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神々に見守られし男  作者: 宇井東吾
二章「グラヴァディカにて」
13/44

チートも使い方次第

 エレナに案内されたのは、冒険者ギルドからやや離れた場所にある、どこにでもあるような酒場だった。

 ベルの音を鳴らして中に入ると、中は昼間だと言うのに客(主に男)が酒に入り浸り、ドンチャン騒いでいた。


「こっちだ」


 エレナが指し示したのは、酒場の隅にあるテーブル。


「ここなら話を他人に聞かれることは、そうそうない。内緒話をするには持って来いの場所さ。だが、まずは食事を楽しもうじゃないか」


 エレナに促されて椅子に座ると、メニューを差し出される。

 受け取ったメニューを開いてみる。うん、どれがどんな物なのだか、さっぱり分からない。

 そんな時は高い物を頼めば、間違いは少ないだろう。値が張るという事はそれだけ手間が掛かっているという事だ。そういった物にハズレは滅多にない……筈だ。


「すまない。注文をしたいのだが」

「はい、畏まりました~」


 エレナが近くを通ったウェイトレスさんを呼び止める。着ているのは給仕服―――というか、メイド服だよな? 給仕と呼んでもいいのかね?

 ……まあいいか。パッと見、スタイルも良いし。


「私はロールバクト焼きを一つ頼む。そして彼は―――」

「ナーウントース盛りとタサレッツ、それとエンノコンのソテーとユエリバドという物を頼む」


 その瞬間、酒場内の喧騒がピタリと止む。


「……君、正気か?」

「正気だけど?」


 やっぱ多すぎたかね。だが見本の写真もないわけだし、仕方ないじゃん。それに、多かったとしても【食い溜め】のスキルがあれば問題ないし。

 しっかし、そんなに驚く事なのだろうか。周囲の連中も口々に「おい、あいつナーウントース盛りを注文しやがったぞ」「自殺願望者かよ」「ぜってー食いきれねえって」「この当たりじゃ見ない容姿だし、ひょっとして余所者じゃねえの? それでよく分からずに注文したとか」「ありうるな」「お前、忠告して来いよ」「やだよ、折角面白そうな事になりそうだってのに」とか言っている。


 こりゃ、もしかしなくてもフラグを立てたか? 食いきれねえって事は、チャレンジメニュー的な物だったりしてな。

 だとしたら、俺が食いきった時の表情が見物だな。一丁、連中の度肝を抜いてやるとしますか。


「全く問題ない。注文は以上だ」

「……そうか。君がそう言うのなら構わないが……私は食べないぞ」


 懐疑的な視線を向けてくるウェイトレスさんを退がらせる。これでようやく本題に入れそうだ。

 と、その前に、周囲の連中の注目が鬱陶しいな。これは別の意味で注文を失敗したかもしれない。中にはあからさまに聞き耳を立てている奴もいやがる。


「【静寂(サイレンス)】」


 とりあえず周囲の音を遮断すると同時に、俺たちの会話も周囲に漏れないようにする。マジで【静寂(サイレンス)】は汎用性が高いな。


「……驚いたな。装備から前衛だと判断していたのだが、本当に魔法が使えるのか。それも補助魔法ならいざ知らず、主要魔法-――しかも初級とはいえ、詠唱破棄をやってのけるとは」

「そんなに珍しいか?」

「……呆れて物が言えないな。いや、日凪ではそれができて普通なのか。前衛職で魔法を習得している者は少なくはないが、それは自分を強化する補助魔法が基本だ。攻撃魔法や副次作用を齎すような主要魔法を習得している者は、高ランクの冒険者でも見掛けることは余りない。おまけに詠唱破棄は、超高等技術だ。初級の魔法であってもそれができれば、それだけで【魔術師(ウィザード)】を名乗れるぞ」


 【魔術師】……確か魔法ギルドの定める階級の一つだったか。

 冒険者で言うところのランクのようなもので、下から順に【見習い魔法使い(ビギナーマジシャン)】【魔法使い(マジシャン)】【魔術師】【高位魔術師(ハイ・ウィザード)】【特級魔術師(ノーブル・ウィザード)】【魔術師皇帝ウィザード・エンペラー】の全六段階。

