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北欧帝国の野望  作者: ソヴィエト少佐
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第1話 狂気の幕開け

1938年 フィンランド ヘルシンキ 国会議事堂

「諸君!我々はいやわが祖国は常に赤の脅威に晒されてきた!私はこの赤の脅威より我が国を守るには政治体制をドイツと同じファシズム体制を掲げるべきだと日々痛感している!しかし私はこの国がファシズム体制に移行したからといって強国になるとは思っていない!ならばわが祖国を強国にするにはどうするべきか?それは簡単だ!北欧を!統一することだ!北欧を統一してこそ我が国の絶対的安全保障が確立されるのだ!!私に何ができるかはわからない。しかし祖国を憂う気持ちは誰よりも強いと私は思っている!次の首相総選挙を是非ともこの私マーク・リュッティに投票してくれ!我が国を強国にしようではないか!わが祖国を共に赤の脅威から守ろうではないか!」

これはある独裁者と国家の存続を掛けた戦いの話である。


マーク・リュッティは1900年ヘルシンキ郊外の小さな村で生まれた。

父は家具職人で母は名家の娘であった。幼い頃はより人に優しく温厚な性格であったが1度怒ると親であっても手が付けられない程の癇癪持ちであった。そんな彼の幼き頃の夢は父の跡を継ぎ家具職人となることであった。しかし12の時フィンランド解放戦線の戦闘員の1人であるルール・アンネットとの出会いが彼の人生を変えることとなる。ルール・アンネットはマークの近所に同時期に越してきた24歳の青年である。彼は戦闘員、並びに諜報員として優れており何より組織には心酔していた。そんな彼の話を何度も聞く度にマークは将来家具職人となる以外にフィンランド解放戦線の一員となる夢が出来上がっていた。


1914年第一次世界大戦開戦。14歳となったマークはロシア帝国の第一次世界大戦への開戦を好機と捉えフィンランド解放戦線に加入。フィンランド解放の為にフィンランド領内のロシア帝国軍基地を襲撃したり様々な破壊工作を行ったりした。


1917年ロシア帝国内でロシア革命が発生。これを好機と見た組織幹部はロシア臨時政府との間にフィンランド独立に関する交渉が開始された。

しかしロシア臨時政府は仕方なく交渉のテーブルに付いただけであり

どれだけ譲歩しても自治共和国までと考えていた。よって交渉は平行線を辿り結果打ち切りとなった。交渉の打ち切りをうけ解放戦線はソヴィエトロシアと手を組むこととなった。その後ソヴィエトロシアが政権を取りソヴィエト連邦となった時再びフィンランド独立に関する交渉が開始された。交渉は解放戦線の思うように進み晴れて独立することができた。


しかし独立を果たした祖国をみてマークは落胆した。

権力は解放戦線幹部や旧フィンランド王国の1部の貴族が握り国民には重税が課されるというロシア帝国領時代と何一つ変わっていなかった。

解放戦線の同志達も独立を果たした祖国をみて落胆しまた1人また1人と組織を去っていった。マークはこれを期に実家へと戻り妻子を持ち父の跡を継ぎ家具職人となった。妻はヘルシンキに住む漁師の娘で名をヴィーシャと言った。

その後13年間家具職人として日々を暮らしていた。ある日久しぶりにルール・アンネットと再開する。再開したルールは政治政党「フィンランド国家社会主義党」を作りそこの党首となっていた。ルールの話を聞いているうちにマークはルールの掲げる思想に感銘を受けその日のうちに党員になるという誓約書を書き妻に内緒で提出してしまった。

そのことを知ったヴィーシャは最初は驚いたものの仕方ないと諦め彼の政治活動を応援することとなった。


こうしてフィンランド激動の時代が幕を開けた....

えーどうも初めましてブラック出版のソヴィエト少佐と言います。

なんで共産主義者がファシズムの話を書いているのかと自分でも思っています(^_^;)

えーどうでしたでしょうか北欧帝国の野望。初回なので戦闘シーンも無けりゃあらすじのような内容になってしまっていると自分でもわかっています。次は出来たらノルウェー併合の回を書けると良いなと思っております。

あ、ちなみにですがフィンランド解放戦線という組織もありませんしフィンランド国家社会主義党というのもありません。

自分は戦史に関しては日本軍のことしか知りませんので日々Wikiを見ながら勉強しております。長々と失礼しましたが是非ともこれからも読んでくださると幸いです。

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