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暇な龍の冒険記  作者: 皐月 時雨
7/8

冒険者登録

本日の1話です。


※誤字、脱字等あればご指摘お願いします

シーナが冒険者ギルドに入ると、それまで騒がしかった室内がシンと静まり返った。

だが、物珍しそうに見るだけで誰も話しかけてこない。そのうち、喧騒ももどってきた。

なぜこんな反応なのか。それは至ってシンプル。この世界には割とプレイヤーがいるからである。


プレイヤーの姿は、様々である。それこそ、10歳くらいの少年少女から、70歳くらいの老人まで。だから、シーナが入ってきた時も、「あぁ、プレイヤーなんだろうな。」位にしか思われなかったのである。


そんなことも露知らず、周りの反応にシーナは少し不機嫌になり、頬を膨らませるのであった。

実はシーナ、王道というものが好きなのである。つまり、ギルドに入った時、


「おぅ、嬢ちゃん。ここは冒険者ギルドだぜ?嬢ちゃんみたいなのが来るとかじゃないぜ?」


とかいう、シチュエーションに期待していたりする。その期待は砕かれたが。


それはともかく、シーナは早速受付カウンターに向かった。カウンターはいくつかあり、そのどれにも見目麗しい女性達が受付嬢をしていた。シーナはカウンターに駆け寄り


「冒険者の登録をしたいのですが、ここでできますか?」


と尋ねた。


「はい、出来ますよ。まず、こちらの書類に必要事項を書いて下さい。」


受付嬢はそう言って、1枚の紙とペンを取り出した。シーナはそれらを受け取り、必要事項を書いていった。ちなまに、書いた内容はこうだ。


名前:シーナ


種族:竜人族


年齢:15歳


適正属性:雷・水


得物:なし


書き終えたシーナは紙を受付嬢に渡した。


「ありがとうございます。・・・得物はなしと言うことですが、シーナ様は普段、前衛職、後衛職どちらをメインに行っていますか?」


「うーんと、どちらもやっていますが、どちらかと言えば後衛職ですかね。」


「分かりました。では、ギルドカードを作成しますので、少々お待ちください。」


そう言って、受付嬢がカウンターの奥へ行くこと3分。


「お待たせしました。次に、このカードに魔力を流してください。」


受付嬢が鉄製のカードを差し出してきた。どうやらこれが自分のギルドカードらしい。そう思いつつ、シーナは言われた通りカードに魔力を流す。すると、カードが一瞬だけ光った。


「ありがとうございます。これでギルドカードの完成です。このギルドカードは、依頼(クエスト)を受ける時にご提示ください。ランクに合った依頼しか受けれませんのでご注意ください。ランクはそのランクの依頼を連続で10回達成しますと、上がっていきます。ランクはFかSまでございます。それでは、よき冒険者ライフを。」


受付嬢はそう言い、頭を下げる。

ちなみに、このギルドカード、身分証明書としても使えるらしい。さっき魔力を通したため、絶対に偽装できないから安全だという。再発行には金貨1枚がかかるらしい。大事にしなければ。


ギルドカードを作り、上機嫌になったシーナはとりあえず、なにか依頼を受けようかとも思ったが、早く水龍セレスに会いたかったので、依頼を受けるのは辞めた。お金に困ってるわけでもないしね。


そう思い、シーナはギルドを後にした。そうは思ったものの流石に今日行くのは疲れるのでやめて、ひとまず宿を取ることにした。


宿は、ギルドを出て左に50mほど行った所にあった。なかなかに立派である。シーナはそこに入り、宿を確保し案内された部屋に入った。


「はぁぁ・・・疲れた」


それはそうだろう。長時間飛行に加え、この貧弱な体での歩行。疲れないわけがない。だか、まだ寝るわけには行かない。まだ昼過ぎだし。お腹も空いていた。まずは、お腹を満たそうとシーナは一階の食堂に向かった。その食堂はバイキング形式となっていた。


「わぁぁ」


シーナは驚く。そのバリエーションゆえに。かなり、たくさんあったのだ。


「やっぱ肉だよね♪」


シーナは先ほどまでの疲れなど吹っ切れたかのようにバイキングを楽しみ始めた。やはりというか、元男なので肉が多かったが。


「あぁ〜美味しかった」


存分に昼ごはんを楽しんだシーナはこの後どうしようか悩んだ末、とりあえず武器屋に行くことにした。もちろんその後防具屋にも行くつもりだ。


食器を片付け、シーナは大通りに出る。そして、そのままの足取りで商業通り(?)に行く。


(やっぱ魔法職は杖にローブかなぁ)


なんて、考えながら色々な店を回っていると、とある店の杖が目に入った。その杖は他のものより高く、杖の先に黄色い石のようなものが埋め込まれていた。


「店主さん、これは何ですか?」


「それは雷の杖だな。魔石が先端にあるだろう?それが雷の魔法を強化するんだ。まぁ、その分金も張るがな。」


どうやら、この先端の石は魔石というらしい。


(天上の廃都でモンスターを狩っていた時にこんなのが落ちでいたような・・・?まっ、いっか)


「じゃあ、これお願いします。」


「おうよ。30万Gだ。」


他の杖が、安いもので1000Gほどだからかなりお高めだろう。

シーナは腕輪から金貨3枚を取り出し店主に支払った。そして、そのまま防具屋に向かった。


防具屋でも、少しお高めのローブを買った。魔法耐性upのやつらしい。こちらは20万Gだった。


こうして武器防具を買ったまたまた上機嫌になり、宿へと戻り、鼻歌交じりに寝るのだった。












はい、今日の1話です。

どうでしたか?

感想等お待ちしておりますので、どんどん書いてください。

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