プロローグ?
空を見上げるとどんよりとした曇り空で、まるで今の俺の心境をそのまま写したかのようだ。…なんて柄にも無いことを考えてしまう程憂鬱だ。
そんな俺に、黒髪で背中に大剣を背負った筋骨隆々の男が話しかける
「おいおい、そんな真顔でため息つかれても怖いだけだぞ」
おっと表情を作り忘れていたようだ。
「いやいや!そんな嫌そうな顔されてもどうにもなんねぇぞ!」
はぁ?じゃあどうすればいいんだよ!
「そんな目でこっち見るなって、仕方ないだろ。…上からの命令なんだから」
いや、マジかよ。本当にやるのかよ。
「というか、お前そんな感じでこのまま行くんじゃないだろうな」
うーん、流石にこのまま無口はダメやな。
「おい!聞いてるのか?」
…まぁ、キャラ作れば何とかなるだろ。けどなぁ、クソだるいなぁ
「おいって!…お前教師になれって言われているのに、そのままだとやってけねぇぞ!」
「……あぁ、わかっている」
「やっと喋ったかよ…。まぁ、俺は伝えたからな」
はぁ、仕方ない。面倒臭いけど、上からの命令だしなんとかやってみるか。うん、、多分、何とか、きっと、どうにかなるだろ。、、うん。
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今日から待ちに待った学園生活がはじまる。ここ、アレスティア学園は、この国一番の学園だ。そして今日はそのアレスティア学園の入学式があった。後は割り当てられた教室に向かうだけだ。
「よし!がんばるぞ!」
気合いを入れ直して教室のドアを開ける。すると視線が向くのがわかる。その視線を気にしないようにして、空いている席に座る。
アレスティア学園は文武両道を掲げる学園である。そのため、周りの子を観察すると強いというのがよくわかる。席についてまじまじと観察してると、赤い髪の男の子が近づいてきた。
「よう!俺の名前はグランだ。グランって呼んでくれ。これからよろしくな!」
「うん。僕の名前はキシルス。呼びやすい言い方で呼んでくれていいよ。よろしくねグラン」
せっかくだからと色々話してみると、グランは僕と同じで田舎から来たようだった。
「へぇー、お前魔法3属性使えるのか。すげぇな!」
「ありがとう。でも、僕はそれくらいしか取り柄がないから」
何て雑談していると
「おい!そこの貧乏そうな奴ら!」
と、騒ぎながら身なりの良い3人ほどがこちらに来る。
「ありがたく思え!俺様の下僕にしてやる!」
先頭に立つ金髪の子が言い放つ。あまりのことに言葉が出ないでいると
「流石エルファン様!このような下民をも気にかけるとは、懐の広さがちがいます!」
「そうだろう。そうだろう。お前ら、俺様のことはエルファン様と呼べ!わかったな?今日からお前らは俺様の下僕だ」
「はあ?何で俺がお前の下僕に成らなきゃなんねぇんだよ!」
流石に我慢ならなかったのか、グランが言い返す。
「な、なんだと!貴様!」
「なんだ!断るのか!」
これはまずい
「ちょっ……
ガラガラガラッ 止めようと思ったその時教室の扉が開いた。ついさっきまで騒がしかった教室が一瞬で静かになった。
カツカツカツ靴の音が教室に響く。
「俺が今日からこの担任を務めるアル=アシュタリアだ。よろしく」
これが先生と僕らの出会いだった。




