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桜が散る頃、家庭教師をつけていただいた。わたしが自発的に動かなければ強制してはいけないルールが発動で公爵家からは勉強しないかとは言い出せなかったらしい。いや、学校に通われるかとは聞かれたけど、30歳だったからご辞退したのだった。
だからやっとわたしがこっちの言葉を学びたいと声をあげたので、久しぶりのちゃんとした勉強。精神は30歳だけど、体は17歳。するする覚えられる。こっちに来た時に体が再構築されたせいもあるのだろうか。こっちの言葉も自分の体に馴染むような気がする。
日本にいた時英語は苦手だったけど、こっちの言葉はあっさり覚えられた。
家庭教師に言葉以外に魔法や魔道具の歴史やマナーや一般常識も教えていただいた。こっちに来て1年経って、ようやくこっちの文化を自分が受け入れる。この1年は日本の文化をこっちに手渡すことでいっぱいだったものね。魔法をもっと使えるようになりたい。魔道具についても知りたい。使い魔がいるのなら是非お会いしたい。
うん、1年、何をしたのか振り返ってみようか。まず落ちてきて、下着が複製できて、パソコンもスマホも複製して、アーヴィンさんたちにお渡しして、生理用品を侍女さんやメイドさんたちに使ってもらって、布ナプキンも普及させて、プロジェクターで映画やアニメを流して、漫画を広めて、桜の木を植えて、収穫祭に行って、焼きそばやベビーカステラの屋台を広めて、畳とこたつに、王宮で勉強会して、ダーツに輪投げにハンカチ刺繍にぬいぐるみかな。んん、結構頑張った?自分の中では空いた時間は桜植えているばっかりのイメージだったけどね。1日1本として200日は桜植えていたものね。それでも桜の美しさを伝えることができたからいいや。
生活魔法はコピーアンドペーストとインターネットは毎日のように使っている。それ以外は桜の木を植えて成長促進を使って、建国祭のために手作りハンカチへの刺繍やぬいぐるみ作成で裁縫魔法をがんがん使ったけど、もっと何か行かせられないかな。所詮生活魔法?いやいやそれじゃ勿体ないよね。
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生活魔法:着火、浄化、浄水、点灯、成長促進、裁縫、コピーアンドペースト、インターネット
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うん、浄化を使えばマヨネーズ作れるかな。浄水で海水から塩とれるかもしれない。鑑定士さんとかと相談かな。塩はこの国の東側の山々に岩塩があるんだよね。東の公爵領の特産品だ。西の公爵領にある山からも取れるという。でもいざっとなれば通販サイトで安い塩買えるんだよね。今、でも、一時の利益で国の経済を壊してしまうのも怖い。特にこの国自給自足で国中みんなで協力して頑張っているところあるから、下手に動けなかったりするよね。
よし、マヨネーズぐらいは作ろう。お好み焼きにはマヨネーズがいる。ココスの町と共同開発しようかな。




