6.同時通訳ッテ便利デスネ
一瞬時が止まったかと思うくらい吃驚した。
「まあ俺も言葉が通じないことも多いって予備知識がなきゃもうちょっと気づくのが遅れたかもしれんが、口数少ないお前相手でも分かったのに、こんだけ喋ってる俺見てても全然気づいてないみたいだったもんな」
言われてからよくよく見ると、口の動きと言葉が全然合ってない。
映画の吹き替えと同じ感じなんだが、この口調も自動補正なのだろうか、なのだろうな(自己完結)。
そしてそんな事をできそうな心当たりは精霊しかいない訳で、抑も精霊とは最初は思念で会話してたんだから、こっちの言ってる事が判ってるのは当然として、元々こっちの世界の生物同士なあっちの言葉も精霊は判る可能性は高い訳で(ちなみに空気の精霊が伝わって来る音の振動を間で変えてるんだって、器用だねハハハ)。
「そんでだな、そんなことができる時点でお前が多少魔法が使える事は分かるんだが、実際の所どの程度使えるか知っておきたい。 石造る事が出来るぐらいだと貸した金を返すのも早いだろうしな」
また知らない単語出て来た。
「石ってなんですか?」
お金になるらしいが、造るってどういうことだ?
「お前のとこじゃ魔石は一般的じゃなかったのか? 魔力を結晶化した石全般のことだ」
どうやら俺が魔法を使えることから、俺のいた世界も魔法が一般的だと勝手に勘違いしているらしい。
「こっちの赤い方が火の魔石、野営の着火メインで使ってる。 水筒は中に水の魔石入りで、水が容器より何倍も入る上に、石でいる間は重さも軽いし、悪くもならないから重宝するぞ」
そう言って腰についていたポーチから赤い石を出し、水筒も同時に机の上に置く。
道行きで水をもらった時、どれ位歩いてきたのかわからないにしても1リットルも入らないような容器の割りに余り減ってないと思ってはいたのだが、そんなシステムになっているとは。
「まあ造り方は魔力と一緒に精霊の力も圧縮すると結晶化するらしいってことぐらいしか知らんなあ、そもそも俺に魔法の才能ないし。 あ、ちなみにこっちでは魔法は使えなくても多少でも魔力があれば魔石は使えるから。そうは言っても俺みたいにちょっと火を点けるとかその程度だけどな。 魔力が全くないなんてのはそれこそ落人より珍しいぞ」
魔法自体は一般的だが、魔法使いとまで言われると全員でもないって程度なのか、魔法使い自体そこそこ珍しいのか、今の話だけだとイマイチ判断し辛いなあ。
話進まなくて申し訳ない。
暫くこんな感じだと思います。
まだ一文字も書いてないので多分ですが。




