表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ザ・ページ  作者: 名もないP
13/137

抹殺人ヒガラ

つっかれちゃったつっかれちゃったわーいわい♪


良かったら、いいねとブックマーク、ついでに感想も書いてってください♪

~イライの家

「何?船が港の反対側から来る?」

「それってつまり……」

「ああ、森林から攻めてくるつもりだ。」

「えっ?今、港に海賊がいるから、まずいんじゃないですか?それ……」

「その通りだ。このままだと確実に敵に囲まれることになってしまう!」

「急いで行きましょう!港へ!」


~港

シュウトとクガラ及びシャンクとバビロンの戦いはほぼ互角だった。


「ヒョヒャヒャヒャヒャヒャ!」

「賢インパクト!!」

ミガラの繰り出す水の爆弾の攻撃を見事に回避しつつ、ミガラに接近した賢は大技を命中させることに成功した。

「ヒョヒャー!」

「ストレートフラッシュ!」

吹き飛ばされて地面にたたきつけられたミガラを優花が光線で追撃するが

「ソイルウォール!」

とても大きな茶色の壁にそれは防がれた。その壁はストレートフラッシュを受けてバラバラと崩れてしまった。

「マジかー。レベル1くらいじゃぁさすがに壊されるかぁ。」

「何?今の……」

「お姉ちゃん!これ土だよ!」

「土……?」

「俺のスキルはソイルウォールコントロールだ。土の壁とかブロックを召喚する。」

そのセリフと共に彼のパートナー、CT(フォルケプスノコギリクワガタの種)が現れた。


土壁のツガラ及びそのパートナーCT:懸賞金18600000ルーン


「ヒョヒャヒャ!俺のことも忘れんなよ!行くぜ!センス!」

センスは羽をブンブンと震わせて雄叫びを上げた。


水爆弾のミガラ及びそのパートナーセンス:懸賞金12000000ルーン


「おい!そこの赤いネクタイしてる奴!」

ハカセはヒガラに向かって声を上げた。

「なんだ。白髪の錬金術師。」

「なんでそんなにも王トウモロコシを欲しがるんだ。」

「え?知らないの?マジで?」


~港に向かう優太、彩、イライ


「彼らが狙っている、王トウモロコシって何なんですか?」

「それは……」


~港

「王トウモロコシってのはなぁ……


かつて王族しか食べることを許されなかった伝説の食材なんだ。しかも 世界七大不思議植物 として政府軍の資料にも登録されている。食べると寿命が30倍に伸びるらしい。それがここ、ビラーク島にあると聞いて俺たち海賊がやってきたってわけさ。」

「寿命を伸ばす食材……!?」

「寿命を伸ばす植物……そんなものがあったのか…… 」

優太は彩から王トウモロコシの話を聞いて驚きを隠せなかった。


~港

話を聞いた四人は驚きを隠せなかった。そんな物が存在していたなんて想像も出来なかった。

「それを食ってお前らは何するつもりなんだよ。」

シュウトが聞いた。

「俺たちのやりたいことをするまでだ。アルケス、抹殺炎(イジニス)

ヒガラのパートナー、アルケス(ダールマンツヤクワガタの種)はヒガラの命令通り1400℃の火炎をシャンクに向かって吐いた。


炎の抹殺人ヒガラ及びそのパートナーアルケス:懸賞金34400000ルーン


「……!?(なんだあれは!?)シャンク!避けろ!」

シュウトはスキル、透視(ステルス)によって何かを見た。シャンクはアルケスが放った炎を避けることはできたものの、シュウトは言葉が出なかった。何故か?

「あいつの炎の中に、何やらとんでもなく強い怨念のようなものを感じる……」

「マジかよ、よくわかったな。これで見抜いたやつは二人目だ。俺の炎は人が思っている恐怖心から作られる俺固有のダークライフエネルギーを混ぜこんである。だから熱いだけじゃなくて、精神的ダメージも入る。傷付くって言うかは、脳が働かなくなって、意識が朦朧としてくるって感じだけどな。」