 大抵の者は、なれて【魔法使い】が限界なのだそうだ。そしてそれ以上に進むには、どうしたって才能が必要になる。

 そして階級は【魔術師皇帝】まであるとはいえ、現在そのランクに位置する者はいないとの事。昔はいたらしいが、日凪に上陸して殉職したそうな。ご冥福を祈ります。


 閑話休題。


「まあ、そんな事はどうでも良いとして、さっさと本題に入ろうか」

「どうでも良いと言えるような事では……まあ、今さらか」


 表情は見えないが、どこか諦めたような声だった。そこまで脱力するような話でもないと思うんだが……これが価値観の相違というやつか。


「まず、君が聞きたい事であろう『連続暴行事件』の詳細についてなのだが―――」

「え?」

「む……もしかして、違ったか?」

「や、違くはないけど、よく俺が知りたいって分かったな」


 横流しされた装備を取り戻したいから力を貸してくれという頼みについては、相手に読まれていてもおかしくないとは思っていた。誰だってそれぐらいは予想するだろうから。

 だが、まさか冤罪を被せられたとはいえ、事件の詳細を知りたがっている事まで読まれているとは思わなかった。

 そう伝えると、なぜか笑われた。


「なんだ、そんな事か。なに、簡単な事だ。私は僅かな間とはいえ君と行動を共にして、ある程度は君の人間性について把握できているつもりだ」

「人間性……?」

「そうだとも。こう言ってはなんだが、君はかなり自己中心的な考えを持っている……というよりも、ハッキリ言って相当な我が侭だろう」

「その質問を相手にして、肯定の返答が返って来るとでも思ってんのか?」

「思ってないとも。だが、それこそどうでも良いだろう? 君の返答がどうであれ、私は私の見て感じた事を信じる。

 そしてその私の主観によれば、君は自分が受けた仕打ちに対して、可能ならば相応の報いを与えるだろう。なんと言ったらいいか……理性的であり、同時に横暴さも併せ持っている、そう私は感じた」

「分かってるとは思うが、褒めてねえぞ、それ」

「褒めてはいないからな」


 そんなエレナの返答に、特に何か感じる事もない。

 自分の人柄なんて、自分自身ではよく分からない事なのだ。自分を完璧に客観的に見れる奴なんて、そうはいない。そして俺は、大多数派に属しているという事ぐらいは自覚している。

 だからエレナの評価を聞いたところで、精々がそんなものかと思うくらいだ。


「話を戻すと、連続暴行事件の詳細についてなのだが、明確にいつから始まったのかという特定はされていない。というよりも、できないという方が正しいな」

「似たような事件が入り混じっているから、だろ?」


 俺の言葉をエレナは肯定する。


「その通りだ。ここ最近―――といっても、半年ほど前からだが、暴行事件の件数が急増してな。そこで『連続暴行事件』という括りが作られたわけだが、似たような事件で犯人が捕まっていないというケースは過去にもあるし、明確にこれだという初犯の判断がついていないのが実情だ」

「だけど、括りが存在する以上は、何らかの共通点が存在するんだろ?」

「それなのだがな……証言が微妙に一致していない」

「どういう意味だ?」

「……まず、前提として『連続暴行事件』の括りに振り分けられるかどうかは、犯人の人物像が黒いローブを被っていたか、どうかが基準となる」


 あー、あるほど。だから俺は余計に疑われていた訳か。

 しかし、その犯人が被っていたというローブがどれ程の物だかは知らないが、俺の四哭獣のローブと同一に見なすとは、許せんな。


「だが問題なのは、被害者の女性の語る犯人像に、微妙に差異が見られる事だ」

「差異?」

「そうだ。身長が2メートルを超えていたとか、あるいは子供ほどの背丈しかなかったとか、あるいは相当な恰幅の持ち主だったなどいった具合だ」

「それは全部被害者の証言だろう。恐慌状態の人間の証言だ、多少の差異はあって当然なんじゃないのか?」

「確かに、君の言う通りだ。だが、被害者個人個人がそれぞれの犯人像を語っているのではなく、数人ごとに共通した犯人像を語っている。偶然とは考えづらいだろう」


 一理ある。しかしそうなると、考えられるのは、


「犯人は複数いるっていう事か?」

「おそらくはそうだろう。目的は不明だが」


 ますます分からなくなって来る。複数人犯人がいるという事は、共通の目的を持っているという事になるが、その目的は一体なんなのか?

 女性を主に狙い、殺さずに暴行を行う事に一体何の意味があるのか?


「……模倣犯っていう線は?」

「なくはない。実際、模倣犯と思われる者が今までに何人か捕まっている。だが、ローブの事は一部の者しか知らない筈だ。その情報を知った者が複数いて、尚且つ模倣犯となるとは考えにくいだろう」

「確かに……」

「まあ、これ以上は考えても仕方ないだろう。私が知っている事はこれだけだし、本来こういうのは警備隊や騎士団の仕事だ」

「それを言ったら元も子もないんだが……その通りだな」


 結局、事件の詳細がいくらか分かっただけで、特に進展はなかったが、それは元から予想できていた事だ。そもそも、探偵の真似事など俺にできるはずもなければ、専門職の者たちが手詰まりである以上、俺に同行できる可能性は高くはない。


