表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/62

45

春になる前に除虫菊を領地の人の住んでいる範囲を囲むように植えるということで領地の各世話役が全員領主館に集まってもらった。

久しぶりにお会いする。マイクさん、ヨハンさん、ゴランさん、ゾイドさん、マティアスさん、トマスさん全員で6名。もちろんお供の方々もご一緒だ。

皆さんから収穫祭の後の盛り上がりと聞いた。ベビーカステラも焼きそばもたこ焼きもクラムチャウダーも飴も和菓子もラムレーズンもいい感じらしい。それぞれの町や村で人気商品として売れていると聞いて嬉しくなった。

畳と梅酒、ワインも頑張っておられるそうだ。ココスの町ではこたつも流行ったと聞いた。絹さんの村から畳も注文がたくさんあったとか。異世界で畳にこたつが流行るのは嬉しい。わたしが好きだからね。収穫祭に付いて回ったのが無駄ではなかったんだなとこれまた嬉しくなる。


皆さんに収穫祭の編集した動画を見てもらったら自分たちの町が、村が知っている人が映っていると、大はしゃぎだった。これを各町や村でも見たいとせがまれ、プロジェクターと動画のコピーを渡す。使い方は一通り教えたよ。

何度でも繰り返してみます!と皆嬉しそうだった。

これをみて、ブライトさんが歌劇とミュージカルの動画データをみんなの持ち帰りのプロジェクターに登録していた。

歌劇やミュージカルに興味のある子がいたら、領主館まで来てねと伝えていた。


目的がズレているよということで、除虫菊の話に戻った。種を各世話役に100袋ぐらい渡した。とりあえず蚊取り線香とホルダーも100ぐらい渡しておいた。除虫菊を植えているところを魔物に襲われてもなんだからね。それ付けて作業してください。足りなかったらまた声掛けしてね。各町村にも植物魔法や成長促進を使える人がいるということで、後は水魔法の使える人も総出で育てていくしかない。街道は公爵家が仕事に困っている人を雇って植えていくそうだ。

これで少しでも魔物の脅威が減るといいな。この国は現在九州ぐらいの広さで総人口60万人ぐらい、魔物除けが上手くいけば人が住めるところが増えるだろう。森から魔物が出てくるから、人は中心地に多く住んでいる状態だ。


世話役と畳を敷いた大き目の部屋で大きなこたつにみんなに入ってもらって、みかんを食べながらお話をした。スマホは便利に使ってくれているようだ。新しいレシピを調べたり、美味しい干し肉の作り方、魔道具や農具のヒント、困った時にアーヴィンさんにすぐに連絡が取れることも心配事が減ったと喜ばれていた。寝る前に好きな音楽を聴けることも世話役の特権ですと皆さん頷いておられる。


それぞれの町の桜もしっかり育ってきているそうだ。建国祭には領都でお祭りするのでまた来てくださいね。たくさんの桜も咲く予定です。是非見に来てくださいとお願いしておいた。そんな話をしていたら、世話役から建国祭の時に領都で自分たちも屋台を出したい。という話になった、サッチの村は当然ベビーカステラ、絹さんの村は梅酒だ。南の村は和菓子で、ココスの村が焼きそば、ワインの村はワインとほんの少しブランデーも出したいそうだ。海辺の村はクラムチャウダーで勝負だそうだ。

わたしはダーツと輪投げと焼きとり、フライドポテト、三色団子にしようかと相談中。それはどんなものだと皆に言い寄られ、仕方がないので実物を見せることに。


ダーツは的とダーツを購入してアビゲイルさんに頼んで設置してもらう。ああアビゲイルさんが先に自分が試すと始めてしまった。めちゃくちゃ楽しんでいる。わたしの護衛だよね。いいの?まぁいいか。


アビゲイルさんが楽しんでいるから、ダーツと的を追加で購入。パソコンからの謎空間も世話役たちは慣れてきた模様。落ち人様のスキルだからねーっていう感じでいってしまうようだ。

的を追加して世話役たちも楽しみだす。ゾイドさんがやはり一番上手い。もちろんトップは独り占めして遊んでいるアビゲイルさんだけどね。


次は輪投げ、お孫ちゃんたちと遊んだから輪はたくさんある。輪に入ったら貰える賞品は小さな陶器の人形、外国の某有名なライター、ぬいぐるみ、小さめのお酒、シャンプー、リンス、腕時計、お手玉、キーホルダー、おもちゃの指輪、ブローチ、香水みたいなものを、並べてみた。賞品はお試しもあって、たくさん買ってみたので、本当に輪に入ったらあげてしまおう。

何を狙うのかと思ってみていたら、割と皆さんばらばらだ。小さなお子さんがいる方は置物やぬいぐるみを狙っていたし、ゾイドさんはライターや腕時計だ。トマスさんは仕組みがよくわからなかったのか何も考えずに投げてシャンプーをゲットしていた。マティアスさんは香水だ。奥様にあげるのかなと思っていたらブランデーを作る蒸留器で香水もいけるかもと思って参考に狙ったらしい。さすが!

皆さんに賞品はもっと多い方がいいか。他に欲しいものはないかと聞いてみた。すると、落ち人様の世界のものがもらえるのであれば何でも嬉しい、宝物になります。とのこと。いやシャンプーとかは飾らずちゃんと使ってね。


ちなみにダーツの景品は全部お酒だ。大きな瓶ではなく720mlぐらいだけどね。どうせ大人の男性しかやらないだろうと、考えるのがちょっと面倒だったとかは置いておいて、誰でも喜ばれるだろうと通販サイトで買ったよりすぐりのお酒だ。17歳になって飲めなくなったのが悲しい。

ダーツは的のど真ん中の輪の中に刺さったら景品だ。ダーツは5本。5回のチャンスだ。こっちの世界の人レベルが高い人がいる。いわゆる騎士や護衛や兵士や冒険者の方々。5本も投げたら真ん中に当たる人も多いかもしれないけど、まぁお祭りだし、お酒はわたしが準備するし、たくさん出る方が当たった人もいちゃもん付けられないだろう。お祭り騒ぎで楽しんで欲しい。


焼き鶏、フライドポテト、三色団子は公爵家の料理人に手伝ってもらって作ってみた。醤油でたれを作る。塩だけでも美味しいけど、ここはタレだ。焼き鳥のタレという商品を味見してもらって、美味しい焼き鳥のレシピを見て作る。フライドポテトは簡単だ。ジャガイモは南の村のお土産を使う。掘りたてなので皮つきで揚げてみる。三色団子は米粉を使う。食紅とヨモギで色をつけてみた。


「この焼き鳥というものはうまい!焼きそばのソースとは違うがこのソースもうまいな。」


「芋が、こんなに簡単に美味しくなるなんて!油で揚げただけなのに。」


「団子、色が三色だから三色団子か、いいな。しみじみ旨い。」


それぞれ高評価だ。お祭りらしいし、いいよね。

皆さんに喜んでもらえて、また領都のお祭りの日に会いましょうと解散した。皆さん領都の祭りで町や村の威信をかけて頑張るぞとか言っておられたけど、楽しんだ方がいいよ。

帰りにゾイドさんにダーツの矢と的が欲しいと強請られ渡したところ、他の世話役にも欲しいと言われたので、アーヴィンさんに了解を取って、全員に渡した。祭りまでには練習するんだとか言って笑顔で帰られた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