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12.《残酷な描写あり》ってどれ位まで?

サブタイトルの件でちょっと考えつつの投稿です。

これくらいなら大丈夫かな?

 今日はもうスライム狩りはしないらしい。

 いきなり新しいのに挑戦もなあ、と思ったのだが「倒しすぎると生態系が」どうのと言い始めたので潔く諦めた。

 って言うか、昨日切り上げたのも『もうスライム倒すのは充分』とかいう話じゃなく、生態系云々だったのかよ!言ってよ!


 ジェムは基本的に「質問があったら何でも答えてやるぜ!」なスタンスで兄貴分的に物事を進めているつもりらしいが、如何せん言葉が足りず、後から知ることも少なくない。

 まあ自分も脳内ツッコミ&自己完結タイプだから人のことは言えない訳だが。


「今日は平原の方だな、昨日よりずっと的が素早いから注意しろよ、って何してんだ?」


 あまりのことにorzのようにへたり込んでしまった俺にキョトンとした顔で言ってくる。

 誰のせいでこんな脱力感に苛まれてると思ってるんだ、などと考えても本人にそんな気が全くない分虚しさは倍増だ。

 そんな自分の気持ちに蓋をしつつ気合を入れ直す。





 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー






 何つーか、平原の敵の事を言う時に素早いとか以前に言っておいて欲しかったことがいっぱいあるわけで、主に血とか流血とかそういった事なんだが。

 今回のモンスターはカピバラ位の大きさのネズミっぽい生き物で、ねずみ算式に増える上、肉食メインの雑食性らしく、こちらを見ると襲って来るらしい。

 スライムの次は大ネズミとかありがちだよなとか最初はのんきに思っていた。


 ジェムが戦って見せてくれた時点で、急所を一撃が手っ取り早いと言って、首を切ってお終いだったのだが、当然血は流れる訳で(そんな状況で魔法も使わず返り血を全く浴びないジェムはやっぱり人間辞めてると思う)生き物が血を流して死ぬのを見慣れない現代人には向こうから襲って来るという大義名分があっても結構な覚悟が必要でした。


 何とか覚悟を決めても肉を切る感触とか、断末魔とか、素早くて狙いを定め切れず切って臓物撒き散らした見た目とか臭いとか、何というか色々キツイ。

 五感のうち四つキツイのは結構耐え難いものがあるね。

 スライムがデカイ微生物みたいで抵抗が少なかった分油断していたというのもあるんだろう。

 ちょっと考えてみりゃすぐ判ることだったろうに。


「血よりも臓物の方が臭いが強い分その臭いにつられて他のも来る可能性が高まるから」とか言われたが、こっちは吐き気堪えるのに必死だし、そもそも俺だってできるもんならキレイに急所一撃で片付けたいよ。

 少なくとも臭いと見た目と声が軽減されるんだから。

 ああ、生き物殺すのにそんな思考回路になってるのも毒されてきたってことかな。

 せめて普通の害のない生物との混同はしないよう人間的感覚は無くさないで居たいしな。


 抵抗なくとはいかなくても20匹以上殺した頃には機械的に作業ができる(この言い方もどうかと思うが)ようになってきた。

 ネズミ算で増える上、一家で団体行動も多い為、定期的に駆除しないと街道で何十匹もの団体で馬車ごと襲われることもあるらしいので、スライムより数を気にせず倒せて初心者向けなのだそうだ。



 何十匹倒したのか数えてはいなかったが、一撃で倒すのが苦ではなくなった頃その日の戦闘は終わりということになった。

 魔法でガードしていたので汚れていないのだが、いつもより念入りに体を拭いたし、食事で肉を食べる気はしなかった。

 それでも手に残る感触や耳に残る声が染み付いたようで、なかなか睡魔は訪れてくれず、睡眠不足のまま翌朝を迎えることになった。










このままで大丈夫か、R15を足すとか、いっそそれっぽい部分は消すとか

ボーダーラインがよく分からない。

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