魔術師ショーン
ちょっと裏話のコーナー
こんにちは。ビッグアイランドです。今日はちょっとした裏話を話していきたいと思います。私はキャラクターを考える時にキャラクターの性格や能力を考えてから名前を決めているんですが、ハカセだけは今のところ名前を先に決めた唯一のキャラクターなんですよね。ハカセってなんかかっこいいじゃないですかwだからそういうキャラクター出そうってなって、どうせならチーム優太に入れようって。だから文字をハカセって入力する時にふっとそれを思い出す時がありますね。今日は1週間ぶりの連載です。内容に困ってた訳じゃなくてストックを貯めてから書くから時間かかっちゃうんですよね。これからもこのくらいのペースで行きます。宜しくお願いします。
え?この間も同じこと言ってた?
し、知らないなー。記憶違いじゃない?
そ、そんなに不満だっていうなら今日のところはいいねと感想の強要はしないであげる!
「私が普通に歩いてたらこの金髪野郎がデレデレしながら近づいてきてそれで話しかけてきたから銃を向けたのよ。そしたらワーワー叫びながら逃げていったわ。」
元奴隷の少女リアス及びそのパートナーアンデス(マヤシロカブトの種):懸賞金5500000ルーン
「ジョー、お前……」
「あ、あはははは……可愛かったから、つい……」
「ダメだよ……レディーにナンパなんて、一番やっちゃいけないよ。」
「確かに可愛い子だけど……」
「分かりますか!優太先輩!」
「そういう問題じゃねえ!」
シュウトが一喝。
「はい。すいませんでした。」
「んもー!アイツ許さないんだからっ!アンデス!飛行魔術!」
リアスはアンデスと共に空を飛んで(パートナーが飛べる昆虫なら羽を広げて飛ぶことも出来るが、魔術の方がライフエネルギーの損失が少ない。)優太号へと向かってきた。目的はもちろんジョーへの罰。
「飛んだ!?」
「彼らは……魔術海賊団なんです。」
「パンドラ!行くよ!」
優花はリアスに、パンドラはアンデスに対抗した。
「ストレートフラッシュ!」
優花とパンドラは光線を発射し、その光線は一直線に彼女らに飛んで行ったが、優花の光線は直線方向にしか飛ばすことができない。しかしリアスとアンデスは飛ぶ方向が自由自在だ。その上優花はただジャンプしているだけで、その後は自由落下するが、リアスたちは魔術でそれに対抗できるので、ずっと飛んでいられる。よって結果的に光線はあっさりかわされた。
「念力魔術!」
「!」
優花とパンドラはその力で優太号へと叩きつけられそうになったが
「優花!」
優太が優花を、カブトがパンドラを受け止めたことで何とかそれは避けられた。
「金髪!許さないわよ!」
「ごめんね。リアスちゃん。俺も魔術師なんだ。遠のけ魔術!」
「え?」
その呪文をジョーが唱えた瞬間リアスはショーンの元へ瞬間移動させられていた。
「ああああああ!!!せっかくかわいい子が近づいてきたのにぃ!!自分から遠ざけるなんて!!」
「それは絶対ちげえ。」
「殺されそうになっても、その気持ちが勝つんですね......。」(優花)
「師匠と優花ちゃんは男心を分かってないですねぇ」
「お前のは下心だろ。」
「ははぁ。ジョーは魔術師だったか。意外と手こずるかもな。」
「おい!」
「なんだ大崎優太。」
冷静な分析をしていたショーンに対して優太は大きな声で怒鳴った。
「そもそもだけど、なんでお前は俺たちをここに瞬間移動させた。理由があるんだろ?」
「もちろんあるぞ。金が欲しいからだ。」
「金?……」
「そうだ金だ。最近は北の海を狙っているんだ。こないだブルーとか、あとはヒガラとかも襲ってみたな。」
「ブルーにヒガラ!?」
「どれも失敗したが、まあしょうがない。」
ショーンはふっと笑ってさらに続けた。
「まぁ人身売買なんかよりよっぽど稼ぎやすいんだけどな。」
「人身売買……?」
「そうだ。20年くらい前からやってる。」
~20年前 南の海のとある島
「行け。タコシータ(ストリアータツヤクワガタの種)。」
その一言で街の運命は変わってしまう。タコシータは街の民家を破壊して回った。そして人は決して傷つけず、ショーンはその人たちを政府軍に売る。そんな生活をしていた。なぜ街を襲ったことが政府軍にバレないのかといと、彼の相方、カミラが名前を変えて元政府軍少将として情報操作していたからである。そのため、ショーンがどれだけ街を破壊しても、隠蔽され、罪のない人達が政府軍に奴隷として売られるのである。そして10年ほど前から、北の海を狙っていた。襲った街はウータタウン、ナラ王国、ゴーストタウンなど。街は跡形もなく破壊され、土地はショーンが買い占める。そうして儲けていたのだ。
