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そうこうしているうちに、王宮から呼び出しの声がかかった。王宮のスマホからアーヴィンさんのトークラインに要望が入ったらしい。ちゃんと使いこなしているのね。


内容は、通販サイトの購買はやばい。これは西以外の東、南、北の公爵家にも必要なものである。よって、講習会を王宮で開催して欲しいというものだった。

まぁまぁ通販サイトやばいよね。それは確かにそう思う。お金さえあれば何でも、あ。大きい物は除くけど、結構買えるしね。わたしが亡くなるまでのタイムリミットもあるしね。

あのホールにいた、嫌な感じの北の公爵当主と会うのは嫌だけどねー。ここで歓迎されて、好きなことして楽しく暮らさせていただいているんだから、少しぐらいはわたしも還元しよう。


また、王宮に向かって馬車で、ごとごと揺られたーお尻が痛い。今回は各公爵家にノートパソコンのその周辺機器一式を5セットと、プリンタとその周辺機器、スマホとソーラーバッテリーは5セットを準備した。コピー用紙も1箱ずつ準備したよ。後から欲しいって言われると面倒だから多めに用意したよ。ああでも、王宮は各13台、西の公爵領は追加の追加して渡しているから一体何台あるんだろう、10台はたぶん渡している。今回5台で足りるかな。まぁいいや。とりあえずこれ以上教えるのはしんどいからね。


王宮に着くと、前と違った空き部屋にご案内していただいた。王宮どれだけ空き部屋あるんだろう。今回案内してもらった空き部屋は、大きなテーブルが3つ置いてある。それぞれの公爵家がそれぞれのテーブルに座るんだろうな。

今回もアーヴィンさんとオリバーさんが付いてきてくれている。1人で行けって言われたら嫌だから本当助かっている。

せっせと各テーブルにノートパソコンをとりあえず3台並べ、その隣にプリンタを置き、周辺機器を繋いでいく。3公爵家分3セットするのがちょっと面倒―。


セッティングしていくうちに、東の南の公爵家がやってくる。どちらも当主とご長男と側近とごちゃごちゃたくさん引き連れている。ああ、また美形ばかりだ。公爵家の皆さんってみんな顔が良いのよね。だから誰が誰だかわからん。イケメンの安売りみたいだ。最後に北の公爵家は、あれ、若い男の子2人と護衛だけだ。メインは砂糖菓子のような少年たちだけだ。人数が物凄く少ない。大丈夫なんだろうか。


全員揃ったところで、王様が部屋に入ってきた。堅苦しい挨拶なしだ。え?そんな気軽で良いの?


「東西南北の公爵家一同集まっていただき感謝する。今回は西の公爵家が保護している落ち人のハナ様のスキルの恩恵を説明したい。この目の前のものは、落ち人様がよくつぶやくと記載されていた、パソコンだ。このパソコンで表計算、文書作成ができるだけではなく、音楽も聴けるし、落ち人様のいらっしゃった日本の英知が調べられる。欲しい情報を得ることができるのだ。それだけではない。落ち人様の日本の品物を買うこともできるのだ。」


「は?買えるのか?どうやって手に入れるのでしょうか。落ち人様の世界は2度と戻れない場所にあるとお聞きしていますが・・・」


「それがハナ様のスキルだ。ハナ様ご説明をお願いしたい。」


王様がこっち向いてにやりとしながらこっちに振ってこられた、仕方がないから、パソコンの使い方を説明していく。アーヴィンさんとオリバーさんがそれぞれのテーブルを回って丁寧に教えていく。王様ももう使えるようになったのだろう。後ろから見てにやにやしている。ここの王様は性格が悪いんだろうか。イケオジというのかチョイ悪おやじみたいだ。綺麗なお顔をされているのに。


東の公爵家当主も南の公爵家当主もさすがご当主様超優秀。さくさくと文字入力に進んでいる。ただ、北の公爵家の方は三男さん16歳らしい。日本語も少し怪しいぞ。そのお隣の側近の子の方がまだ日本語理解してそうだ。大丈夫か。日本語を上級貴族や貴族のお館で働く予定の人たちは、子どもの頃から家庭教師から学ぶのだと聞いた。特に今年は60年目、落ち人と会う可能性が高いので、会う可能性のある年代は必至で覚えたらしい。アーヴィンさん家族はぺらぺらだ。ジョアンナも普通に話してくれる。北の公爵家の三男さんは甘やかされて学ばなかったんだろうか。うちのゼブランさんの方がはるかにましだ。ゼブランさんはスマホが使いたくて、更に頑張ったから今はかなり使いこなしているしね。時々トークルームでメッセージをくれるほど頑張ったよね。ゼブランさん。


東の公爵家のパソコンで検索をし、その結果を印刷してみて、通販サイトでまたもやお酒を買ってみる。毒見役の方が出てきて、美味しいそうに飲んで、皆が飲んでほっとしたところまでいつもと同じだ。


「陛下、これは凄いです。何故買えるのかわからないが、凄いのだけわかる。これがハナ様のスキルなのか。凄い!」


「ええ、わたしのスキルです。だからわたしが生きている間しか使えないと思います。ご利用は計画的にお願いします。」


周りの人ががやがやしだす。落ちてきた時ホールでわたしのスキルを見て外れだと言っていた人たちが手のひら返しだ。でもまぁ落ちてきてしまって、ここで永住するんだ、秘匿もできないのなら、公表するしかないよね。他の人が購入してもその人のお金と魔力を使うだけで、わたしは何も負担はない。好きにしてくれっていう感じ。

念のため検索では嘘の存在があること、わたしが死んだら通販サイトは使えないだろうということは伝えておいた。


とりあえず今日の王宮の講習会終了―!

みなさん、目の色変えてテンション高めに帰っていかれた。アーヴィンさん、オリバーさんともどもやり遂げた感で帰宅する。王様からは何かお礼なのか金品が渡されたみたいだったけど、王様からは、追加のパソコンやスマホを要求されたので、これはパソコンやスマホの代金だったのかもしれない。面倒だからその場で複製して渡してきた。ネットの配線とかバッテリーの使い方とかは優秀な文官さんに教えてきた。ソーラーバッテリーとかは予備も含めて多めに渡したから、後は頑張ってくれ。


王宮でも凄い勢いで本を買っていると聞いた。英知の塊だものね。落ち人様の世界を研究する部門も作ったとか。学ぶなら今だよね。欲しい本を手に入れて欲しい。ただ、金鉱脈が豊富にあるからといって、国庫が空にならないように気を付けて欲しい。



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