引きずり込まれた世界
身動きをとることの出来ない、どこかに今私はいる。
「やぁ諸君。」この声が聞こえたとき、私、南向サウスは驚いた。またあの鬼ごっこをするのだと。
「今から楽しいゲームをしようではないか。」誰かが「ゲーム?」と聞いた。
「命がけの鬼ごっこだ。」
「ルールを説明する前に、参加者の自己紹介をしよう。」
「まず、南向サウス君だ。高い知性を持った人だ。ゲームは2度目だ。」
「参加したことのあるのは、この方だけだね。」この人は、公爵と呼ばれる人だ。
「続いて、霧島かりん君。病気で目があまり見えない。」それと同時に、公爵は、手話をした。
「こちらは、巳釧箕リア君。事故で、耳が聞こえない。」みんなが驚いたので、縄のような物が軋んだ。
「目は見えるので、紙に伝えたいことを書いて、意思疎通してくれ。」
「こちらが、巳釧箕リミ君だ。この子は、母親の腹の中で病気になったので、手足が無くなってしまった、状態だ。」
「続いて、向山シラリ君だ。この子は元気だが、両親が、病気で、ヤングケアラー状態だ。」
「最後に、向山美波君だ。彼女は、シラリ君の姉である。両親が子のこのことは、手が回らないので、妹を残して、親戚に養子に出されたようだ。」
「ちなみに、あなた方がいるのは、新幹線の中で、ベルトを外して、窓を開けて、外に出ようとしても、車体に轢かれるだけだ。」公爵が、苦笑いのような笑みを浮かべていった。
「それでは、ルール説明を行おう!」天井から、紙切れが降ってきた。
絵ノ群市で鬼ごっこを行う。
3時間、2人の鬼から逃げられると、逃走者の勝利である。
鬼が勝ったら、参加者は二度と、戻ってくることはない。
参加者とは、南向サウス、霧島かりん、巳釧箕リア、巳釧箕リミ、向山シラリ、向山美波の6人である。
「それでは、始めよう。おっと、その前に、貸与携帯を渡そう。これは、全参加者と、電話をすることが出来るが、それ以外のことは、一切出来ない。」
私は、方位磁針の書かれた、携帯を渡された。
「それでは、携帯に、役職を送った。それを見て、役職にあった、動きをしてくれ。」
私は、『逃走者』だった。
「それでは、始めよう。用意、スタート!!」
(こ、怖い!)私が最初に思ったことはそれだった。2回目のゲームだからなのかはわからないが、少し、戸惑っている。
始まって、30分たった頃だろうか。私は、美波さんに、出会った。
「はじめまして、わたくしは、向山美波と申します。あなた様は、南向サウス様でございますよね?」
丁寧で、聞き取りやすい、口調の美波が言った。
(油断ならないな。)もしかしたら、この人が鬼で、今私を、捕まえようとしているのかもしれない、そういうところから、私はそう思った。
「あのー。2回目なんですよね?それだったら、過去のゲームのことを教えてくださいませんか?」
私は、これまでの、ゲームについてすべて教えた。もちろん、貸与携帯がなかったこともだ。
「なるほど、分かりました。」そういって、美波は立ち去ろうとした。私たちは、一回、集まることにした。美波がいった。
「1人、足りません!」そのお方を探すのに、約10分を使いました。着信音が鳴ったので、わたくしたちは、みんな、電話に出ました。
「今退場者が発見された。退場者は、南向サウス君だ。」みんな、口をぽかんと開けて、後ずさりました。わたくし、向山美波は、ぞぞぞとしました。
「この中に、鬼が、いるのですね。」わたくしは言いました。
「一回、状況を整理しようよ。」霧島様が言ったのでした。
「南向君に、出会ったのは誰かな?」わたくしは、答えました。
「わたくしでございます。」わたくしは言いました。ちなみに、わたくしは、『逃走者』でございました。
「先ほど、南向様に出会い、前回にゲームについてお話を伺った後、別れようとしたところに、顔は見えませんでしたが、誰かが、彼女を、タッチしたところを見ました。」誰かが、「なるほど」と言った。
わたくしは今必勝法を思いつきました。
「もう、逃げ始めて、よろしいですか。あと、公爵。電話で話しているときのタッチは、ありですか」
「いいや、それは、なしとしよう。」わたくしは皆様と別れました。
皆様から離れたところで、公爵から、あるルームキーを預かったのでした。わたくしはその部屋で、籠城する気なのです!公爵から、人がいる部屋に入ることは出来ないと聞きましたし、そもそも、鍵を開けることも不可能なので、この道を選んだのでした。わたくしは、預かった、鍵の部屋に入り、ずっと、備わっている、ベッドで昼寝をしていました。もうすぐで、3時間がたつ、そう思ったときでした。
「ただいま、向山シラリ君の、禁止事項違反を確認した。君は、美波君の部屋に勝手に入ろうとしたね。」妹が、そんなことをしたなんて。
「では、シラリ君には、ご退場いただこう。」公爵が言うと、見渡す限り、氷が道路に張っているではありませんか!わたくしは、妹を滑らせる為にあると思ったのでした。
「ぜぇ、はぁ、ぐぅ、ふぅ。」こんな、荒い息をしながらも、わたくしは、何とかこのゲームが終わっても、生きて変えることが出来たのですが、、、
「ただいま、退場者が発見された。退場者は、巳釧箕リア君だ。」誰かが、「きゃぁ!!」と叫んだのが聞こえました。
3時間がたち、もうすぐ、このゲームが終わります。




