上陸 シルバー王国
第二章スタートです。正直この小説必要最低限のことしか書いてないので、とても短いんですよね。
それでも読んでくれる優しいあなたはいいねとブックマークよろしくお願いします。
「っていうか、お金どうしようね。」
「あいつらのせいで、200000どころか、1ルーンももらえてないよ」
「あっ、ちょっと待ってください優太さん!」
軍人が一人駆け寄ってきた。
「これは感謝の気持ちです。」
渡されたのは16700000ルーンと書かれた小切手だった。
「何ですかこれは?」
優太達は混乱していた。
「あっ、懸賞金のシステムをご存知ないですか?」
「賞金首となっているデュエラーや海賊を政府軍に送ってくれた方にはその懸賞金分のお金が渡されるのです。」
「懸賞金ってそういうことだったのか。」
「俺達が全部もらって良いのかな?」
「でももうみんな行っちゃったよ。」
「ならいっか」
手を振っている軍人に見届けられて優太達六人は船を進めた。
「これでお金は解決したけど、シルバー王国で一体何があったんだ?」
「ううっ……。」
マルタは膝を突き泣き出した
「すまない、あの時を思い出すと今でも怒りがこみ上げる。」
「僕らはシルバー王国で平和に暮らしていたんです。シルバーズ国王は国の子供達と毎日遊んでくれるとても優しい人でした。」
「それがある日、
隕石が降ってきたんです」
~~1ヶ月前~~
ヒューーーーー
ズガアアアン!!!!!
「なんだあれは!?」
「お母さん怖いよー。」
「おい愚民ども。」
パートナーに乗ってやってきた男はそう言った。
「誰だ!」
「俺の名はブライト。デュエラーだ。デュエラーってのはお金がかかる仕事でねえ、ちょいとこの町を支配してやろうと思ったわけよ。」
「俺たちの国とお前らは関係ないだろ!帰れ!」
ズバアン!
「あなた!」
男は撃たれた。
「ケーッケッケ、ブライト様に逆らうとこうなるから気を付けろよー」
「そういうことだ。シルバーズ!国民がこんな目に会わされたくなかったら、俺に3000000ルーンを国民が払うまでこの国を支配しても良いと言え。その間俺はお前を人質として閉じ込める。」
国民は恐怖で足が震え、何も言い返せなかった。
「二言はないか?」
「ああ。」
「国王!やめてください!」
「口答えするな、わしは王として、お前らを救う義務がある。お前達はわしのことを忘れろ、それだけで良い。」
~
「国王はそう言いましたが、僕らは国王を助けたかったから、お金を集めたんです。」
「だが。」
~
「よう、愚民ども。」
「ケーッケッケ、うまそうなカボチャぢゃねえか。畑ごと焼いてくれるわ!」
ブライトの部下達は国民が他の国へカボチャを輸出するために作ったカボチャ畑を焼き尽くした。
~
「他にも、井戸を壊されたり、家を破壊されたりしました。」
ジュエルは怒りで顔が歪んでいた。
「ひどい……」
優花は絶句した。自分の知らない場所でこんなにもひどいことが起きていたなんて、と。
「でも、なんとか2850000ルーンまで集めたんです。」
「ああ、そして……」
~
「おいみんな見ろよ、十日後にバキリ村で大会が開かれるそうだぞ!」
「大会?」
「優勝したら賞金は200000ルーンだ!」
「じゃあ優勝したら国王を救えるのか?」
「やったぞ~!」
~
「そうして、国の中では結構強かったので僕とマルタさんは大会に出場することになったんです。でも、プレッシャーもあったから……」
「私達は勝利を焦った。その上バキリグランプリは虚構だった。優太殿、お主の優しさも踏みにじられた。」
「......。そういうことがあって、大会に出ていたんです。」
「そんな大変なことがあったなんて……」
「でもなんで君は僕らに助けを求めたの?政府軍に頼んだ方が良いと思うんだけど」
「優太さんを、皆さんを信じてるからです!それに、優太さん達はクレシェンドダイヤを目的として旅するのなら、政府軍にそれがばれたらダメなんです。だから優太さん達に助けてほしいんです。」
「分かった。ありがとう。頼ってくれて。きっと王を助ける!」
「はい!」
ぐきゅるうううう
「お腹すいたー。」
「もう五時だものね。この船にキッチンと食材はある?」
「ええ」
「なら私が作る」
「ありがとう優花ちゃん」
「案内します。優太さんのお姉さん」
「優花で良いのに」
「あ、はい優花さん。この廊下を進んで一番奥の右側です。エプロンとかもちゃんとあるので自由に使ってください。」
