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作者: 秋暁秋季
掲載日:2023/06/10

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。




新幹線の中、僕は彼女から買って貰ったおむすびを口に入れて車窓を眺めていた。人が握った素朴な味のおにぎりは、何だか実家に帰るような安心感がある。

こうして新幹線の中で朝食を食べているのは、彼女のルーツとなる神様に逢いに行くから。そして僕はその付き添いだった。このおむすびは、その駄賃らしい。借りを作るのが嫌いな彼女らしい発言だった。

ちらりと横目で真隣を見る。隣に座るのは髪の長い淑女。時折車窓を眺めては、落ち着き無く毛先を弄る。まるで気を紛らわす様に。僕の視線に気が付くと、小首を傾げて妖艶に笑った。

「神様には個性がそれぞれあるのは知ってるだろ? 梅香の君は保護者気質で優しいし、三狐神様は気まぐれで好き嫌いが激しい。白羽様は万人に好かれそうな男前だし、耐冬花様は風来坊。ま、その中でも理知的かつ、最上の結果を齎す為に多少の犠牲は払う神様が居てね。ふふふ。懐かしいね。胸が踊ってしまうよ」

彼女はさもおかしそうに口角を上げた。子供の様な無邪気な微笑みではなく、極限状態を楽しむ烈女の微笑みだった。

「……そんな戦略家がめいた方もいるんですね」

「お陰で私も似たような性格になったのさ。見る目を教わったのは、その方からだったねぇ」

そう言って、彼女は瞼を閉ざした。もう言うべき事は済んだと言うように。


何かを成すためには、序列という物を決めなくてはならない。先鋒を置き、中堅を挟み、最後に大将を据える。先鋒から中堅で勝てれば御の字。そこで勝たなければ大将が正念場となる。故、殿に据えられるのは、決まって強者だ。

私は隣を座り、おむすびを口に入れる少年を見る。普段はあどけなくて頼りない様に思われるかも知れない。けれどもどんな事があっても決して弱音を吐かないし、精神が折れても吹っ切れて立ち直る。そんな子だった。

だからね、本当の修羅場に鉢合わせたら、君を殿にするよ。他の子じゃ駄目だね。精神面が余りにも弱すぎる。周り皆滅びたら、多分きっと逃げ出してしまう。暴言を吐いてしまう。それじゃいけない。いけないんだよ。

「どうしたんですか?」

「……君はきっと地獄を歩く。苦難の道だ。死にたいとさえ思うだろう。でも、それでも殿は君じゃなきゃいけないんだ。幸せな未来が見たいなら、大団円を叶えたいなら、君が耐えるしかない。大丈夫。君ならきっとやれる。だから生き残るんだ」

今言った言葉が、うら若き日に告げられた、あの神様の言葉と同じだった事に気が付く。ふ……ははは!! 歴史は本当に繰り返すもんだね!!

彼は一度大きく目を見開いて、箸を置いた。表情が曇る。

「……死にたいと思ったら、相談に乗って下さいますか? 見捨てないで……下さいますか?」

「見捨てないよ。あの方々が私を見捨てなかったように。私も君を見捨てない。絶対に死なせない。だから君も私達を信じてくれ。見捨てないでくれ」

私は本日お会いする予定の神様の顔を思い浮かべる。爽やかな好青年の様な一面と、理知的で鋭利な思考を宿した神様を。今、貴方に合わせたい子がいるんですよ。きっと貴方様も気に入ります。なんせ、私と似たような気質の子ですから。

梅香の君、戦略家なイメージ持たれていると思います。

でも私から言わせれば、この神様の方が数倍冷徹ですよ。

大団円の為に、最小の犠牲を出すのを躊躇いませんから。


修羅の道を歩くのは、私以外じゃ駄目だった。

追い詰められた時の周りの様をずっと見てきたから、それを理解して、向き合ってる自分じゃなきゃいけなかった。


修羅の道を歩かせたのは、この子に信頼があったから。

絶対に弱音を吐かない、折れても吹っ切れる。

死にたくなったら、サイン送れば必ず此方に戻る。


この二人の信頼関係が、今を形作ってます。


酷いことするなぁとは思ってると思います。

でも嫌いになんかならないし、なれません。

むしろ期待されて応えられた分、自分の事も神様の事も大好きだと思います。


大好きなんですよ〜。モデルになったこの神様。

宙様というお名前で昔から登場してます。


どっかの白髪紫目の大団円大好きな魔法使い思い出しますね。

まぁでも、全然違いますよ。

あ、私の推しです。


追伸

ご由緒、読み返しました。

三緒様と縁と縁ありまくりな方でした。まぁ相殿ですし。

(相殿とは、メインに祀られている神様と縁のある神様も祀られる事があります。これを相殿と言います)

結構昔から神様やってそうでした。

その分やっぱり人間関係は複雑そうでしたね。

ある時には味方、またある時には敵の様な。

それでもビジネスライクに、恨みを持たせず上手いことやってそうな。

やっぱり策士なんじゃないかな。

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