「精々、できる事があるとするなら、囮調査ぐらいか」

「……その囮、誰にやらせるつもりなんだ?」

「俺?」

「被害者は女性が中心だと言っているだろう」

「あ、そっか……」

「………………」


 会話が途切れ、沈黙が漂う。気まずい。

 気まずさを払うためにも、一端運ばれてきた水を飲み、次の話題を振る。


「それじゃあ事件の事は一端置いといて、次に一つ、あんたに頼みたい事がある」

「横流しされた君の装備について、だろう」

「そうだ」


 エレナもまた、喉を潤すためにグラスを手に持つ。

 一体どうやって飲むのかと思ったが、口元の布をずらすだけだった。まあ当然か。


「それについてだが、まず私の所属するギルドは、条件次第では全力を持って捜索に当たるとの事だ」

「その条件っていうのは?」

「実は、先日君に貰った魔晶石、あれをうちのマスターが目にしてね。私が君から貰ったと伝えると、君に対して大層興味を持ってね」

「対価に魔晶石を望んでいるって?」

「それもある。最近は南からの大侵攻の激しさも増していてね。撃退するために相当な兵が動員される訳だが、必要な物資が徐々に心許なくなってきている。そんな中で君の持ち込んだ魔晶石は、まさに『棚から牡丹餅』というわけさ」


 この大陸に―――というよりもこの世界にあるのか、牡丹餅。


「だが、ギルドマスターが目を付けたのは正確には魔晶石ではなく、君自身と言うわけだ。

 君が日凪出身を自称している事は他の商人ギルドも承知の上だが、それが事実であるという根拠となる材料を持っているのは、幸運にも我々だけという訳だ。そしてそれを利用しない手はない。

 この際ハッキリ言ってしまうと、うちのギルドマスターの狙いは勢力の大幅な拡大だ。だが現状では、その為の武器がない」

「その武器に、俺がなれってか?」

「そういう事になる。あくまで私ではなく、ギルドマスターの意向だぞ?」


 念を押すように言ってくる。言われずとも、俺もそれぐらいは理解している。


「確かに、本当に物資が足りていないのなら、日凪所縁の強力な未知の素材は喉から手が出るほど欲しいだろうな。よしんばそれがなかったにしろ、魔晶石だけでも十分なお釣りがくるって事か」

「さらに付け加えるなら、君自身との繋がりも所望している」

「随分ハッキリ言うな。口外していいのか?」

「さて、どうだろうな」


 怪しげな笑みを浮かべてみせる。それが何を意味するのか分からないほど、俺は間抜けではない。

 おそらく、そこまで伝えたのはエレナの独断だ。基本的に商人は、相手が無知であるほうが都合が良いだろう。俺の偏見を抜きにしたとしてもだ。

 にも関わらずエレナが俺にそう伝えてきたのは、その方が協力を取り付けやすいと踏んでいるからだろう。僅かなりとも行動を共にして、俺の性格をある程度は把握していたと言っているだけはある。


 中々にあざとかったが、有効でもあった。


「―――個人的に」

「む?」

「あんたに対して個人的になら、手を貸してもいい。いや、手を貸すっていうのは間違いか。俺も利益を得る訳だしな。協力……が一番近いか? ちょっと違う気もするが」

「……それはそれで、願ってもいない事だな。ギルドに対しても利益があるし、何より私自身にとって好都合すぎる」

「少なくとも俺は、姿も見た事のない得体の知れないギルドマスターとやらよりも、あんたの方が信用できる」

「嬉しい事を言ってくれる」


 今エレナが考えている事は、手に取るように分かる。


 エレナが良家―――それも貴族に連なる者である事は、ほぼ確定だ。それも当主ではないだろう。組織の頭が、正体を隠して一介の商人として動くなんて事ができるとは思えないからな。

 俺の知る限り、貴族は完全な縦社会だ。私兵を持っていたとしても、全てを自在に動かせるのは当主のみだ。ならば当主以外の者にとって、自由に動かせる手駒と言うのは非常に価値あるもののはずだ。


「なら、交渉は成立という事でいいかな? それでは先にこちらが支払う物として、今日までに君の横流しされた装備の行方に関する情報を渡そう。その代わり、厚かましいようだが一つ、ギルドに対する手土産をくれないだろうか? 何だったら、ここの代金は全額私が受け持とう」

