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暇な龍の冒険記  作者: 皐月 時雨
3/8

情報収集(座って話を聞くだけ)

今回は少し長めです。


※誤字、脱字等あればご指摘ください。


※フィオネの容姿・服装の詳細を追加しました。

世界か色づいてくる感覚に健人は目を覚ます。


どうやら自分はうつ伏せで寝ているようだ。

周りを見れば、石造りの円形の部屋になっていた。


「お目覚めですか?」


「っ!?」


いきなり声をかけられた。

どうやら、いつの間にか正面に立っていた人物に話しかけられたようだ。その人物は美しい金髪、見ていて思わず息を呑むような碧眼と美貌を持ち合わせ、レースやフリルといった無駄なものを一切取り払った黒のメイド服を着ていた。そして、極めつけとして背中に、メイド服と相反するような純白の翼があった。


「・・・?喋れますか?」


「・・・え、あ、はい。あなたは?」


「申し遅れました。私はシーナ様のサポート役を務めさせていただく、フィオネと申します。」


そう言って、フィオネは頭を下げた。


「あなたがさっき説明された方ですか。えっと、天使・・・なんですよね?」


「はい。私は天使族です。」


「えー、私は天龍?のシーナです。これからよろしくお願いします。ところで、ここは?」


「こちらこそよろしくお願いします。ここはですね、銀の覇塔と呼ばれる場所です。」


「銀の覇塔?」


「はい。代々天龍族が守っている迷宮です。ここはその最上階です。」


「迷宮・・・ね。ちなみにどれ位の高さなんですか?」


「600mです。」


「あれ?意外と低いですね。」


「建物自体は低いですね。ですが、ここはそもそも1500m近くの場所に経っているので、あまり問題ありませんね。ここら辺はもう雲の上ですよ。」


「えげつない所に立っていますね。」


健人、いやシーナは苦笑いしかできなかった。

ここに来るにも一苦労とは。ご愁傷さまとしか言いようがない。


「ところで、ここ以外にも龍が守っている迷宮ってあるんですか?」


シーナは先ほどの水龍のことを思い出し聞いてみた。


「えぇ、ありますよ。ここから一番近いのは水龍のセレス様が守っておられる深海神殿ですね。他にも・・・」


その後いくつか聞いてみたところ、どうやらこの世界にはここと同じ迷宮がここを含めて8個あるそうだ。



・火竜フォルネアが守る灼熱火山

ここはその名の通り火山の中にある迷宮。フォルネアはその火山の頂上にいるそうだ。ただし、上空からは噴煙が酷くて入れない。当たり前だけどね。ちなみに火山は2000mらしい。


・水龍セレスが守る深海神殿

ここは水深2500m地点にあるらしい。魚人族なら海を潜ってぎりぎりで行けるらしい。だが、神殿周囲には巨大な魚介系モンスターがいるらしい。他に行く方法は海を割るか、神殿付近の地上にある洞窟を使っていくからしい。洞窟にもモンスターはもちろんいる。ちなみに神殿内も水でいっぱいらしい。かなりエグい


・地竜クルスが守る地下迷宮

名前に捻りがなんもない。ここは地下洞窟の迷宮。簡単かと思うが一番トラップが多いらしい。しかもかなりエグいやつ。平気で1000m級の落とし穴あるし、迫る壁、転がる巨大岩は当たり前らしい。深さはこちらも2000m。


・飛竜ギィブが守る疾風森林

ここは高度1500m地点にある森林の迷宮。

かなり広大で、森林内はいつも突風が吹き荒れているらしい。疾風どこいった。満遍なく強いモンスターが蔓延っているらしい。上空からの侵入はこちらも無理。森林の上はいつも竜巻が吹き荒れてるらしい。どんな森林だよ。


・天龍シーナが守る銀の覇塔

高度1500mの地点に位置し、600mの高さを誇る塔。建物自体に強力な電気が流れており、素手で触ったら1発で感電死するらしい。また、塔付近は廃墟の街となっておりそこにも強力なモンスターがいるらしい。塔に着くまで命懸けとかやばいね。


・光龍マールが守る黄金神殿

ここは、浮島にある。浮島と言っても移動はしていない。ここに行くには意外と簡単である。地上に階段が伸びているのだ。ただし幅1mで、階段の到着地点(下)は渓谷となっていて、ここにもモンスターがうじゃうじいる。渓谷は深さ200mで、そこから浮島までの高さは500m。つまり地上から300m。意外と近い。それなら天人族が飛んでいけると思うが、そうは問屋が卸さない。浮島の周りには強固な結界が張ってあり、階段がある場所からしか入れない。ちなみに階段の周りにも結界が張ってあるので途中からとかはできない。内側からは通り抜けられるけど。階段の一番下からしかはいれない。


