朝には弱くて
遅くなってすみません^^;
申し訳ないです…
読んでくださってありがとうございます!!
朝方自然と目を覚ました。
いつものことであるがまだ陽は昇っていない。
今日はいつもにもまして肌寒かった。
最低限の身支度をしテントを出る。寒いと思ったら雪が降っていた。
少し歩いて寒さにも慣れてきたころミシャーナが食材の入った袋を抱えてこちらに歩いてきているのが目に入った。
「あっ、おはようございます」
「おはよう」
ミシャーナはこの時間帯はサイドテールにしている髪型を緩めの三つ編みにしている。
「ユウエスさん、今日は早起きですね」
「自然と目が覚めてしまって」
「でも、良いことですね!」
小隊組で一番早起きなのがミシャーナだ。次にローレンで、その後かなり遅れて私と殿下が起きる。
…早起きは出来なくはないが苦手だ。昔から朝に弱い。
それが無くても毎朝朝食の準備をしてくれているミシャーナ達には頭が上がらない。申し訳なさから皿に盛るのは私がさせてもらっている。
「毎日本当にありがとうございます」
「いえいえ、得意なことを任されて私も嬉しいですし…それに、ユウエスさんは殿下の身支度を手伝っているじゃないですか」
「身支度と言うほどでも無いですけどね」
最近、殿下を揺り起こすことから私の一日が始まる。私と同様に朝が弱い殿下は強めに揺すってもなかなか起きない。
「少し早いかもですけど殿下を起こしてきます」
「ふふっ、はい分かりました。私も朝食作ってきますね」
ニッコリと笑顔を残してミシャーナは朝食の準備に取り掛かった。
「おはようございます」
殿下の天幕の護衛騎士さん二人に挨拶をする。
三組ほどが交代で毎晩見張りをしている。顔馴染み程度であるのでたまに話したりもする。
「おはようございます、ユウエスさん」
「よう、ユウエス」
礼儀正しい方がラニエル・フォン・ブレッダローズさんで、軽い方はギルベルト・フォン・ヴィンター。カルダンの甥っ子だそうで、親子なのではというほどそっくりな言動をする。
「殿下ならもう起きてらっしゃいますよ」
「えっ…!?」
思わず声を出して驚いた。
「…そんなに驚くことないだろう」
すると幕を上げて顔を出した殿下がそう言ってきた。本当に起きていた…もう着替えも済ませているようだし。
「…殿下、おはようございます」
「ああ。…お前も今日は早いな」
「なぜだか自然と起きてしまって」
そう会話しつつ天幕の中に入る。殿下を起こした後は、殿下が着替えている間に天幕周辺の確認をしているが…今日は最後でいいだろう。いつもなら最後に互いの髪を結うまでがセットだ。
「殿下、たまには殿下から先に髪を結いましょう」
少し大きめの鏡の前に置いてある椅子に殿下を座らせる。櫛を通す必要が無さそうなくらいだが一応櫛を通してから結び始めた。
「はい、出来ました」
「ありがとう」
今度は私が鏡の前に座った。櫛で梳かれるたびに頭を軽く揺らしながら鏡越しに殿下を見てみた。
「…?何だ?」
「いえ…いつも寝ぼけているので結んでいるときの姿を見たこと無いなあと思いまして」
「…それもそうだな」
半分寝ているようなもののため2,3回くらい結ぶ直すのが常である。殿下もそんな感じであるからこんな早くからしっかり起きているというのは不思議というか奇妙でさえある。
「出来たぞ」
「ありがとうございます」
「今日はシャルシャスさんにお前とともに来るよう言われたが…」
「はい、私も聞きました」
シャルシャスさんは帝国で最も偉大だと言われる魔法使いだ。少し言動がキツイところもあるが気のいいお婆さんだ。
「何の要件か知ってるか?」
「いえ?知りませんね」
「そうか…まあ、取り敢えず朝食だな」
「そうですね」
天幕を出て辺りの確認をする。
(シャルシャスさん、何の用だろうか…戦場では関わることも無かったけど…)
昔から読めないのがシャルシャスさんだ。普段なら伝達をしっかりするだろうが…殿下にも伝えていないほどなら十中八九考えがあってのことだろう。
(罠類も魔力の気配もなし…大丈夫ね)
確認をし終え私達はローレンたちの元へ戻った。




