつでも天津は警察にも協力するようにしている。

何だかんだ言っても事件を処理するのは警察なのだから。

吉永は続けた。

「相手はこのマンションも知っていますが、別れてから特に会うこともなかったのです。それが、昨日近くでばったり会って。。。あっ、もしかして今も盗聴されているかも」

しまった。

私としたことが先に確認するべきだった。

小型の盗聴器発見機を取り出し、筆談に変えた。

(まず先に室内を調べます)

(お願いします)

室内はそれほど広くなく、発見器に反応したのは、wifiのルーターくらいであった。

「おそらく大丈夫でしょう。会った時に何か言われたのですか」

「手を掴まれて、またやり直して欲しい、と言われました。無理です、と言うと、ボソッと諦めないって。。。」

「分かりました。警察には相談しましたか」

「まだです」

「一緒に行くので、警察にも相談しましょう」

「はい」

「私ができることはします。ただお金もかかりますが、大丈夫ですか」

「もちろん分かっています。ある程度はご用意できます」

その後具体的な打ち合わせをして、今日は帰ることにした。

今日は土曜日だった。

ミーコを探しているうちに曜日感覚が分からなくなっていた。


玄関を出て、鍵とロックがかかるのを確認してから、天津はまた階段の上階を少し確認してから、ゆっくり下りて行った。

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