「ありがとう。みんなと待っててね。」
「はい」
皆のいる船の間に戻ったジュエルは
「寝室の場所まで案内しますね、今言っとかないといけないんで」
「ありがとうジュエル君」
「えっと……」
ジュエルは指を絡めてなんだかそわそわしていた。
「どうした、ジュエル。」
「僕とマルタさん二人で来たもので、寝室が、一つしかなくて」
「あっ……寝れない。」
「布団も二枚しかないんです。」
「なら僕が新しい布団作ってあげるから、何か材料ある?使わないものとか」
「そうか!ハカセさんの能力で一瞬で布団が出来上がるって訳ですね。」
「僕が止めた時間内で僕はずっと動いてるんだけどね」
「じゃあ、このタンス使ってください。
一棹しか要らないのに、二棹あるんで。」
「ならそれを使うよ、じゃあ作っておくから待ってて。」
「みんなー簡単だけど夕食作ったから食べてー。」
キッチンからピンクのエプロンを着た優花がドアを開いて顔を出していた。
「あっ、食堂はこっちです。」
「よっしゃ!優花の飯だぜ」
「お姉ちゃんの料理美味しいんですよー。」
「よーし、全員分の布団完成!お?良い匂いがするなー。」
「ハカセはやっ」
「いや、五時間かかったから」
「賑やかじゃのお、優太殿達は」
「よし、じゃあ」
「「「「「「いただきます!!!!」」」」」」
「今日の夕食はサンドイッチだよー」
こうして優太一行は一日目を終えた。
風が吹いていた。強い風だ。暖かい風だ。船は国へ向かっていた。シルバー王国へ。
「帰ってきた!」
「マルタとジュエルが帰ってきたぞ~!」
シルバー王国の港はたくさんの人がマルタとジュエルの帰りを喜んでいた。
「ここにいる町の衆!聞いてほしいことがある!」
マルタは声をあげた。
「私とジュエルはこのように包帯だらけだが、無事だ。バキリグランプリは、開催者が実はデュエラーであり、賞金を持ち帰ることはできなかった......。だが、私達はこの地元の少年達にそのデュエラー達から救ってもらえた!詳細は省くがお金はある!!ありったけある!!!喜べ!町の衆!」
町の人たちは喜びの歓声をあげた。
「国王は救われる!」
しかし優太達には見えていた。
喜ぶ人々の奥に見える、荒らされた街が。
「(こんなにひどく荒らされているなんて、ここにいる人の半分くらいは家がないんじゃないか?)」
その頃
~~シルバー城の見張り台~~
「ケーッケッケ、邪魔者が来たとブライト様に伝えろ、トラック。」
無線の先にいる男は答えた。
「了解」
~~港~~
「それじゃ、お金を渡すわけだけど、どこにいるんだ。そのブライトってやつは」
「あの城です。元々はシルバーズ国王が住んでいた場所です。」
シルバー王国の今の姿は異様だった。城だけが無傷で、それ以外の場所は爆発の放射熱の跡や、建物の破片がある。
「よし、行くよ。みんな。」
~~シルバー城~~
「ほう、邪魔者とはなんだトラック。」
「港に停泊した船から知らない人物が四人、そしてそれぞれのパートナーがおりました。」
「お客さんなら、しっかりもてなさなきゃな。トラック。やれ。」
「はい」
トラックは外に出た。
~~優太一行。城への道がある街のなか~~
「あれは何?」
賢の目に大きな凹みが写った。
「それはクレーターです。ブライトの部下が隕石を降らせたんです。」
「ブライトはそれで王を脅迫した。」
話していると、六人の視界が暗くなった。
「(っ!?)」
大きな岩が落ちてきていた。
「ま、また!?」
ジュエルは信じられなかった。こないだ降ってきた時はお金が全然なかったからだが、今週はかなりお金を稼いだ。なのに。今日も隕石が降ってくるなんて。
「カブト、グロウアップ!!」
カブトは高速で横移動しつつ角で岩を叩き続けた。そして岩の破片は街に被害がないような大きさまで小さくなった。城の前にいたトラックは言った。
「失敗か」
トラックは城の中へと戻っていった。
「ブライト様、少年が岩を跡形もなく破壊しました。」
「そうか、そんなに強いやつならあのときみたいに楽しめそうだな。」
~~優太一行~~
「何が起こってるんだ?」
「僕らは言う通りにしてたのになんで……?」
「街に被害はなかったから良いけど、ブライトってやつはただ者じゃなさそうだね。」
「急ごう。」
~
「着きました。ここが、シルバー城です。」
「ケーッケッケ、今だ!」
城の窓から大砲が出現し
ボオウフン!
