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暇な龍の冒険記  作者: 皐月 時雨
4/8

Lv.100

前回での誤字の御指摘ありがとうございました。


※誤字、脱字等あれば、ご指摘お願いします。

シーナは街へ降りるまでの間コマンドの確認を行うことにした。


「ステータスオープン」


そう言うと、目の前にウィンドウが現れた。3分の2くらいの大きさに自分のステータスが、残りの場所にはアイテム・マップ・課金・オプション・ログアウトという項目が表示されていた。


ステータス


名前:シーナ


Lv.1


所持金:0G


種族:龍族/天龍


適正属性:雷・水


体力:5000


力 :1000


防御:3000


魔力:2500


スキル:硬化・帯電


技:ドラゴンテイル


魔法:ブレス(固有)・サンダー


ステータス画面にはこれと日にちと現在時刻が書いてあるだけだった。


素早さなどはプレイヤー(中の人)の素質によって変わるらしい。意外と厳しい。


他にも種族特性というものがあるらしい。

人族は平均的で特にない。初期ではオール100

獣人族は防御が高く(120)、力が低い(80)。

吸血鬼と天人族は魔力が高く(120)、体力が低い(80)。

竜人族は力が高く(120)、魔力が低い(80)。

レベルが上がるほどそれは顕著に現れるらしい。


ちなみに、これは運営とwiki情報である。


こう見ると、龍族であるシーナは異常であるが、ボスみたいなものだからいいのだろう。


余談であるが、この世界にボスは存在しない。あくまで、まったり楽しむというのをコンセプトにしている為、居ないのである。


そうこうしているうちにシーナは街に着いた。


辺りは薄暗く、雷が落ちまくっていた。

先ほど街に着いた時、視界の右下に天上の廃都と表示されていたので、ここは天上の廃都ということなんだろう。確かに人はいない。代わりに体にビリビリと電気がはしっているモンスターがうじゃうじゃいる。


(鳥型のモンスターまで雷を纏っているのはどういうことなんだろうか?)


シーナはそう思い鳥に視線を合わせるとその鳥の上に名前と体力(バー状)が表示された。


どうやらサンダーバードというらしい。ちなみに結構でかい。翼を広げたら5mくらい。


シーナがサンダーバードを見ていると、視線に気づいたその鳥が突っ込んできた。


「ギィアアアアアアア」


「えーっ!?ちょ、何もしてないのに!!」


そう叫びながらシーナは逃走を図る。

が、努力空しく追いつかれてしまう。


「ギィアア!」


「ぐっ!」


シーナは激痛がくることを予想し歯を食いしばった。

だが・・・


「あれ?痛く・・・ない?」


そう、全然痛くなかったのだ。

というか、鳥が鱗に挟まって苦しそうにしている。シーナは笑うしかなかった。


「あはは・・・なんか龍の体ってすごいなぁ。

ところで、これってどう倒せばいいんだろう?

ブレスでいいかな?」


そう言ってシーナはブレスを放った


ズズン・・・


「あ・・・」


鳥はブレスに呑まれ、HPバーが一気に0になり、光の粒子となって消えた。

だが、その余波で街に被害が出た。

具体的に言うと、街の一角が更地になった。

さらに、それに巻き込まれた大量のモンスターが光の粒子となった。


つまり、やりすぎた。


「・・・」


「威力弱められるのかなぁ・・・」


ブレスの威力の調整がシーナの今後の課題となったのだった。


と、苦笑いしていたら、シーナの体が突如光に包まれた。なんだろうと思い、ステータス画面を開いてみるとレベルアップしていた。



名前:シーナ


Lv.34


種族:龍族/天龍


適正属性:雷・水


体力:8400


力:2600


防御:6200


魔力:5800


スキル:威圧・硬化・帯電


技:ドラゴンテイル・突撃・捕食


魔法:ブレス・サンダーブレス・サンダー・ライトニング・ウォーターガン・ウォーターウォール・ウォーターサンダー



めっちゃ増えてた。レベルもさることながらなにより魔法がたくさん増えてた。


(天龍って魔法特化なのかな)