「優花、賢、白髪染め。あいつの炎はシルトンの炎とかとも確実に違う。だから絶対に喰らうなよ。」

「何をこそこそやってるのかな!?」

「うおあっ!」

クガラがバビロンと一緒に四人の背後にいるのに気づいていなかったので、シュウトは不意の一撃を喰らった。シュウトは民家の壁を突き破った。

「気圧変換(パスカルex)!」

クガラは再び呼吸のしづらい空間を作り上げた。

「ぐ……かっ……」

シュウトは息が出来なくなった。


気圧のクガラ及びそのパートナーバビロン:懸賞金9900000ルーン(掃除が大好き)


「ソイルウォールshot」

ツガラのパートナー、CTが放った土の弾丸は優花に向かっていった。

「パンドラ!受け止めて!」

パンドラは優花の前に飛んでくると、その土の弾丸を受け止めたが、ギリギリと押されて、遂に弾丸のパワーに負けてしまい、

「きゃっ!」

パンドラは優花と共に空中に舞上げられてしまった。

「お姉ちゃん!」

しかし優花を誰かが受け止めた。

「鳥……?」

「大丈夫?優花ちゃん。」

「その声は……彩さん!?」

「そう。」

「彩さんって鳥だったんですか!?」

「カワセミの半鳥人のムータティオっていう人種なの。」

「よ、よく分からないけど……助けてくれてありがとうございます。」

そして彩と優花は地面に降り立った。そしてそこに走って来た優太とイライが合流した。

「彩。翼のコントロールが上手くなったじゃないか。」

「ありがとうございます。」

「彩さんが半鳥人だなんて、全然わからなかったよ。」

「ムータティオは人の姿も鳥の姿も両方持ってるからね。普段は人として暮らしてるから、気付かなくて当たり前よ。」


「お前らも、気づいてないみたいだな」

「何っ?」

「!?」

「ふふっ」

そこに居たのはシジュウカラだった。

「ヒョヒャヒャヒャヒャヒャ!ボスはシジュウカラの半鳥人で、しかもムータティオなんだぜー!」

「彩って言ったか、俺は王トウモロコシが欲しいんだ。さっさと道を開けろ。」

「嫌!」

「開けろー!」

「お前らこそそんなものに手を出すな!!」

「うあっ!」

ヒガラは何者かに斬りつけられた。

「うおー!ディエス中将ー!」

政府軍の兵士たちが騒いだ。

「え?お父さん?」

「王トウモロコシを食すことは犯罪だ。海賊。今すぐ逮捕してくれる。チーム優太、ヒガラ兄弟海賊、そして、彩。お前もだ。」

「おい!なんで彩さんまで政府軍に狙われるんだよ!?」

優太は言った。

「彩は生きていてはいけないんだ。自分でも、そう言ってただろう!」

「私はここにいる人たちに生きる意味を教わったの!だからもう、死にたいなんて言わない!私はいつか生徒を幸せにできる学校の先生になる!そう決めたの!」

「聞き分けの悪いやつだ!お前がいるとな、たくさんの人が迷惑するんだ!そのせいでハルカも死んだんだ!」

「……。」

「おい!」

叫んだのはハカセだ。

「ん?」

「お前は彩姉のこと、嫌いなのか?」

「ああ、見たくもないな。」

「彩姉にとってお前みたいなやつが!今一番迷惑なやつなんだよ!」

「なんだと!」

「俺もそう思う。政府軍なら、娘を娘として扱えよ!そんなことも分かってねえのか!」(シュウト)

「うるさい!黙れ!」

ディエス中将は持っている剣を思いっきり優太に振りかざした。

「お前の剣の攻撃なんて全く怖くないぞ。」

バキイン!!!

「なっ……」

ディエス中将が持っていた剣は優太が構えた腕に触れた瞬間に折れてしまった。

「心の中身がないやつの剣の中身なんて当然、ないんだよ。この剣の折れた先端部分がその証拠だ。」

「バケモノめ……」

「そんな!ディエス中将の剣をいとも簡単に!……」

「お前らもこうなりてえか?」

シュウトはギロりと兵士たちを睨んだ。

「ひいぃっ!……」

「一旦退却だ!」

「いえっさー!!!!」

そう言ってディエス中将と政府軍の兵士たちは逃げていった。

「あれ?あの四人は?」

「え?」

「まずい!彩さんもいない!一人で食料庫に行かれるのを止めようとしてるんだ!」

「気づけなかった!」

「急ぐぞ!」

六人は走った。



~数分前の食料庫



「よぉし、あいつらが争ってる隙にここに来れたな。」

「ヒョヒャヒャヒャ!これぞ漁夫の利ってやつぁー。」

「さっさと壊そうぜー。」

「だめ!」

「ん?」

彩は四人が食料庫に行っていることに気づいて飛んできたのだ。

「ここの食料はみんなのものよ!あなた達が好き勝手に持って行っていい物じゃない!」

「邪魔だからどけ。カワセミ。」

「行くよ、フローレス。」フローレス(彩のパートナー。ヒメカブトの種)

