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1.精霊によるわかりやすい異世界講座

読んで頂きありがとうございます。

とりあえず一週間に一度くらい更新できればと思っています。

 妖精だと思ってたのは精霊だったようです。


 この世界では妖精と精霊には歴然たる違いがあるようで、簡単に言うと精霊は見える人と見えない人がいる『何かしらの力の集合体』みたいなもので、妖精は単なる人種の一つだってことらしい。


 しかし妖精だの、精霊だのと完全に異世界に来てしまっているようだ。まあこんなおかしなものが見えている時点でなんとなくはわかっていた事だが。

 残念なことにステータスが見えるとか、身体能力がやけに上がっているといったようなことは全然ないようだ。残念なようなほっとするような。


 ちなみに、視界の殆どを埋め尽くさんばかりの勢いだった精霊は、瞬きの度に見えなくなっていって、今は10センチくらいの大きさのが数人くらいしか見えなくなっている。

 いなくなったわけではなくて、暗い中のスポットライトの中では埃が沢山見えるけど、同じ場所で普通に電灯付けても見えない、でも綿埃の大きさなら見えるみたいな……例えが判り辛いか?

 まあとにかくいなくなったわけではなくて、いるけど脳が勝手に『いるけど見ないことにしてる』状態で、見えてる部分は『無視するには大きすぎる』ってことらしい。


 all伝聞系で、独り言大王になってるが、こいつら基本的に一音節か、頑張っても二音節迄しか話さない(話せない?)のでしょうがないよね。

 っていうか、ここまで聞き出すのも結構苦労したよ。


 それにしても、この世界で魔法ってのはあまりに気軽に使えるものらしい。


 水が飲みたいなと思えば目の前に小さい滝のような水道レベルの水の流れ。

 地面が固いなと思えば少し地面から浮く空気のベッド。


 それに掛かる労力といえば少し指先に力を込めたものを精霊に渡すだけ、感覚としては蛇口をひねる労力以下に感じるほどだ。

 そうは言っても気軽に使える分制約も多いのか、水は空気中の水分を纏めただけだし、空気のベッドは空気がその場から動かないだけで、例えばお腹が空いたと言ってみても、精霊が森まで行けば食料があると教えてはくれるものの、何もない所から食べ物を出したりは出来ない。


「この果物は甘くておいしいよ」


 水をくれた10センチ程の青を基調とした精霊が木の実の周りを回りながら教えてくれる。

 最初力をあげる量を見誤って、あげすぎた分で勝手に実体化したらしい。

 実体化すれば普通と変わらなく音声として聞こえる上、知能が増えるのか音節も一気に増えた。

 俺からは声と文節でしか実体かそうでないかの区別がつかないが、精霊は実体化しないと魔法に適性のある人しか見えないらしい。


 ちょっと実体化するだけでこんなに会話がスムーズになるならとっとと教えて欲しかった。


 果物で腹ごしらえを済ませた後、ベッドを作ってくれた緑色の精霊にも更に力をあげて、変なの(虫とか蛇とか野生動物とか)が入ってこないように空気の壁を作ってもらった状態で今日は寝ることにした。

 赤い精霊は傍にいると温かく、布団もない状況だけど寒くはない。


 この訳のわからない状況の中だけど、取り敢えずすぐさま命に関わる事態になることは避けられたのは運が良い方だろう。

 明日は人に会えるといいなあ。

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