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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

2014年/短編まとめ

Cannibalism

作者: 文崎 美生

愛してるから君の全てが欲しいんです。


愛してるから君を触れさせたくないんです。


私以外には。


あぁ、そんな顔しないで下さい。


痛くないですから。


ね?


大丈夫です。


君も私が好きなんだから問題ありませんよ。


大丈夫。


優しくします。


私と一つになりましょう。


ぎゅっと君に抱きつくの。


そしたら体温が混ざりあってさらに愛しくなる。


そして髪の首筋に牙をむくの。


柔らかい肉に歯を差し込んで、溢れ出てくる液体は啜っていく。


ヴァンパイアっていうのはこんな感じなのかしら。


そんなことを考えてしまう。


君の抵抗で二の腕や背中に君の爪痕が残る。


それも愛しいのだけれど。


もう少し待ってね、君と一緒になるために。


ゆっくりゆっくり、君を味わうように時間をかける。


どれくらい経ったのだろうか。


君の抵抗は小さくなって、君の一部が次々に私の中に取り込まれていく。


ペロリと傷を舐めれば白い物体。


あぁ、ここまで深く取り込めた。


笑いが込み上げてくる。


君はもう私のもの。


君の全ては私のもの。


骨の髄まで残さず食べてあげる。


いただきますと手を合わせて、私は君を取り込んでゆくの。

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