~6年前のある日
「政府軍としての活動を終了したいです。」
「どうしたヘルメス(カミラの偽名)、急に。」
「実家に帰る用事が出来たのです。」
それはもちろん嘘である。カミラはショーンの人身売買に協力するために政府軍を辞めるのだ。
「そうか。分かった。手続きをしておくから、それまでは政府軍として活動を続けてくれ。」
「はっ!ディエス中将。」
こうしてヘルメスことカミラは政府軍を辞職した。そしてその後はショーンカミラ魔術海賊団として活動している。政府軍は彼らに懸賞金をつけているが、カミラがヘルメスであることを知っているものは多くない。また、カミラが情報操作していた影響で、ここ数年の罪は隠蔽されている。
~それから一ヶ月後、ウータタウン
「ショーン、この子達、親をなくして困ってるんですって」
三人の子供がいた。一人は金髪の少女。かなり痩せてしまっている。二人目はカッパ族の生き残り。三人目はカメレオンの半獣人だった。
「ん?」
ショーンがその子共たちを見つめると子供たちは下を向いてうずくまってしまった。
「俺たちが引き取ってあげよう。俺たちのせいで親をなくした子達かもしれない。」
「そうね。もう政府軍っていう立場じゃないし、きっと海賊に育てるのが良いわ。」
「今日から君たちのお父さんとお母さんだ。みんなの名前は?」
「私……リアス……」
「俺、カッパのミズノガメカパ二郎。」
「ノスキャです。」
「よろしく。リアス、カパ二郎、ノスキャ。」
「これから色んな魔術を教えてあげる。」
「魔術……?」
「そう。魔術。」
カミラとショーンは三人に魔術を教え続けた。そうしてたった六年で強力な魔術海賊団臥誕生したというわけだ。五人はハクア島を拠点とし、そしてジョーがたまたまハクア島を通りかかって、リアスにナンパをしたところから現在に繋がる。
~現在
「ナラ王国も襲っていたのか……」
「まあそうだな。」
「俺たちはドート島に行かなきゃならない。どく気がないなら、力づくでいくぞ!」
優太はショーンに突進した。
「魔術は力にも勝てる唯一の知識だ!浮遊魔術!」
「あっ!?」
優太は動きを止められて、空中に浮遊してしまっている状態だ。
「もらった。」
ショーンはパンチを優太に打ち込もうとした。
「やめろー!」
「うっ……ジョーめ……」
ジョーがショーンに体当たりすることでそれは防がれた。同時に、優太にかかっていたテレキネシスも解けた。
「ありがとう、ジョー。」
「いえ、気にしないでくださ、!!うハッ!……」
「どうしたの?」
ジョーは胸を抑えてしゃがみこんでいた。
「持病なんです……胸の痛みが時々出るんです……」
「大丈夫か……」
「えぇ。平気です。優太先輩。」
「……!!ジョー!危ないっ!」
「え?」
優太は何か気配を感じてジョーを抱えてとびのいた。
「どうしたんですか?」
「何かいた……ジョーはここにいて……」
優太は気配の正体を確かめるために耳をすまして目を閉じた。
「…………そこだっ!」
「うああ!」
優太のチョップは何も無いところに繰り出されたが、そこにいたのは擬態して見えていなかったカメレオンの半獣人。ノスキャだった。
「クソ、見破られたか……」
「カメレオン……だから擬態ができていたのか……」
「その通り……」
そう言ってノスキャは姿を消した。どこに現れるかは分からない。
「騒がしいですね。ショーン。」
「おう、カミラじゃないか。」
「あの魔術、使ってよろしい?」
「お前の未来予知でそれが正しいと出たのか?」
「そうよ。やっていい?」
「どうぞ。」
「竜巻魔術」
カミラがそう唱えるといきなり。
ゴォオオオオオア
「な、なんだこれ?」
「竜巻だ……」
ハクア島は砂漠の島なので、竜巻が発生すると砂が舞いあげられ、人の目に入り、さらに体にバチバチとぶつかってくる。
「痛い!」
「前が見えない……」
「さあ、IQ、(カミラのパートナー、ユーケファリスヒラタクワガタの種)やっておしまい!」
IQは舞い上がる砂をもろともせず、優太達へ襲いかかった。
「シャンク、なんとか食い止めろ!」
周りが見えないとはいえスキルの透視によってシュウトとシャンクはひとつ先が見えるので、視界は問題ない。
「フラッペ!」
「水平チョップ!」
技がぶつかりあった。パワーも互角だった。
「なかなかやるじゃない。大地の力!」
ズゴァァ!
