14 映画を見ていると……?えっ?
私たちは映画館に着いた。直樹がチケットをわたしてから、二人で中に入る。中に入る前にジュースとポップコーンを買った。私たちは並んで座る。私はなぜか緊張していた!直樹が隣にいる。肩がぶつかる!こんなに近くの距離に好きな人がいる!私は、ちゃんと映画を見ることが出来るのだろうか?
でも、直樹が誘ってくれたんだから、ちゃんと見なきゃ!ちゃんと感想を言わないとね?そして、映画が始まった。
私は泣いてしまった!この映画はダメだ!自分と重なってしまった。私は、直樹が隣にいることを忘れて、映画の中に入ってしまった!
誰かが私の手を握った!私は、その手の方を見る!えっ!直樹?なに?何が起こってるの?私は自分の目を疑った!だって私の手を握っているのは、直樹だったから!
私は直樹のことをジッと見ていた。その視線に気がついたのか、直樹が私を見る。目が合ってしまった!私は直樹から、目が離せなかった。私と直樹は見つめ合う形になってしまった!
どの位の時間お互いを見ていたのだろうか?ほんの少し、多分数秒だろう!でも私には、その他数秒がとても長く感じた。私たちの間だけ時間がまるで止まったように感じていた!
私はどうすれば良いのかわからなかった。直樹の手を振りほどくなんて、そんなこと私にはできない!
でもなぜ?直樹は私の手を握ったんだろう?




