大崎優太VSヒガラ
こんにちは。ミスチルとボカロというなかなかレアな組み合わせのアーティストが好きなんですよ。こういうなんか矛盾してるみたいだけど実際にはただの五十歩百歩なんだなあって思わせられること結構ありますよねw
この人が何言ってるか分からないあなたは正常です。いいね、ブックマークよろしくお願いします。
( `・∀・´)ノヨロシク
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( `・∀・´)ノヨロシク
「抹殺炎の肘打 (イジニスエルボー)!」
ヒガラの炎の一撃が優太の心身に重く響いた。
「(うっ……)」
優太は意識が朦朧とした。目の前がよく見えない。耳鳴りがする。
「抹殺炎の追撃 (イジニスラッシュ)!」
ヒガラはさらに優太に炎を浴びせかける。熱い、見えない、聞こえない。様々な苦痛が優太にのしかかった。
「抹殺炎の花 (ヒガンバナ)!」
ヒガラは右手を胸の前に何かを掴むように出し、そこには黒い炎が現れた。
「これで終わりだ。」
ヒガラはその手を優太に向けた。
「ブレイズキック!」
「なっ!」
シュウトがヒガラを蹴ろうとしていたがヒガラは避けた。しかし彼の大技を防ぐことに成功した。
「お前の相手は俺だろ。」
クガラがそう言った。
「わりいな。足が滑ったぜ。」
「ありがとう。シュウト。」
「おう。アトミックナックル!」
シュウトは背後から近づいてきていたクガラにも攻撃する隙を与えなかった。
「センス!アズマだ!」
センスは空から水の爆弾を優太に向けて発射した。
「カブト!グロウアップ!」
カブトは真っ向から水の爆弾に近づいていき、ぶつかった。そしてカブトがぶつかった衝撃で水の爆弾はバシャアン!と大きな音を立てて割れ、カブトの角はセンスに突き刺さった。
「オアアアアアアアア!」
ミガラはセンスが負ったダメージを自分の体に受けてそれに耐えられず気絶した。
「まずい!ミガラがやられた!」
「次はお前だ!」
そう言うとシュウトはクガラを思いっきり空中へ蹴りあげた。そしてジャンプして空中のクガラに追いつき、
「下落転成!」
思いっきり両腕を振り下ろした。クガラは見えないくらいに速く地面に叩きつけられて気絶した。
「あと二人だね。」
「ハカセ!早かったね!」
「さっさと終わらせようか。」
「ストレートフラッシュ!」
「ソイルウォール!」
「賢インパクト!」
賢の一撃でソイルウォールは破壊され、そこに光線が飛んできた。ツガラは避けられなかった。
「くそ……」
「速攻閃光」
「ソイルウォール!」
緑色のレーザーは土の壁を突き破ってツガラに命中した。土の壁には丸い小さな穴が空いた。ツガラは気を失って倒れてしまった。その影響でCTも倒れた。
「あとはお前だけだ。ヒガラ。」
「よくも俺の弟たちを撃ち抜いたり殴ったりしてくれたな……」
ヒガラは全身が燃え上がった。その炎は黒くて、熱かった。そしてシジュウカラの姿になって空高く飛んだ。ヒガラは高く飛んで高度1300mまで到達した。
「何をするつもりだ?」
ヒガラは怒りのライフエネルギーを炎に注入し、それはさらに黒い炎となった。そしてヒガラは一気に急降下し始めた。ある場所での加速度は125メートル毎秒毎秒。落下時間は11.6秒。燃え上がる巨大な炎と共にヒガラは地面に自分を叩きつけた。それはまるで空から降ってくる雷のごとく、落ちてきた火災だった。一瞬で炎は広範囲に拡がった。優太達は炎に包まれた。
「(まずい!)」
「死ね。大崎優太……食料庫に入らせろ。俺はいつまでも兄弟とあの家で暮らしていたいんだ。だから王トウモロコシが必要なんだ。」
「……。」
ヒガラの目的は極めて純粋だった。
「でも、彩さんが大切にしているこの街の食料庫を壊させるわけにはいかない。」
「俺の自分勝手は許されないのか?」
ヒガラの口から純粋な疑問がとびだした。
「俺たちが許してねえだけだよ。」
「私達にもやらなきゃいけない事があるんです。」
