レイダースの街
久しぶりの投稿です。遅れてすみません。
できるだけ、毎日投稿しようと思っておりますので。これからも、よろしくお願いします。
※誤字、脱字等あれば、ご指摘お願いします
銀の覇塔から飛び立ったシーナはいくつか確認ごとをし、東に飛び続けていた。
そして、飛ぶこと1時間弱。
ようやく遠目に街が見えてきた。遠目にも分かる程の壁が確認できた。ゆっくり飛んできたので、本気を出せば20分で行ける距離だろう。
シーナはこのまま街近くまで飛んでいくか、こので下に降りるか迷った末、眼下に道があるのを見つけて下に降りることにした。
(その方が自然だしね。それに目立ちたくないからね。)
そうして降りて翼をしまい、歩くこと30分。シーナは早々に後悔していた。
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・あ、足が・・・」
(途中まで低空飛行しとけばよかったっ・・・!)
そう思っていたシーナに声を掛けてきた人物がいた。
「嬢ちゃん、大丈夫かい?」
鎧を着て、槍を持っているのでおそらくこの街の守衛だろう。
「だ、大丈夫です。それより、ここはレイダースの街ですか?」
「あぁ、そうだよ。城ちゃんはどこから来たんだい?」
「西の方からです。」
「西?エイスの街かい?」
「エイス?いえ、違いますが・・・」
「じゃあ、村かい?でも、その格好じゃあ村とは言えないしなぁ」
「あー・・・突然目覚めたっていうか、覚えてないんです。」
シーナがそう言うとその守衛は驚いた顔をして
「お嬢さん、もしかしてプレイヤーかい?」
そう言った。
その言葉に逆にシーナは驚いて
「プレイヤー?」
「プレイヤーってのは、突然どこからか現れたやつのことを言うんだが、そいつらには決まって共通点があるんだ。」
そう言って守衛の人はプレイヤーについて語った。
プレイヤーの共通点はこうらしい。
1.みんな突然目覚めたと言ってくる。
2.不老である。
3.だいたい顔が整っている。
守衛の人は1と3を考え、言ったのであろう。そして、プレイヤーの出現は大体100年ほど前に集中したらしい。守衛の人が驚いたのは、今頃新たなプレイヤーが現れたからだろう。
「そうですね・・・私もプレイヤーですね。少し特殊ですが。」
「お、やっぱりかい。
てことは、ギルドカードは持っているんだな?」
「ギルドカード?いえ、持っていません。それはなんですか?」
「嬢ちゃん、ギルドカードを知らないのかい?」
「えーっと、そうですね。先程も言いましたが、私は特殊なので。私以外にもあと7人はこんな感じだと思いますけど。」
「そうか。ギルドカードってのは、ギルドに登録すると、貰えるカードだ。本人以外は使えねぇ。ほれ、これだ。」
そう言い守衛が見せてきたのは鉄製のカードだった。カードには、名前、種族、ランクが書かれいた。
「ランク、とは?」
「ランクってのは、所属ギルド内での優劣ってとこだな。FからSまである。俺はこのとおり、Cだ。元々冒険者だったからな。」
「このギルドカードっていうのがないと、入れないんですか?」
「いや、1000G払えば入れるぞ。ただ、ギルドカードがあれば、それが無料になるんだ。」
「分かりました。では・・・はい。」
シーナはすかさず銅貨10枚を支払う。
「おう。このまま大通りを真っ直ぐ行けば、冒険者ギルドがあるから、そこに行きな。」
「分かりました。ありがとうございます。」
シーナは礼を言って、門をくぐった。
街は、よくあるRPGの街だった。大通りは武武器屋や防具屋、食材屋といった店が数多く並んでいる。そして、100mほど先の突き当たりには冒険者ギルドと思われる一際大きな建物が建っていた。というか、入口の上に看板があって、そこに大きく《冒険者ギルド》と書いてある。しかも、その隣には冒険者ギルドと同じくらいの大きさの建物がいくつも建っている。入口の上には《錬金術師ギルド》、《裁縫師ギルド》、《採掘師ギルド》、《商業ギルド》などといったことが書かれているので、そこはギルド通りなのだろう。
シーナは一直線に冒険者ギルドへと入った。
少し後味が悪いですが、今回はここまでです。
※感想等お待ちしております。