作戦会議
「いきなりなんだよお前ら。」
「すみません。なんだか大地さんのことが気になって。」
「そ、そうか。」
「いやー、大地が授業すっぽかすなんて珍しいと思ってさ。」
「まっあな。」
「酒買ってきたから飲もうぜ。」
友介と遙が押しかけてくるなんて相当心配かけたんだな。
そんなことを思いながら、かれこれ2時間。
「なぁ、友介、遙。」
「なんだ?改まって。もしかして、彼女できたとか?」
「ちげぇわ!あのさ……」
俺はこれまであったことを全て話した。
同じ日を何度も繰り返していること。
彼方という少女が会うたびに死んでしまうこと。
「おい、夢でも見てるんじゃねえの?ほっぺつねってやるよ。」
「いてて、夢じゃねぇって。現実なんだって。」
「そんなことって、あり得るんでしょうか。」
「現実に起こってるんだって。」
「んで?俺たちにして欲しいことがあるから話したんだろ?」
「あぁ、彼方の救うのを手伝って欲しい。」
「出来ることならそうしたいですけど、可能なんでしょうか。助けても死んでしまうのでしょう?」
「そうだ。俺にはもうどうしようもないから手伝ってほしくて。」
それから俺らは彼方を救うために作戦を練った。
とりあえず、一日中彼方から目を離さないと決めた。
みんなで毎日泊めあおうって。
「これでどうなるかだな。」
「あぁ、彼方を救えればいいが。」
「そうですね。彼方さんと泊まるの楽しみです。」
「じゃあ、とりあえず今日は解散で。」
「わかりました。では、明日。」
「じゃあな。また困った時は呼べよ!」
「今日はお前らの方が押しかけてきたんだろうが。」
俺は、明日に備えて早めに寝ることにした。
まぁ、明日は今日なんだろうけど。