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ザ・ページ  作者: 名もないP
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Doremi & Suzuka Tour in Nralu namjame 開催日当日

みんな違ってみんな変!!



みんなの“実は”を大公開!!!!


優太

「実は、告白されるまで恋心には絶対気づかない。(ミナの気持ちにも気づいてない。)」

「実は、汗が人一倍臭い。」

「実は、寝相が悪いので、女子と一緒に寝てると無意識に触ってしまったりする。」


優花

「実は、目覚ましがなくても起きられる。」

「実は、動物に嫌われやすい。優花がインコに話しかけると怒られることも。」

「実は、お父さんと結婚したかった時期がある。」


「実は、あくびが超長い。」

「秘密をいくつ持っているかは秘密」

「実は、かなり小顔で、女装してもバレない。」


ハカセ

「実は、卵を爆発させない電子レンジを開発するために多くの時間を割いたことがある。」

「実は、包丁が扱えない。」

「実は、何時間でも寝ることができる。」


「実は、フェルマーの最終定理を解きかけたことがある。」

「実は、恋愛小説を読むと顔が赤くなる。」

「実は、木沼君の両親ととても仲良し。」


ジョー

「実は、洋服選びのセンスがいい。」

「実は、みんなにまだ見つかっていないエロ本がある。」

「実は、くしゃみの仕方がシュウトそっくり。」


プーフ

「実は、ひらがなとカタカナは2歳の時に覚えたが、漢字は13歳の時まで知らなかった。」

「実は、どんな味のプリンでも作れる。」

「実は、しっかり貯金をしている。」


ミク

「実は、A語がペラペラ。」(私たちの世界で言う英語のこと)

「実は、食事のマナーが完璧。」

「実は、一部の文章を見るだけでどの本か当てられる。」


ラナ

「実は、診察書の字が汚い。」

「実は、髪を自分で結べない。」

「実は、下を向くことに慣れていない。」


挿絵(By みてみん)








平吉

「実は、巻物をくわえながら常に喋っている。」

「実は、両親と顔が瓜二つ。」

「実は、視力がめちゃくちゃいい。」


シロ

「実は、いつかクロと同じベッドで寝たいと思っている。」

「実は、起こした直後は超不機嫌。」

「実は、寝起きでもゲームが超強い。」


クロ

「実は、ほとんどの動物の名前を知らない。(サイとか、ゾウとか、キリンとか。)」

「実は、ゴミの分別に対してうるさい。」

「実は、雷も高所もお化けも暗所も苦手。」

挿絵(By みてみん)







シュウト

「実は、体脂肪率が5%を切っている。」

「実は、オレンジジュースも好き。」

「実は、寝ているポーラにそっとキスをしようとしたことがある。」


ポーラ

「実は、ぬいぐるみを作るのが趣味」

「実は、プロレスを観戦している。」

「実は、手も足も両利き。」


作者

「実は、将棋を指すのが好き。」

「実は、車で10分というナビの案内を徒歩10分と勘違いし、1時間かけて徒歩で辿り着いたことがある。」

「実は、エレベーターでも酔ったことがある。」

「おはよう。優太君。起きて。朝だよ。」

音色は一番早く起きた。

「ん?......。おはよう。ちゃんと寝れた?」

優太は大きなあくびを嚙み締めてから音色にそう返した。

「二人も起こさなきゃね。」

「そうだね......。」

優太はもう一度大きなあくびをする。

「優太君、すごい寝ぐせだね。」

「え?本当に?」

「うん。私の着替えが終わったら、治してあげるね。」

「ありがとう。」

「ニラ君、朝だよ。起きて。」

「うん。分かってる......分かってるから。」

ニラはアイマスクをしていた。音色の言葉にそう返すと、寝返りを打って、またいびきを掻き始めた。


「どうしよっかな。鈴香も起きてくれないし......。あ!そうだ。マツ。手伝って。」


マツはスズムシである。音色と鈴香のライブでは、打楽器のパートを担当している。


「よし。じゃあ行くよ。」

「音色、一体何してるの?」

「せーのっ!」



ジャアアアーーーーン!!!!

けたたましい音が鳴った。本当に体に振動が伝わってくるみたいな大きな音が。


「(うるさっ!)」(優太)

「はっ!」(ニラ)


「ZZZZ......。」(鈴香)

「えっ!?鈴香まだ寝てるの!?あの大音量で!?」(優太)


「鈴香はいつもこんな感じだから……。」(音色)

「え?じゃあ毎朝こんな起こし方してるの?」(優太)

「もう一回鳴らしてみよっか。」

「え!?もういいよ!」

「というかやめてくれ~!!」(ニラ)

「せーのっ!」


ジャアアアーーーーン!!

