『きょうだい』
きょうだい…
そんなに、兄が偉いのか?
たかが1年早く生まれただけなのに、
親、身内がちやほやする。
僕から言わせれば、バカ兄だ。
裸の跡取りバカ長男だ。
きょうだい全て、兄に尽くさなくてはならない。
家系を守る為、兄に尽くすのだ。
僕はこの家から逃げ出したい。
でも、下の きょうだいたちを置いては行けない。
親、兄は嫌いだが、下のきょうだいたちは別だ。
僕は、きょうだいたちの為に自分を殺そう。
「スチュワート!こっちに来てくれるか?」
あー、またバカ兄が僕を呼んでる。
「なんですか?ロータス兄上」
「忙しいところ すまない。少し話しを聞いてくれるかい?」
「…はい。」
「再来月、僕は家督を継ぎ、正式な家長になる。」
「はい。おめでとうございます。」
「スチュワート …」
「…?」
「スチュワート、僕のこと嫌いだろ?」
「兄上、そんなこと。」
「いや、いいんだ。わかってるよ。…僕もこの家の生活にうんざりしているんだ。」
「!」
「僕が、家督を継いだら、手伝って貰いたいことがある。」
「どんなことですか?」
「今、この国で行われている世界祭りが終わったら、ガースお父様は、僕に家督を引き継ぐと国民に言うだろう。家督を継いだ僕は、このオリンピック家の王制度を廃止しようと思っているんだ。」
「!!!」
「きっと、僕は、殺されてしまうだろう。しかし、民衆が笑顔になるためには、もう我々の手を離れるべきなんだ。」
「兄上…」
「もし、僕が死んだら、この意識を継いで欲しい。一緒に行動したらスチュワート、君まで命を狙われる。…だから、知らない振りをしてくれ。お願いだ。」
「…兄上、私が愚かでした。あなたは、道化を演じていたのですね。…あなたを死なせはしません。まだ、10月まで時間はあります。同士を探します。」
「スチュワート、無理はしないでくれ。」
読んで頂き誠にありがとうございます。
今日のTwitterトレンド『きょうだい』です。
ダブル金おめでとうございます。
結果だけ知りました。
オリンピックは見ません。
スポーツ観戦は大好きです。
好きな選手も沢山います。
ですが、申し訳ありませんが気持ちよく見る事ができません。
ちょっと、皮肉を込めて、妄想しました。
選挙権があるなら次の衆議院選、投票に行きましょう。
無記名で大丈夫です。
まずは、投票率を上げる事が大事。
あ、小説と関係無い話しで申し訳ありません。
また、お会いいたしましょう。m(._.)m