・黒竜ゲイルの守る暗黒神殿

ここは暗闇森林という光が一切ない森林を抜けた先の海の上にある。神殿までは橋で行ける。海の中から魚のモンスターが普通に飛び出してくる。だが、一番タチ悪いのは森林のほうである。1m先以降が全くもって見えなくなっている。しかも、方向感覚が狂うというデバフが森林侵入と同時にがもれなく付いてくる。これは森林上空でもおなじである。ちなみに、ここにある木は絶対に燃やせない。切れもしない。なので、開拓しながら行くことは不可能である。


・神龍ウラドロスが守る時の王宮

その名の通り王宮の形をしている。ここは地上にはない。天界と呼ばれるところにある。高度10000mくらいの雲の上だ。天界自体に強固な結界が張っているので、侵入はできない。入る方法は地上にある天界門と呼ばれる場所をくぐらなければならない。この門を開けるには他の迷宮をクリアしなければいけないらしい。迷宮のボスを倒したら魂に天界門の鍵が刻まれるらしい。なので、偽造不可能である。ちなみに天界では天使達が暮らしいるらしい。王宮内では天使と戦うという。


ここまで聞いたシーナはかなりげんなりしていた。そしてこう言った。


「これ、迷宮クリアさせる気ないじゃないですか、やだー」


「そうでもないですよ?確かにトラップとかはえげつないかもしれませんが、モンスターは違います。モンスターは守護者の強さで変わるんです。つまり、守護者の皆様が弱いままだと充分挑戦者にクリアさせられてしまう可能性があるわけです。」


「なるほど・・・つまり、迷宮は私達がいかに強くなるかにかかっているってことですか。それじゃあ、レベル上げ頑張らないとですね。」


「はい、そういうことです。」


「だけど、レベル上げの前に他にも教えてもらえますか?ここの大陸の地形や、属性のこととかについて。」


「分かりました。それくらいお安いご用です!」


そう言ってフィオネは意気揚々とこの世界について話し始めた。


まず、この世界に大陸は一つしかないそうだ。

大陸の名前はトライバル大陸。

四角い形をしているようだ。

大陸中央には天界門がある。そこは大きな湖になっており、その真ん中に結構大きな島があるらしく、街として栄えてるらしい。人口が一番多い。

そして、その湖から四方にこれまた大きな川が流れているらしい。真上から見たら大陸が四つ葉のクローバーみたいな形になっている。


北の大陸は山岳地帯となっており、西側に地竜クルスが、東側に火竜フォルネアがいるらしい。

また、ここの大陸には天人族と、龍人族が多く住んでいるらしい。


南の大陸は南北に大きく大陸を分断するように溪谷がはしっている。そしてこの大陸には光龍マールが住んでいる。渓谷以外には何もなく草原となっており、色々な種族がいる。


東の大陸には中央の少し東寄りに大きな山脈があり、そこに私、さらにその東の海にはセレスがいる。ここには人族が多く住んでいる。


西の大陸には広大な森林が広がっている。北の森林には闇竜ゲイルが、南の森林には飛竜ギィブが住んでいる。獣人族が満遍なく暮らしている。また、暗闇森林の近くには吸血鬼がたくさん住んでいるらしい。


次に属性について話された。


この世界には属性は8つある。

火・水・土・風・雷・光・闇・時である。

この中から人は得意属性を見つけ出し習得して、磨いていくらしい。

また、龍にも属性がある。ただ、これは得意属性というわけではなく、その属性を司っているだけだ。

火竜は火を司るが、属性は火と土である。

水龍は水を司り、属性も水だけである。

地竜は土を司り、属性も土だけである。

飛竜は風を司るが、属性は風と雷である。

天龍は雷を司るが、属性は雷と水である。

光龍は光を司るが、属性は光と風である。

闇竜は闇を司るが、属性は闇と土である。

神龍は時を司り、属性は時だけである。


この場合、二属性持ちの方が強く思えるが、単属性持ちはその属性特化であるため、普通に互角である。


話を聞き終えたシーナは取り敢えず、レベル上げをしに行くことにした。どうやら、屋上があるらしく、そこから外に出ればいいとのことだ。


「レベル上げなら、下の街でするといいですよ。」


フィオネにそう教えてもらい、早速屋上に行く。

屋上に出ると、シーナはその景色に驚いた。雲が眼下にあり、塔の周りを渦をまくように回っていたのだ。その光景に感動しながら、シーナは翼を広げ、下に降りていった。飛び方はなんとなく分かった。


そうして、シーナはレベル上げに旅立つのだった。






長いー!

書くのに1時間以上かかってしまった。

さて、今回はこの世界のことについて詳しく書いてみました。

詳しくはシーナが旅していると同時に書くつもりです。


今日はあと1話かけるかなーって感じです。

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