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落人発見(別視点)

第一異世界人側から見た話

内容は前回とほぼ一緒ですが、まだ説明されてない話がいくつか出てきてます。

細かい説明は次回。


 

 ここを通りかかったのは単なる偶然だった。

 今回の仕事は一つ先の村まで娘さんを一人送り届けるという、俺なんかが普段やらないような簡単すぎる仕事。


 逆に簡単すぎる割に往復 二日と地味に拘束時間が長い事と、報酬が銀貨3枚っていう子供の小遣い程度の金額だった上、一応名目が護衛なので本当の初心者にはやらせられない仕事だというトリプルパンチで誰もやりたがらず、暇を持て余してた俺に散歩するぐらいの気持ちで受けてくれないかと斡旋されたわけだ。


 実際俺は金には余裕があるし、この町では目ぼしい仕事がないことから近々もう少し大きい町へと移動しようかと思っていたぐらいだったのだ。

 まあ出発が二日遅れるくらい大した違いはないかと仕事を受けることにして何事もなく仕事を終え、可愛い顔で「ありがとう」とか言われたのが報酬でもいいかと思うくらい本当に何事も起こらなかったわけだが、帰りは若い女の子に合わせる必要がない分ずいぶん早く元いた町の近くまで戻ってこられた。

 行きは迂回した森も突っ切っているので実際、距離そのものも短いわけだが。


 そんな森を抜けて街道に出ようとした所でおかしな子供を見つけた。


「〜〜、〜〜〜」


 何を言っているのかまでは聞き取れなかったが、歌でも歌っているのか、のんびり森の出口へ向けて歩いている。

 帯剣もせず、杖も、アクセサリーの類も身に付けず本当に丸腰に見える。

 そしてそんな状況にも関わらず全く危機感を抱いている様子はない。


「小僧、ここいらは確かに大した奴は出ないが、いくらなんでも丸腰は不用心すぎるぞ」


「!?」


 つい声を掛けてしまったが、弾かれたようにこちらを向くその子供は、これまでの無防備さが嘘のように警戒心も露わにこちらの様子を伺っている。

 よく見るとその子供が見たことのないタイプの服を着ているのに気がついた。


「小僧お前落人(おちうど)だろ、しかも見たところ落ちたてホヤホヤ」


「はあ?」


 子供の胡乱げな表情に確信を深める。

 昔話でよくある題材としての落人は、あるときは『こちらの知らない文明を伝える賢者』として、或いは『何の魔法も使うことができず、戦うこともできない無力な存在』として、と色々な場面で登場する。


「その外に出てるのに無防備な装備、見たことのない服、極めつけはこっちの子供なら昔話で一度は聞いてるはずの落人って言葉を知らない、完璧に異世界人の要素てんこ盛りだろ」


 一応落人は見つけ次第保護して、こちらのことを一通り説明した後どうこの世界で生きていくかを決められることになっている。

 見つけちまったからには一応町までは連れて行くしかないだろう。

 まあ大した距離はないし、問題ない。


「えーっと、こっちではそんなに異世界人はメジャーなんですか?」


 おお、喋った。

 言葉が通じない可能性もあるって話だったが、通じて良かった。

 ってことはアレか、もし通じなかった場合さっきまでの俺が話したことは盛大な独り言になってた可能性があったっってことか。

 なんか恥ずかしいな、まあ通じてたんだからいいか。


「メジャーって程でも無いんじゃねえか? そこそこデカい町なら一人位はいるかもって程度だし、大抵の奴は溶け込んで暮らしてるから落人だからどうこうって話にもならねえし」


 本当の所はそれほど落人に興味があるわけじゃないから人伝に聞いた程度だが、大きく違ってはないだろう。

内容ほぼ一緒なので普段と違う時間に上げてしまいましたが、

次回木曜日に上げられるかは未定です。

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