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生理は女性である限り閉経までお付き合いしないといけないものね。
メアリーさんからは、貴族の女性は赤の時期でも重要案件の時は素知らぬ顔をして出席しないといけないときもあるので、非常に助かったと喜んでもらえた。
これは売れる。メアリーさんと2人で少し黒い笑顔になったよ。
ただ、わたしが生きている間は使い捨てのプキンは通販サイトから買えるけど、亡くなったら買えなくなるだろう。一度知ってしまった便利なものが無くなるのは大変だろうから、こっちの技術で同じようなものを作れるようにしたいと、生理用品の開発はクロエさんが担当することになった。
女性の錬金術師と相談して似たようなものが作れないか試行するそうだ。
布ナプキンは、すぐにでも進めそうだものね。ただし布は高価なものらしいので、通販サイトからいろいろなコットンガーゼの布を買って手渡したところ、クロエさんから「この布地は初めてみました。いったい材料はなんなのでしょうか」のか尋ねられた。「綿花という植物です」と答えてこんな感じのものとスマホから検索画面を見せてみせると、綿花はこの国では作っていないらしい。こっちの国では下着や肌着はリネンで上着やズボンはウール。ちなみにお貴族様のドレスはスパイダ―シルクだ。異世界だなぁ。栽培したことがない綿花まで一気に手掛けたら過労死になるからほどほどにね。綿花の栽培方法と種とか苗とかはお試しで渡しておいた。西の公爵領の人はみんな真面目で頑張り屋さんだ。
既に下着は領主館のお針子さんたちが見本を分解してこちらの布地で再現できるか試行錯誤しているそうだ。リネンにスライムパウダーを合体させて少し伸縮性のあるものがやっと出来てきたらしい。やるね。女性陣も。まぁコルセットはしんどそうだものね。かぼちゃパンツはもこもこしていて心もとないし。庶民はただ布を胸に巻くだけというのもあるらしい。産業革命が異世界になかったからだろうか。魔法である程度なんでもできてしまう弊害だろうか。それともこっちの世界はこっちの世界で回っているからいいのだろうか。歴史の変化って小さな出来事の集合で似ているけど似ていない世界が出来てしまうんだなとつくづく思う。
また、アーヴィンさんとメアリーさんはパソコンとスマホが魔道具で似たものが作れないか頑張ってみると言っている。わたしのスキルがある間はいいけれど、子の世代、孫の世代にもつなげようとしたら、地元の人間で作れる方がいい。優秀な魔道具技師さんと錬金術師さんなど声をかけて開発チームを作るそうだ。寝る前に余った魔力で複製した、開発チームが分解して調査するためのパソコンとスマホを数台手渡したところだ。頑張って欲しい。