シャンクは魔術で地面から吹き出た蒸気によって吹き飛ばされ、そこにIQが追撃した。
「シャンク!」
「あなた達はジョーのせいでこんなことになってるんです。恨むならジョーを恨みなさい。そして早く私たちの縄張りから消えなさい。」
「ジョーを恨んだりはしない。」
「なんですって?」
「優太先輩……」
「それに、絶対にドート島に行く!グロウアップ!」
優太は全身のエネルギーを放出した。
「パンドラ、風を起こして竜巻を押し戻して!」
「暴風!」
「ウチダトルネード!」
優太、優花、賢、彩の四人が風を起こすことで現在発生している竜巻を押し戻す作戦だ。風と風がぶつかり合って、遂に竜巻は消え去った。
「第二ラウンド開始だ!」
「よし、行こうか。タイト。」
「すげえ、優太先輩達……」
「ジョー君も手伝って。」
「はい!彩姉先輩!」
「カブト!ぶちかまし!」
「受け止めろ!」
タコシータはカブトのぶちかましをしっかり受け止めた。
「さっさと出てけ!大崎優太!」
ショーンは叫んだ。
「人を金としか思ってねえやつにそんなこと偉そうに言われたくねえよ!」
「……金としか思ってない……だと……」
タコシータはカブトを払い除けた。
「金としか思ってない……だと?」
「そうだろ。人を売って、買って、また売って、街を襲って金稼いでたんだろ?人を金としか思ってねえじゃねえか!」
「違う……全くもって違う!俺たちのおかげでどれだけの人が働く場所を見つけられたと思ってるんだ。どれだけの人が家を持ったと思ってるんだ。ここにいる三人だって、俺とカミラがいなければ生きることも出来なかったんだぞ!」
「……」
「お前こそ、人身売買を悪と決めつけているだけだ!そんな奴が俺たちの、この五人の空間に入ってくるな!再現魔術(トレースマジック!)」
ショーンは魔術で召喚した剣を装備した。
「俺たちはやりたいことをやっているだけだ!何世間は個人の尊重とか言ってるくせに、人身売買とかっていう言葉を聞いただけで罰しようとするんだ!俺たちはそれでたくさんの人を救ってきた!なんで、人助けをコソコソとしていなければいけないんだ!なんで誰も褒めてくれないんだ!この五人で暮らしていたいだけなんだ!金だってこいつらのための金なんだよ!俺たちはこの五人じゃなきゃ嫌なんだよ!!」
そのショーンの長いセリフ中ずっと優太は彼の剣を避けていた。
そしてその間ずっと優太は手に熱エネルギーを貯めていた。
「バーニングレオ!」
優太はショーンにそのエネルギーを浴びせた。
「……かっ……」
ショーンは倒れてしまった。
「ショーンさん!」
カパ二郎が駆け寄った。
「俺らの命の恩人に何をする!俺たちを迫害から救ってくれた人に……!」
「迫害……?」
「そうだ!忘れもせん。」
「ううっ……」
「リアス!思い出しちゃダメよ!」
「忌々しい記憶だ……姿と違って記憶は消せない……」
読んでくれてありがとうございます。ついに夏休みですね。私はもう10時間くらい寝てしまっています。勉強は正直辛くないんだけど、遊べないというのがやっぱり辛いですね。小説を読んでくれる皆さんが支えです。これからも優太と身勝手な私をよろしくお願いいたします。