「「ああああああああ!」」(男子二人)


「いや~。これはこれはご迷惑をおかけしました。なかなか朝は起きられなくてさ。」(鈴香)

「そういうレベルの話じゃなかった気もするが......。」(ニラ)

「本当にびっくりしたよ。」

「ごめんね。」

「よし。そんじゃぁ、今日はライブ本番なわけだが、優太にはあいつらを紹介しなくちゃな。」(ニラ)

 

ニラはそう言うと、シュパッと優太の隣に移動してきた。

「いいか。これから会うのは政府軍の人間だ。絶対に正体がバレちゃならんから、今のうちに偽名を考えておけ。」

ニラが至近距離でこそこそと言ってきたので、優太はこくこくと二回頷いた。


「というわけで、その人たちのとこに行くぞ。まあ、それとライブ会場の視察も兼ねてるけどな。」(ニラ)

「あ、ねえ、ニラ。」

「ん?何だ、鈴香。あと、音色と優太にも言っておくが、ここでは俺のことをグリーンと呼べ!いいな!バレないためだ!」

「はいはい。偉大なデュエラーさん。んで、話し戻すけど、私あそこのお店に行ってみたいんだ。いいよね?時間あるんでしょ?」

「ああ。分かった。じゃあ、俺がついていく。二人はここから動かないでくれよ。」

「う......うん。」

「了解。」


「それじゃ、行ってくるね!」

「おい待て、一人になるな!」


「行っちゃったね......。」

「鈴香は元気なんだなぁ。」

「そう。昔からああなの。」

「ライブ緊張してる?」

「ううん。大丈夫、昨日の優太君のおかげ。本当にありがとう。」

「えへへ。あんなやり方になっちゃったけど、音色が元気になってくれたなら、それでいいや。」

「優太君がチームのリーダーになった理由、わかるなぁ。(一緒にいると、すごく安心する感じ。)」

「はは。俺はまだまだだよ。」

「ふふっ。そういえば、鈴香はいったい何を買いに......。」


音色が人ごみの中からじっとこちらを見てくる人物を見つけた。明らかにこれから会う政府軍の人物ではなかった。


「誰?......。あれ......。」(音色)

「え......?」


優太はあたりを見渡す。しかしその人物はもういなくなっていた。

「誰かいた?」

「いや、何でもない......なんでも......。」

音色は恐怖を感じた。忘れることができていたこの街が先週まで被害者だらけだったということ、そして自分を見つめてきた謎の人物。足が震えだした。変に体に力が入ってしまった。


「音色。大丈夫?」

「大丈夫......。」

「(大丈夫じゃなさそうだな......。)次にそいつがいたら絶対に言って。音色を狙っているやつなんだとしたら、絶対に許しちゃいけない。」

「分かった......。ありがとう。」

「やっぱり、ライブやめにする?無理はしないほうがいいよ。」

「......やめたくない......。でも......!!」

音色は先ほど発見した怪しい人物を再び発見した。

距離が近くなっていた。太った男で、サングラスをかけている。そしてやはりこちらをじっと見てきていた。

「隠れて!!どこだ......!」

優太は壁に手をついて音色を抱え込み、再びあたりを見渡す。


「どんな見た目してた?」

「太ってて、背が高くて、黒い服着てて、サングラスかけてた......。」

「分かった......。」

音色は声が震えており、目もつむっていた。


「(そんな奴はいない......。どうすればいいんだ。このまま音色を抱え込んでニラのところに行くか?)」



「おーい!お姉ちゃん!買い物終わったよ!」

「おい、何やってんだ、そんなところで。」

「......。」

優太は手でサインした。

「まさか!もう狙われてんのか!?」

「分からない。でも、その可能性は高そう。俺は見てないんだけど、音色は二回も怪しい奴を見たんだ。」

「マジか......くそっ。政府軍に会う前にさらおうっていう魂胆なのか?」

「分からない。音色が見たのは体が大きい、サングラスをかけたやつらしい。」

優太の後ろで体を縮めている音色の目には涙が湛えられていた。

「今日はもうやめにしよう。政府軍の人たちにもこのことを話さなきゃ。」

「ああ。そうだな。」

「お姉ちゃん、大丈夫?」

「ライブはやめたくない......。」

「ライブは今日じゃなくてもできるよ。今はやめておこう。」

「でも......。」


音色の“でも”にはたくさんの意味が含まれている。


「一旦帰ろう。ニラが政府軍に言ってきて。俺たちはあのテントに戻るよ。」

「分かった。頼んだぞ。」


こうして、予定されていたライブは中止となった。誰もいないのに飾られた会場が虚しさを物語っていた。



その夜


プルルルルルルルルルル......


音色の携帯電話のバイブ音が鳴った。

「(誰だろう......。こんな遅くに......。)

もしもし?」

「あ、気づいてくれた!うれしい!こんばんわ、音色ちゃん♪」

「どちら様ですか?」

「まあ、そんなことはどうでもいいじゃん。ねえ、今日ライブやらなかったの、どうして?俺が相談にのってあげる。何があったの?」

「誰なんですか!」

「まあ、そう怒らないでよ。ずっと音色ちゃんの声が聴けるの、楽しみにしてたんだよ。あと、きれいな足とか、小さな肩とか......?本当に、音色ちゃんは可愛いからね......。」

「何の用ですか!?なんで私の番号を......?」

「俺と音色ちゃんは


運命でつながってるからだよ。今日も俺が音色ちゃんのこと見つめてたの、気づいてくれてたでしょ?すぐに引っ込んじゃったけどね......。でも、恥ずかしかっただけだよね。次は全部見せてくれるんだよね?」

ブツンッ‼


「(なにこれ......?)」(音色)

音色は体を震わせて寝袋で全身をくるんだ。


プルルルルルル......


再びバイブ音が鳴る。


「いやあああっ!!!」


何度無視しても、電話は鳴り続けた......。

いつもご愛読ありがとうございます。

次回もお楽しみに!!

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