ヒガラはシジュウカラの姿になって空から彩を目掛けて炎の隕石を振らせた。

「……!」

彩は一発、二発をステップでかわして三発目を空中に逃げる形で避けた。しかしそれはヒガラの作戦だった。

抹殺炎(イジニス)

彩は炎に包み込まれてしまった。


五分後

「大丈夫か!彩……!?」

イライがそういった時には彩はヒガラに踏みつけられていた。その隣には傷だらけになったフローレスもいた。

「彩!もうやめろ!死んでしまうぞ!!」

「嫌です!この食料庫は、この島の人たちの生活を支えてる島の心臓なんです!……私が守らなきゃいけないんです!」

「そんなこと……君がやることきじゃ…… !」

イライは思い出した。自分が彩とした約束を。

「お前が戦ったって無駄だよ!」

ガシ!

ヒガラが彩を踏みつけた。

イライは怒りに任せてヒガラに突進した。

「よくも彩を!!」

しかし彼の拳をヒガラはサッと避けて腹に蹴りを入れた。

「ごハッ」

そして顔面にも蹴りを入れた。イライは優太達がいる所まで吹き飛ばされた。

「大丈夫ですか?イライさん……」

「くそ……俺が……警察の俺が……負ける訳にはいかない……ガハッ」

歩いてヒガラたちに立ち向かおうとしたが歩けなかった。ヒガラの二撃はそれほど強力ということだ。

「君たち!馬鹿なことをするな!」

オナシャスがパートナーのゴルドン(コガネムシの種)と共にやってきた。

「ローリング・スマッシュ!」

ゴルドンは体を丸めて猛スピードで回転しながらヒガラ達四人に向かっていった。

「センス!アズマ!」

水の爆弾が次々とゴルドンに撃ち込まれる。少しずつ回転のスピードを落とされてついには止まってしまったうえに吹き飛ばされた。ゴルドンは水を喰らった衝撃でクラクラしてしまった。

「ぬっ……」

「年寄りが勝てるわけねえよ!ヒョヒャヒャ!」

ミガラは勝ち誇った。

「みんな、やること決まったね。」

「あぁ、さっきの決着をつけてやるぜ。」

「僕が彩姉を助けるよ。」

「私たちはあのだらけてるやつと戦おうか。」

「ふぇ?なんだーもうこいつら来てたんじゃん。起こしてくださいよー。」(ツガラ)

「お前が勝手に寝たんだろ。まあいい。大崎優太。懸賞金をつけられたからって調子に乗るなよ。俺の方が海にいる時間が長いんだ。 」

「時間なんて関係ないさ。あいつにはな。」

「あいつ?……ハッ!」

ヒガラが気がついた時には足に鎖がつけられていた。

「彩姉は返してもらうよ。」

「くそっ……」

ハカセは一瞬でヒガラの元に移動して彩を抱き抱えるとサッと優太の所へ戻った。

「よーし。彩姉を助けることには成功。イライさんと彩姉をとりあえず運んでくるね。」

「ありがとうハカセ。」

「くっ!俺としたことが油断した。」

「油断してなくても僕の鎖はどこまでもついてくるよ。」

抹殺炎(イジニス)。」

炎でヒガラは鎖を溶かした。

「アルケス、殺せ。」

アルケスは羽を開いて飛んだ。カブトもそれに応じて飛び、彼らは空中でぶつかりあった。

「お前の力を見せてみろ!」

「随分上からだな!」

ヒガラと優太はお互いの拳をお互いの顔に交えた。クロスカウンターパンチが炸裂した。


頭がおかしくなりそうだ。あやしうこそものぐるおしけれ……いとおかしですな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