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 番外編 私のお嬢様(ユリシャ視点)

読んでくださってありがとうございます!!

秋の読書週間終了ですね(*´ω`*)


また次から不定期になると思いますが、これからもどうぞよろしくお願いします(*^^*)


みなさんはじめまして。(わたくし)ユリシャ・ジェンベルと申します。

察した方もいらっしゃるでしょうし、いらっしゃらないかもしれませんが私ユースフィリア様の専属メイドをやっております。


歳は27、現在恋人募集中でございます。学園卒業後からユースフィリア様に仕えており、かれこれ8年くらいになりますね。


と、まあ、ふざけた導入はさておき今日は(わたし)視点でのフィリアお嬢様の生活をお送りします。




朝9:00。フィリアお嬢様起床。


「お嬢様、起きてください!!」

「…ん、おはよう…ユリシャ。…おやすみ」

「駄目です!流石にもう起きてください!」

私の主人は朝にめっぽう弱い。予定のある日はきちんと起きはする。

しかし何もない週末は、下手したら昼を過ぎても起きてこないため、健康管理のためにも心を鬼にして起こすことにしている。


朝に弱く、加えて寝るのが好きなのだ。


「今日は街に出るのでしょう?」

「…そうだった」

お嬢様は渋々といった様子でベッドから起き上がる。

私はすかさずドレッサーの前の椅子をサッと引いた。吸い込まれるようにしてお嬢様が椅子に座る。

「今日は編み込みにしましょう」

「…うん」

お嬢様の髪を櫛で梳かしながらそう言った。半分寝てそうな返事が返ってくる。

この後は朝食をとるためひとまず一つに括っておく。

「さあ、水を持ってくるので顔を洗ってくださいね」

「…」

お嬢様を起こさないようにそっと部屋を出る。


「あら、ユリシャ。フィリアお嬢様はもうお目覚めかしら?」

「うん、さっき起こしたところ」

帰りの廊下でシルエルお嬢様の専属メイドであるカノンがそう訊いてきた。

「シルエルお嬢様が街に行くのに同伴したいと言っていたのだけど」

「分かったわ。訊いておくわね」

「よろしく」

いつも事業関連で忙しそうなシルエルお嬢様だが、フィリアお嬢様に大層懐いていて、よく共に街に出かける。

どうせならお嬢様の服を決めるのを手伝ってもらおうなどと考えながら私はお嬢様の部屋に戻った。



10:30 ガレディアス領、領都フェリシオンにて


「お姉ちゃん、今度はあれ食べましょう」

「うん。そうしよう」

お嬢様の今日のコーデは春らしい柔らかなパステルグリーンを基調としたワンピースに、髪を編み込みにして波状のシンプルな金細工のカチューシャをつけている。

背が高く、大人っぽいシルエルお嬢様と並ぶと妹のように見えるというのは心のうちにとどめておく。


お二人で出かける際はほとんど食べるのがメインになりがりな印象だ。

ご姉弟の中でもよく動く二人であるからか、胃の許容量が気になるくらい食べている。

お嬢様は宝石やドレスに興味のない分、使ったお小遣いの大半はお菓子代が多い。


楽しげに話しているお二人にほっこりする。

ふと、カノンと目が合い二人合わせて小さく笑った。



14:00 帰宅 馬車にて


窓の外を眺めるお嬢様。今日は随分と楽しめたのではないでしょうか。

浮かべている柔らかな笑みはごく自然に溢れたものだろう。

「もう、ご予定はないですか」

「うん。大丈夫」

シルエルお嬢様は商会のほうに用事があるらしく、名残惜し気に別れたばかりだ。

「今日は一体何を買ったんですか?」

「…新しい万年筆とインクを買ったの。もうすぐ学園に編入だからね」

お嬢様は節目節目で物を新調することが多い。

一種のルーティンのようなものだと思っている。

「それと…」

お嬢様が隣に積んであった荷物から一つ袋を取り出した。


「これはユリシャに」

そう言って手渡された袋に入っていたのは金平糖だった。

可愛らしい小瓶に入っている。私好みの粒が大きめのものだ。

「ありがとうございます…うれしいです」

少し感動で泣いてしまいそう。

私のお嬢様はとてもいい子だ。


これからも誠心誠意仕えていこう。

そう、改めて思った。

ちなみに時系列としては、編入する少し前。

フィリア・ジェンベルのジェンベルはユリシャの激推しによるものです。

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