優太達に向けて3発発射された。六人は構えた。
「発泡!」
「パンドラ!ストレートフラッシュ!」
「スラッシュクロウ!」
タイトのブレス銃の光弾とパンドラの光線とクロッサーの刃によって大砲の弾と大砲は破壊された。
~
「ケーッケッケ、生意気な真似を」
~
「行こうか、みんな」
力強い頷きを全員で噛み締めて城の内部に進んだ。
「ケーッケッケ、撒きビシ!」
ポチ!
コイデスがボタンを押すと城の天井からたくさんの棘塊が落ちてきた。
「まずい!走るんだ!急げ!」
頭を抱えながら優太達は走ったが、優太は頬、優花は右腕を棘に刺された。
「いっ……」
「うっ……」
二人に激痛が走った。
「優太!優花ちゃん!」
「大丈夫だ!進むぞ!」
なんとか撒きビシを乗り越えた。そしてそこには二人の男が立っていた。
「よくここまで来れたな。」
「お前がブライトか。」
「あぁ、そうだ。俺がブライトだ。」
「なら渡すものがある。ここに16700000ルーンと交換できる小切手がある。お前らが十分喜べる額のはずだ。」
「ほう。確かに大変な額だな。受け取った。」
「早くここから出てけ。そして国王を返せ。ジュエル達が困ってるんだ。」
「何を言ってるんだ?国王はここにいないぞ。」
「......! どういうことだ!国王はどこにいるんだ!」
「国王は別の島に隔離している。俺らは金が欲しかっだけだ。あいつのことなんてどうでもいい。きっと今頃ビート様にいたぶられているだろうな。」
「何を言ってるんだ……」
「さあトラック、コイデス、ここを出て次の場所に行こう。」
「おい!」
「なんだ」
優太達四人はブライトの言い分を聞いていたが、やがてギリギリとした感情が沸いてきた。そう、優太達は怒りに震えていた。
「あいつら、俺らとやる気だぞ?トラック、やってやれ。」
岩落としのトラックとそのパートナーロック:懸賞金8000000ルーン
「ほら、来るなら早くこi」
ズガアアアン!!!!!
トラックは顔面に賢の跳び膝蹴りを喰らい、城の城壁をドガアンと突き破って、水平にぶっ飛んでいった。
「じゃあ、次は誰?」
ブライトは表情が固まっていた。
「な、何者だお前ら?」
優太は目を大きく開いた。
「街の人達の努力も知らず、勝手に荒らしまくって、ジュエル達は約束を破ってないのに岩を落として、俺の妹の腕にケガさせて、さらには約束の金を渡しても王はいないとか。
身勝手にも程があるだろうがあ!!!!!!!!」
優太はブライトの顔面にパンチを打ち込んだ。ブライトの顔は拳がめり込み、城の壁にブライトは勢いよく吹っ飛ばされた。
「ケーッケッケ、隙アリー!」
天井から、眼鏡をかけた小さな老人がロープに捕まってターザンのように襲ってきた。その左手にはナイフが見えた。しかし優太はその手を掴んだ。
「ケ?」
「うあー!!!」
優太の一本背負いが決まった。
「キエー!」
「すごい、優太さん……」
がらがらと音を立てて、瓦礫に埋もれたブライトがゆっくり起き上がった。
「良いか小僧、世の中ってのは強いものが正義だ。俺は金が欲しかっただけ。生きるためだ。何が悪い。王なんてどうなってもよかった。そして俺を邪魔したお前は俺に殺される。殺されるべきなんだ。」
シュバッ
ブライトは優太に向かって猛スピードで突進した。そしてトラックのパートナーロック(モーレンカンプの種)をガッチと掴み、
「バスターボウリング!」ロックを優太に向けて投げ飛ばした。
ドガアン!
「お兄ちゃん!」
「まずい、直撃しt、ガハッ」
ハカセには重いパンチを打ち込んだ。
「こんのっ」
賢もジャンプして、回し蹴りを喰らわそうとしたが
ガッ
(効かない!?)
「破壊光!」
ブライトは口から光線を賢に浴びせた。
作者「大崎優太の質問コーナー!!!」
優太「イェーイ!」
作者「さっそく行きます!身長は?」
優太「165cm」
作者「体重」
優太「55kg」
作者「好きな食べ物」
優太「寿司」
作者「好きな色」
優太「黄土色」
作者「好きな飲み物」
優太「麦茶」
作者「好きな女性の仕草」
優太「笑ってるのが1番だな」
作者「読者に言いたいことは?」
優太「読んでくれてありがとな。」
作者「はい!というわけでここで終了でーす。好評だったら(評価ポイント50になったら)第2弾やります!!さようなら!!」