シーナはそう思った。そしてそれは間違いではない。


「おっ、もうこんな時間か。今日はここまでかな。」


シーナは時間を確認し、いつの間にか日をまたいでいたのを見て、塔の最上階に戻った。


「おかえりなさいませ、シーナ様」


塔に入るとフィオネが恭しく頭を下げてきた。


「ただいま」


「レベル上げは順調ですか?」


「はい、そうですね。一気に34レベまで上がりました」


その言葉にフィオネは目を丸くする。


「それは・・・凄いですね。」


「やっぱ、凄いんですか」


やはりこの上がり方は異常だったらしい。おそらく街のモンスターが強かったのだろう。そう考えたシーナはあることを思い出した。


「あの、さっきブレスを吐いたら街の一角を更地に変えてしまったのですが・・・」


「あぁ、そういうことでしたら大丈夫です。時間経過で修復されますので。」


その言葉にシーナはほっと一息つく。


「それならよかった。じゃあ、私はこのまま寝ます。おやすみなさい。」


「おやすみなさい、シーナ様」


そう言いシーナはログアウトするのだった。


ーーーーー


現実世界に戻ってきた健人は一言呟く。


「はぁ・・・なかなかリアルだったなぁ」


「明日から本格的にレベル上げ頑張らなきゃ!」


そう言い寝床につくのだった。


ーーーーー


健人がトライブ・アース・オンラインを始めてから1ヶ月後ーーー


健人(シーナ)はゲームの世界にいた。


そして、レベル上げをしていた。実は数時間前にレベルが99になっていたのだ。


このゲームのレベルは最大が100なので、後少しといったところなのだ。100レベルになれば人化の術を使える。念願のだ。


だから、さっきから街でモンスターを狩っていたのだが、一向にレベルが上がらない。


シーナはより効率的なレベルの上げ方をするために50レベルすぎた頃くらいから、近くにいる水龍と仲良くなり、どちらか倒れるまで戦うということをしていた。理由は簡単。たくさん経験値が入るからだ。


幸い、倒されても塔で復活できるので、2人で切磋琢磨していたのだ。


今日もそれをすればいいのに、あっちに行くまでの時間が惜しいという理由でここで上げていたのだ。


ちなみに塔では、常に雷が落ちているのでおちおち戦えないのだ。生憎、冒険者も1回も来ていない。


そうして、街でレベル上げをすること2時間。ついに、シーナはレベル100になることができた。


「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・やっと、100レベだー!」


そう言いシーナはステータスを確認する。



名前:シーナ


Lv.100(最大)


種族:龍族/天龍


適正属性:雷・水


体力:15000


力:6400


防御:12000


魔法:36000


スキル:威圧・硬化・帯電・多重結界(常時)・雷化・水化・人化・龍化


技:ドラゴンテイル・突撃・捕食・締め付け・流星落とし


魔法:ブレス・サンダーブレス・コールドブレス・サンダー・ライトニング・ライトニングフィールド・サンダーボルテックス・雷電砲・雷電球・雷落とし・フォーダーガン・ウォーターウォール・ウォーターフィールド・濁流・渦潮・水流砲・水塊球・ウォーターサンダー・水電砲



魔法欄が訳の分からないことになっていた。


それはさておき、やっとのことで人化を手にしたシーナは意気揚々と塔に戻っていった。


「ただいまー」


「おかえりなさいませ、シーナ様。」


「やっと、100レベになりましたよ!」


「なんとっ!?おめでとうございます!」


「じゃあ、早速試してみますね。」


「はい。」


そう言ってシーナは人化を使った。


すると、シーナの体が光に包まれていきーーー


「え?」


シーナの意識が落ちた。

























本日1話目です。

急展開になりました。今後どう持っていくか悩みますね〜


補足:適正属性とありますが、これはその属性が得意なだけあって、それ以外が使えないという訳では無いです。なので、シーナは全属性使えますが、雷と水属性に特化している、という訳です。


感想等お待ちしております。

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