表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の剣士は、世界の低すぎるレベルに失望し、異世界へ転生しました。  作者: 木山楽斗


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

100/176

第100話 メイドに釣られて

 俺はクレッタと洗い場にいた。

 色々あって、クレッタと一緒に入浴することになったのだ。

 背中を洗ってもらい、頭を洗ってもらい、体も洗ってもらって、俺は綺麗になった。


 その後、その他を洗ったりして、いよいよ湯船に浸かる。ちなみに、その間クレッタには離れてもらっていた。色々と見られたくなかったからだ。

 クレッタも、色々としていたらしいのだが、その内容は聞いていない。クレッタの方は、見ないようにしていたからだ。


「さて、それでは入りましょうか」

「ああ……」


 俺はクレッタとともに、湯船の中に入っていく。

 温かいお湯が、俺の体を癒してくれる。今日も、色々とあったため、お湯が体に染みてくるのだ。


「気持ちいいですね」

「ああ、そうだな……」


 クレッタは、湯船に入ってから距離を詰めてきた。

 その肩が、俺の肩に当たる。そのことに、俺の心臓は少し鼓動を早くしていく。


「スレイドさん……少し、こちらを見てもらえますか?」

「え?」


 そこで、クレッタが俺に呼びかけてきた。

 という訳で、俺はクレッタの方を向いてみる。


「ここですよ?」

「うおっ!」


 俺は、思わず声をあげてしまった。

 なぜなら、クレッタが胸元を強調するようなポーズをしていたからだ。

 それにより、俺の視線はその谷間に向いてしまう。これは本能なので、避けることができないものだ。


「あ、見ましたね」

「くっ……」

「見ていいんですよ」


 クレッタの表情は、得意げであり、とても楽しそうである。

 なんだか、負けたような気分だ。俺の動きは、概ねクレッタの予想通りのはずだろう。そのことが、俺に敗北感を味わわせてくれる。


「な、なら、見せてもらおうか……」

「あらら……」


 そのため俺は、視線を逸らさないことにした。

 このまま胸元から視線を外せば、またもクレッタの想定した動きになってしまう。そう思ったので、俺はクレッタの谷間をガン見する。

 俺にとって、それはデメリットがないことだ。見てもいいというなら、たっぷりと見せてもらおう。


「それなら……」

「うん?」

「こうしましょうか?」

「うっ……」


 そこでクレッタは、タオルを動かし始めた。

 少し位置を動かし、見える部分を増やしてきたのである。もう少しで、大切な場所まで見えてきそうだ。それにより、俺の視線が動く。


「ふふふ……」

「ぐっ……」


 またも、クレッタの想定通りに動いてしまった。

 俺の心に、さらなる敗北感が到来する。


「あ、スレイドさん、こういう所は隠して欲しいんでしたね」

「あっ……」


 その瞬間、クレッタがタオルを元の位置に戻した。

 なんだか、とても残念な気分になってしまう。とりあえず、視線は胸元から外さないが。


「うーん、次は何をしましょうか……」


 クレッタは、何か悩み始めていた。

 完全に、俺で遊ぼうとしている。だが、俺は負けない。絶対に、クレッタに勝ってみせる。

 そんな感情が、俺の心に湧き出してきた。ただ、どうしたら勝てるかわからない。そもそも、何をしたら勝ちなのだろう。


「あ、そうだ」


 俺がそんなことを考えていると、クレッタが声をあげた。

 どうやら、何かを思いついたようだ。

 一体、何を思いついたのだろうか。最早、俺は期待すら覚えてしまっている。


「これは、どうですか?」

「おおっ!?」


 クレッタは、自身の胸を揉み始めた。

 それにより、その胸が形を変えていく。その光景が、俺の心を激しく揺さぶってくる。


「さて……」

「あっ……」


 俺がそこに夢中になっていると、クレッタが手を止めた。

 少し残念だが、これも仕方ない。


「スレイドさん、随分楽しそうですね……」

「え?」