「僕らは……夢を叶えるためにここまで来たんです。」
「ほっとく訳には行かないんだ。仲間も、それ以外も。」
一人、また一人と立ち上がった。それぞれの想いは炎に照らされて体の中に記憶されていった。
「グロウアップ。」
「抹殺炎」
「お前を倒す。」
「こっちのセリフだ。」
「抹殺一撃!」
ヒガラがシジュウカラの姿になって黒い炎に包まれて飛んでくる。そのスピードに優太は反応できなかった。優太はガードが間に合ったものの、また目が眩んだ。
「フルハウス!」
優花の光線も空中に飛んでかわされて空中殺法で攻撃されてしまった。
「発砲」
紫色の光弾はヒガラに命中した。ヒガラが怯んだ隙に
「オラァ!」
シュウトがヒガラに接近した。
「ブレイズキック!」
「ウハッ」
ヒガラは衝撃で人の姿に戻った。
「水平チョップ!」
「ガアッ」
シュウトのチョップに当たったヒガラは食料庫に叩きつけられた。しかしヒガラはまだ意識があった。
「……炎檻」
そのセリフが静かに放たれると、600Kの高熱の炎が檻を形成し、その檻に優太以外の四人が閉じ込められた。
「なんだこれ?」
「暑い……」
「これじゃ何も出来ねえぞ!」
「くそ……出る方法は無いのか?」
「俺を倒さない限り消えない。元気な奴らはそこに入ってろ。」
「おい!卑怯だぞ!目の見えねえ優太だけを残すなんて。」
「その檻の中で仲間が殺されるの瞬間の声を聞くがいい。」
「やだ!やめろ!お兄ちゃんを殺すな!」
「大丈夫だ、賢。」
「へ?」
「俺は負けないよ。」
「抹殺炎!」
優太は炎をまとった拳で殴られたが、
「そこか!」
優太は目が見えないのでヒガラに殴られた位置からヒガラのいる場所を想定してカウンターを狙う戦法に出た。バキリグランプリでハカセと戦った時のように身体的余裕が無いので早めに勝負を決める気だ。
「ウアッ。なぜ分かった。目は眩んでいるはず……」
「経験してるからね。こういうの。」
「抹殺炎の肘打 (イジニスエルボー)!」
優太は繰り出された彼の肘を掴んで
「はああっ!」
綺麗に一本背負いを決めた。
「ウアッ!」
ヒガラは地面にたたきつけられた。彼はクラクラする頭痛に苦しめられながらよろよろと立ち上がった。目の前には腕を引き締めた優太がいた。
「終わりだヒガラ!マインキャッスルラリアット!」
優太は僅かな感覚を頼りにその腕をヒガラに直撃させた。
ヒガラは血を吐いて倒れてしまった。彼が倒れると四人を閉じ込めていたおりの炎がほころびのようにするりするりとほどけて消えた。
「勝ったぞーー!!!食料庫を守り切った!!」
「やったーーー!」
「勝ててよかった。」
「悔しいがお前のお陰だ、白髪染め。」
「はあ?」
こうして優太達はヒガラ達四人兄弟に勝利した。
~イライの家
「本当に感謝する。優太くんたち……」
「私、何の役にも立てなかった。この街を守るなんて偉そうなこと言ってたけど……」
「そんなことないよ。彩姉。彩姉が一人で立ち向かったからこそ僕たちが間に合ったんだよ」
ハカセはポンポンと彩の背中を叩いた。
「ありがとう、ハカセくん。」
「ヒガラたちは私が何とか処理しよう。」
「ありがとうございます。」
「よーし。一段落ついたし、ドート島目指して出発進行!」
「おー!」
「気をつけてね。みんな。」
「え?彩さんも行くんでしょ?」
「え?」
「世界に出れば、きっといい職場も見つかるし、強くなる方法も見つかると思うよ!」
「……。」
彩はちょっと心配そうな顔になって、イライの方を見た。イライはゆっくりと深く頷いた。彩はそれを見てニコッと笑うと
「行ってきます!イライさん!」
「行ってらっしゃい。彩。」
「ザ・ページ~第四章~」[完]
今回は少し短かったですね。上手く文字数調整できなくてすみません。さて、チーム優太に新たな仲間が加わりましたね。中村彩のこれからの活躍を楽しみにしていてください。
次回からは毎日投稿ではなくなります。ご注意ください。