「分かった。なら先日渡した魔晶石と同程度の純度の物を、各属性につき一つずつで構わないか?」

「……充分すぎる」


 予想以上の物が出てきたと苦笑するエレナに、先に魔晶石を渡す。一応周囲の目には入らないよう、袋に入れた状態で亜空間から取り出す。

 それを受け取り、中身を確認したエレナが再度苦笑する。ただし、今度はやや頬が引き攣っていたが。


「では対価の情報だが……結論から言えば、既に横流しされた装備はこの都市には存在しない」


 パンッ、と手元で水の入ったグラスが砕け散る。


「だ、大丈夫か!?」

「ああ、問題ない。やっちまった……」


 割れたグラスの破片で手を切る事は、俺の耐久値のお陰であり得なかったが、代わりに毀れた水が俺のズボンを―――具体的には股間部を濡らしやがった。

 凄まじいという程でもないが、少々と表現するには足りないくらいには不快だった。


「それで? ここじゃないなら、どこにある?」


 状況を察して駆けつけてきたウェイトレスさんにグラスと破片を預け、続きを促す。


「分からない、としか言いようがないな。市場に流された物に既に買い手がついたのは分かっている。だが誰が買ったのかは、まだ判明していない。なにせ、売り出された値段が値段だ」


 あのゴミめ、本当に腹立たしい事極まりない。

 とりあえずムカついたので、脳内で三回ぐらいなぶり殺しにして憂さ晴らしをしておく。


「少しでも目端の利く者なら、あれが相当な価値のあるマジックアイテムであるという事はすぐに分かる。そのくせ、値段は普通の装備のそれと大差ないからな。一介の無所属の商人であっても買える上に、転売した時の利益は計り知れない物になる。買い手は横流しされてから一時間足らずでついたそうだ。

 これがそれ相応の値段で売り出されていれば、あるいは購入した者についてある程度絞り込めたのだろうが」

「もうゴミってレベルじゃないな」


 さらに脳内で五回殺したが、まだイライラが収まらない。それどころか、さらに増大していた。

 確か本体は辛うじてまだ生きていたはずだ。今からでも殺しにいくか?


「お待たせしました~」


 俺の思考を断ち切るように、ウェイトレスさんが注文した品を運んできた。

 間延びしたのんびりな口調とは裏腹に、注文の品全てを一度に、両手から肩まで使って運ぶという豪傑ぶりだった。


「こちらがロールバクト焼きとなります~。そしてこれらがナーウントース盛りとタサレッツとエンノコンのソテーとユエリバドとなります~」

「………………」


 これがナーウントース盛りとやらか。確かに、これならエレナや周囲の連中が騒ぐのも理解できる。

 当然、量も多い。大皿に高さ30センチになる山が築かれていると言えば想像できるだろうか。だが、それだけではない。

 赤いのだ。盛られている食材が一様に。


 それがたまたま食材の色なだけではない事は、漂ってくる目や鼻を刺す刺激臭で十分に理解できる。トウガラシなんて目じゃないだろう。


「では、引き続き調査のほうはギルドで進めていく。何か進展があった場合、冒険者ギルドの方に言伝をしておくから、できれば一日に一度は顔を出して欲しい」

「おう」


 露骨にナーウントース盛りから目を逸らされながら、そう言われる。

 俺に対して向けられていた視線は、雄弁に物語っていた。曰く「私は食べないぞ、絶対にだ」と。


 気がつけば、周囲の者のざわめきが聞こえていた。【静寂(サイレンス)】の効果は依然として継続しているのにだ。


 ……ふっ、お前らどうせ、俺がこれを残すと思っているのだろう。あるいは、一口食べて悶絶するなり硬直するなりすると思っているのだろう。

 完食する事などまず不可能。仮にできたとしても、その場で倒れる事は請け合いだと、そう思っているんだろう。


 だが【味覚遮断】を使えば、一切のダメージもなく完食する事なんざ、余裕過ぎるんだよな。


「ば、馬鹿な……!?」「あいつ、眉一つ動かさずに食ってるぞ!」「それも飲み物も無しに……だと!?」「それだけじゃねえ。合間合間に他の料理も食ってやがる」「あいつの胃袋は化け物か!? いや、そもそも舌はどうなってやがる!?」


 うむ! 【静寂(サイレンス)】を解除してみたが、周囲の反応が中々素晴らしい。こう、なんて言うかね。相手の度肝を抜くのは独特の楽しさがあるよな。

 エレナ? 彼女もちゃんとビックリしているさ。自分の食事も忘れてな。


 結局、全部完食するのに三十分掛からなかった。タイミングとしては、エレナが自分の注文した品を食べ終えるのとほぼ同時だ。その瞬間に、なぜか一斉に周囲から拍手が送られた。


 ――称号【辛味を制する者】を取得しました。


 食事代は、エレナの宣言通り、彼女が全額負担した。と言うよりも、彼女が自ら負担させてくれと懇願してきた。

 凄い物を見せてもらったから云々言っていたが、実際食っている間は味がしなかった訳だから、どれ程の偉業だったのかは自分ではよく分からん。


 ちなみに後日、酒場では【辛料(しんりょう)の怪物】なる噂と、料理長が自慢のナーウントース盛りが攻略された為にショックで倒れたという噂が流れたそうな。




 スキル解説

・辛味を制する者 辛味を甘味に変える事ができます。

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