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お祭り日も直前に、王家のロイヤルファミリーの刺繍入りハンカチとぬいぐるみを持って孤児院へ行く。これも追加で売るよーってみんなに見せたら、最初恐れ多いと遠巻きにされたけど、お金になるよと言えば目の色を変えた。そうでしょ。そうでしょ。売るしかないよ。
そうそう、この子どもたちの会話、子どもたちはこっちの言葉で話していて、ジョアンナさんが通訳してくれている。わたしはまだこっちの言葉離せないんだよね。
日本語を話せるのは王家と王宮で働く人々、上位貴族と下級貴族はご当主でみが多い。後は上位貴族の家で働く人と、上位貴族の代理で村や町を守る世話役たちだ。わ
たしは日常これらの人に囲まれているから不便はぜんぜん感じないんだけど、町に出たとたんに外国に行ったみたいになる。そろそろこっちの言葉も覚えたいな。収穫祭に行った時「ありがとう」だけは覚えたけど、他の言葉も話してみたい。露店で物買ったりしてみたいしね。アーヴィンさんに要相談だね。




