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強制ゆっくり国家

作者: 昼月キオリ


2025年、ハロウィン。

宇宙人侵略によりこの国の大統領が変わった。


宇宙人の言い分はテレビ生放送で放送された。

 

「頑張るな、ストレス溜めるな、寝ろ。」

 

こうしてハロウィンの呪いか魔法か

宇宙人によるダラダラ日常化計画が始まった。


「労働を半分にせよ」という宇宙人の謎の言い分はまかり通り、瞬く間に国民たちへと広がった。

お金も当然半分になり、旅行や買い物はあまりしなくなった。

 

今や週の半分、草原でお昼寝する人たちでいっぱいだ。

ポカポカ陽気の中、お昼寝したりピクニックしたり。

なんかそんな感じ。


最初は努力こそ素晴らしいと豪語していた隣のおっさんも横になって耳に小指突っ込んで掻いてるし

普通はこうあるべきなんて唱えていた美人な数学の先生も腕を組み、あぐらを描いて眠っている。


もはや面影がないほどダルダルな有り様だ。


しかし、この国の幸福度が爆上がりしたのは言うまでもない。



宇宙人はクラゲのような形をした生命体の上にうさぎ耳の帽子(?)がくっ付いている。


元大統領は聞いた。

「あのー、どうして頭にうさぎを乗せているのですか?」

「物事全てに意味があると思うなめんどくさいヤツだな」


めんどくさいって言われた!何この人!(?)

 

「は、はぁ・・・すみません・・」

「顔色が悪いな、お前は疲れてるんだ、早く寝ろ」

「寝ろと言われましても、やることが山積みでして・・・」

「その紙の山か?」

「はい」

 

宇宙人は何やら目からビームを出すと紙の山を一瞬で燃やしてしまった。


「ぎゃー!!あなた!何てことを!!」

「心配するな人間、今日から私がこの国の王様になってやる」

「え?え?」

「いいか、俺の前で頑張るな、ストレス溜めた辛気臭い顔するな、とにかく寝ろ!」

「な・・・」


夢だ。これはきっと夢なんだ。

そう言いかせていた大統領も・・・。





「ふぁ・・・ポカポカ気持ちいいなぁ・・・」


同じ草原に寝転びこの様である。


まぁ、そんな感じで俺たちは生きていくので後のことはよろしく。

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