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領都もお祭りがないわけではないみたいだ。王国建立祭みたいな日はいろんな屋台が出て広場で踊ったり、みんな胸に花をつけたりするらしい。これは春らしいので、もう少し先だね。また考えよう。


町2件は、領都の南側とより西側にある。西の公爵領は王都から西南の方角に細長く広がっているので、更に西に行くか、より南に行くかの2手に分かれるそうだ。町の先に、それぞれ村が2つずつある。南の公爵領に近い町や村は農家のプロの落ち人さんの影響で農作物の収穫量が良くなっている。西の公爵領も助かっている。小麦や米を作っている農家も多く食べ物も不足していない。森も近くにあるし、暖かい気候なので、小さな村もそれなりの暮らしが出来ているそうだ。森の近くは魔物も多いけど、皆それなりに鍛えているという。西の方向は海が近くなる。町はこれといって何も目立つことがない普通の町で、アーヴィンさんが特産物が欲しいなと思っている場所だ。その先の村の1つは漁村だ。もう一か所は葡萄を育てているワインの産地だそうだ。領都から町まで一時間半、端っこの村まで馬車で約1日かかる。隣の村まで半日かかったりするので、この収穫祭の領主の行脚は10日ぐらいかけてまわるらしい。


よって、次期当主のオリバーさんはその間、当主代理で領主館にいることになり、次男のブライトさんが付きそうことになるらしい。王都に半日ぐらいなら一緒に行くのはオリバーさんなんだけどね。ゼブランさんとリリスさんは王都の学校に戻られたそうだ。「もう少しハナ様のそばにいて日本の英知を知りたい。漫画読み続けたい!」とかおっしゃっていたそうだけど、わたしという人となりがわかったというのもあって、休学し続けると卒業が遅くなるので、しぶしぶ戻られたそうだ。勉強頑張って下さいね。



今回アーヴィンさんは町や村の世話役にスマホを与えるという決断をされた。使い魔の魔法で簡単なやり取りは出来たけど、それは本当に緊急時にしか発することができなかったから、今回はスマホを与えて、もう少し気軽に町や村の困ったことなどを聞き取ろうという思いからお試しである。とりあえずは世話役と予備用としてスマホを2台ずつ各町と村に渡して様子見することにした。合計6か所。12台。ソーラー充電器も多めに複製しなくては。

ハナ様にはいつもご迷惑をおかけすると言われたけど、コピーアンドペーストで複製するだけだしね。西の公爵領で衣食住すべて出していただいているのに、これぐらいは何ともない。


物が買えるパソコンはまだ早いと判断された。公爵家のトップでさえ、未だに翻弄されているのである。お金があるだけお酒を買ったり、安く買ったものを高く転売したりするものが出てきて、真面目だった世話役を犯罪者にしてしまう可能性は無きにしも非ずということで、もう少し公爵家が落ち人の世界のものを浸透させていってこっちの世界でも似たものが作れるようになってからにするのだそうだ。


それまでは変ったものは全部「ハナ様のスキルのお陰」で通すのだそうだ。まぁいいけどね。

ちなみに、スマホでは物が買えない。これは試してみた。自分のスマホでもアーヴィンさんのスマホでも実験してみたが、スマホの購入画面では投入口が出てこなかった。わたしは残高があったが「荷物が届けられません」と拒否された。投入口と配送はこっちの魔法みたいだから、何故そうなるのかわからない。謎ルールだよね。


その結果スマホは、検索、写真、トークルーム、電話、音楽、動画鑑賞に使われることになったが、十分なお役目である。検索は嘘が混ざっていること注意してねと、渡す時には必ず充電すること。充電できなければ何も使えないからねと、ソーラー充電器とその予備を渡しておく。こっちの世界は空気に魔素が漂っているせいかソーラー充電が日本いた時より早いような気もする。曇り日でも結構どんどん充電されているし、心配していたけど使い勝手は良さそうでほっとしている。

窓辺にソーラー充電器を置いていること一種のステータスになるのは少し先のお話である。


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