 そう思っている俺に、クレッタがそう声をかけてきた。

 またも、クレッタの策略に乗せられてしまったのだ。

 もしかして、俺はクレッタに勝てないのだろうか。


「くっ……俺はどうして、こんなに……」

「スレイドさん、とても乗せやすいですよ」

「な、なんだって……」


 そんな俺に対して、クレッタはそう言ってきた。

 なんだか、とても屈辱的だ。だが、何も言い返せない。


「……さて、スレイドさん、そろそろ遊びは終わりにしましょうか?」

「え? あ、ああ……」


 そこで、クレッタがそんなことを言ってきた。

 どうやら、俺は勝利の機会すら与えさせてもらえないようだ。

 仕方ないので、俺はクレッタの顔に視線を向ける。


「スレイドさん、すみません。少しからかい過ぎてしまいましたね」

「え? いや、別にいいけど……」

「あまりに上手くいき過ぎて、調子に乗ってしまいました」


 クレッタは笑みを浮かべながらそう言ってきた。

 なんだか、勝ち誇られているようにも聞こえなくもないが、恐らくはそんな意図ではないはずだ。

 ただ、楽しかったのは確かだろう。この笑顔は、そうでなければでないはずだ。


「まあ、俺も乗せられてしまったからな……」

「そう言ってもらえると、なんだか嬉しいですね。私の体でも、スレイドさんを満足させられるんですから……」

「え?」

「これなら、いざという時も大丈夫ですね」


 俺に対して、クレッタは意味深なことを言ってくる。

 それは一体、どういうことなのだろう。よくわからないが、少しドキドキしてくる。


「もし本当に我慢できなくなったら、私に言ってくださいね?」

「うん? あ、ああ……?」


 クレッタの言葉に、俺はとりあえず頷いた。

 よくわからないが、同意しておけばいいだろう。


「ところで、お嬢様とお風呂に入った時は、どうたったんですか?」

「え?」

「見たんですか?」


 そこで、クレッタがそんなことを聞いていた。

 その顔は、先程と同じく楽しそうだ。もしかして、わかっていて聞いているのだろうか。だとしたら、質が悪い質問である。いや、そうでなくても答えにくいことなのだが。

 クレッタならその可能性もあるだろう。からかうのが大好きだからな。


「……見ました」

「ふふふ、そうだったんですか」


 少し考えた結果、俺はそう答えることにした。

 ここで言い訳すると、もっと詰められそうだ。もう全てさらけ出す方が早いだろう。


「お嬢様のおっぱいは凶悪ですから、大変だったでしょう」

「そりゃあ、まあ……」

「私もまさか、あんなになるなんて思っていませんでしたよ。食べているものは同じなので、あれは体質なのでしょうか……?」


 何故かクレッタは、そんなことを語り始めた。

 ファラエスの胸事情のことなど、知る訳がない。そもそも、クレッタも充分大きいので、食事がよかったというのも捨てきれないのではないだろうか。


「まあ、いいですよね。スレイドさん、大きい方が好きですし」

「え?」

「違うんですか?」

「……どうだろうな?」


 俺に対して、クレッタはそんなことを聞いてきた。

 その質問に、俺は悩んでしまう。

 確かに、大きいのは好きだ。だが、別に小さいからといって嫌いという訳ではない。

 そのため、この質問は答えが出しにくいのである。


「スレイドさん?」

「いや、すまない。少し考えてしまって」

「い、いえ、なんとなく何を考えているかわかったので、いいです」


 俺の心中を察してか、クレッタがそう言ってくれた。

 その言葉は、とてもありがたいものだ。これは俺も、答えが上手く出せそうにない。


「さて、私はそろそろ上がろうと思います。スレイドさんは、どうしますか?」

「ああ、もう少し入っておくよ」

「そうですか。それでは、失礼します」


 そこでクレッタは、湯船から出ていく。数秒後、脱衣所の戸が開く音が聞こえてきた。

 これで、クレッタとの入力は終わりだ。色々あったが、中々楽しいものだった気がする。


 その後しばらく、俺は風呂に留まるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