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これでやっと東西南北の公爵領の件は終わりかな。

北の人たちが帰ってから、アーヴィンさんがわたしに聞いてきた。


「ハナ様は学校に通われないですか?17歳とありましたが、途中入学できますが。」


「いえいえ、わたしの今の体は確かに17歳とありますが、直前まで30歳でした。」


「「え!?」」


目を丸くして驚かれるアーヴィンさんとその周りの人たち。


「言っていませんでしたか?」


「聞いておりませんでした。ハナ様30歳だったのですか?ご結婚されていましたか?お子様は?」


ぐいぐいくるな、アーヴィンさん。日本ならセクハラ発言。でもこっちの国の女性は早く結婚して子どもをたくさん作ることが大事だからそこの確認は仕方がないのか。


「独身でした。子どももいませんでした。でも、日本はそんな感じで早く結婚して子どもを産む人は少なかったです。」


「そうだったのですね。ではお心に決めた方はいらっしゃらないと。これは大変。ハナ様に合うお方を探さなければ。」


「えー。アーヴィンさん、いいです。いやダメです。お相手探さなくていいです。まだ今の体では17歳。もう少しゆっくり過ごしたいです。」


「え?よろしいんですか?ハナ様30歳だったのならば、ご結婚に憧れはございませんでしたか?」


結婚への憧れね。無かった!そんなものは持っていなかった。ん。親と縁が薄かったから自分がちゃんとした親になれるかどうか不安だったというのもあったし、ほら、あれ、そういつかどこかに飛ばされるかもって本気で思っていたんだよ。自分が飛ばされたら残された愛する人はどうなるの!とか妄想が進んでねー。その気になれなかったのもある。


「大丈夫です。この件は本当に大丈夫です!」


こっちの世界に来たから、もう飛ばされることはないだろうけど、いきなりお相手なんて出てきたら焦る。無理。こっちの人は美形が多いのに、圧がかかる。それにアーヴィンさんの知り合いだとお貴族様になる。絶対無理。ということで、わたしのお相手探しは保留にしていただきたい。『落ち人には強制しないこと』この言葉が本当大事。


ぜったい探さなくていいですからねー!!アーヴィンさんやメアリーさんが妙にうきうきしているので、念のためダメ押ししておく。

恋愛はない。少し怖い。未知の存在。愛とか恋とかもわからない。推しもいたことないし、いいなって思う人もいなかった。日本じゃ何にもなかったのよ。ほんと。

異世界行ったら何とかするとか自分に言い訳していた。行けるかどうかもわからなかったのに。ちょっと痛い子だったのかも。こっちに来てから自分のこと冷静に見ることができるようになった?あの時の自分に言いたい。異世界来たよ。本当に来ているよ。でも、恋愛はまだ早い・・・。



こっちの国の人は18歳で学園を卒業したら、20歳までぐらいには結婚するそうで、婚約も早ければ1桁ぐらいの年から遅くても14歳ぐらいまでにはするそうだ。

ただし、落ち人が落ちてくる時期だけ婚約者を作らず様子をみることはあるそうで、ゼブランさん17歳、リリスさんは15歳で念のため婚約者なしだった。直近の落ち人は皆いい年齢だったので、本当念のためぐらいの感じでフリーだったそうだ。

ゼブランさんは少し脳筋だけど爽やかでとてもいい子だ、でも17歳のいたいけな少年となんとかなりたいとは思えない。ごめん。


東西南北の公爵家は王家とは縁を結ぶけど、結婚となればそこまで結びつきは強くはないらしい。何故かといえば、結婚できる年代の落ち人様優先で結婚されたり、落ち人様の子孫と縁を持ったり、外から来た優秀な遺伝子への憧れがあるらしい。


前回のプロ農家さんもお嫁さんを3人も押し付けられたそうだ。30代だったからねー。まぁなんとか仲良くされたそうだ。マルミヤ医師は少し年配だったので、お嫁さんは1人だったとか、日本でも結婚されていたので、何人も娶るのはお断りになったそうだ。そうだよね。疲れるものね。まぁ医者の方は錬金術が面白くて実験三昧だったという記録も残っているから、好きなことが優先にできる落ち人保護のルール。まじ有難い。


今回は、わたしも北の勇者も若かったから、かなり狙われているらしいけど、西の公爵家にいる間は、問題はない。無理強いはしてはいけないってあるし、わたしの場合、有益なスキルを披露したので、本当長生きして欲しい人が続出したので、守られるだろう。

北の勇者の少年はハーレムになるかもしれない。

君は頑張ってくれたまえ。わたしは30まで処女だった人、今更無理はしない。ジョアンナさんが意味ありげに見てくるけど、恋愛初心者だから無理だからねーーー。



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