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決戦の日に

遅くなってすみません!最近風邪気味でございます。

予告していた通り今日から10日間ほど更新がストップします(´;ω;`)

読んでくださってありがとうございます!(≧▽≦)

「さっき殿下に檄を飛ばしたんだって?」 

「単なる励ましですよ」

「自覚はあるんだね」

ローレンが可笑しそうに言う。殿下の宣言が終わり軍の士気は最高潮になっていた。

「僕は平民だし、なんて声をかければいいか分からなかったから」

少し寂しげに笑うローレン。

「…ローレンの言葉ならちゃんと届くと思いますけどね」

「…ありがとう」

もうすぐ出陣だ。殿下の護衛に私は回るがローレンとミシャーナは前線の方へ行くらしい。

「一つだけ訊いてみていい?」

「…?どうぞ」

一瞬細められたローレンの瞳の奥に僅かな迷いが見て取れた。

「…君は()()()()()()()()()()()()()

「…そのとおりです」

そうだ。まだ私は人を殺したことが無い。戦場という場所にいるが基本は殿下の護衛と偵察が仕事だったからだ。…恐らくだが父の意向もあるのだろう。初陣で戦場に立たない後継者なんて前代未聞だが父なりの娘に対する気遣いだろう。それこそ普通の令嬢ならば戦場に来ることもなければ人を殺すことなど無い。

(覚悟は出来ているつもりだ…だけど)

「…いつかは覚悟しなきゃいけないからね。…僕も慣れた、って訳じゃないけど一つ言えるのは信念を持てってことかな。受け売りだけどね」

「…信念ですか」

「そう。殺しはどこまでいっても殺しだからね。…だからせめて相手に失礼が無いようにって、養父が言っていったんだ」

自分を正当化するわけでもなく、後悔をするわけでもなく、信念をもつ…か。

「まあ、僕も…心臓を一差しでってのがいいね」

「滅多な事言わないでください」

「ふふっ…まあ、また後でね」

ひらひらと手を降ってローレンは配属先の方へ去っていった。

「また後で、か…」

ここは戦場だ。明日の命の保証なんて何処にも無い。

私もそうだ。今日は相手方も隠し手を使って来る。出し惜しみは無い。


油断は禁物だ。


私もくるりと踵を返し、殿下の元へ向かった。


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