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作者: 紡葉

伝わらない思い。

きっと届かなかったのだと。

一瞬で理解した。


「ああ、なんで」


なんでなんだろう。

なんで私はこんな軽い言葉しか吐けないんだろう。

ただ幸せになって欲しくて、笑っていて欲しくて。

それだけなのに、その思いすらも届けられない。

もっと私が強ければ。

もっと私が弱ければ。

きっと届いたのに。


「ごめんね。ごめんね」


ぽつぽつと出た謝罪の言葉が私を蝕む。

何に対して謝っているのか、どうして私は泣いているのか。

もはやそれすらもわからない。

ただ『届けられなかった』という思いだけが私の心を仄暗く満たしていく。


貴女のそばにいたのが私じゃなければ、貴女はもっと幸せになれたのかもしれない。

貴女の幸せを阻んでいるのは、他ならぬ私なのかもしれない。

だって、貴女を照らすには私の言葉はあまりにも軽くて軽くて軽すぎて。

自分自身でも吐き気がするくらいに自分勝手なんだ。

でも、それがわかっていても。

十分すぎるくらいに理解していても。


「やっぱり私は、貴女が好きなの」


どれだけ否定されても、拒否されても、罵られても。

その気持ちだけはやっぱり変わらなくて。

貴女のことが好きで好きでたまらなくて。

だから私は、また気色の悪い言葉を紡ぐから。

どうか私を嫌いになって。

私を憎んで、嫌って、恨んで。

そんな美しい貴女を、私はいつまでも愛するから。


「…ごめんね」


私なんかと繋がらせてしまって、ごめんなさい。

そんな最後の最後に呟いた謝罪の言葉は。

画面越しの貴女には見えていないことを、心の底から祈っています。

結局、彼女にはいまだに伝わりません。

どうすれば伝わるのか私には皆目見当もつきません。

でも、私は彼女が大好きです。

だって大切な友達ですから。

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