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⑻『評論文の解明』
⑻『評論文の解明』
㈠
支配的な空気の中、言語が如何に人間の生活を支配しているかは、例えば、小説家になろう、という、このサイトを見ても、明らかだろう。人間は、言葉の渦の中で、支配されながら、且つ、支配しながら、生きている。生きる意味が、本当の本質的な言葉を探す為だ、と言っても、過言ではあるまい。
㈡
流星群の中に、一つの煌めきを発見するのが、評論文である。また、公園の草木の中に、四つ葉のクローバーを発見するのが、評論文である。これは、どちらも、発見という現象に捉われている点で、評論文的であるし、解明としては、既存値を理解する上で、重要であろう。
㈢
人間は、奇跡を待っている、我々は希望を待っている。こういう文句は聞き過ぎたが、それでも、意味としては、一応通るのである。待っているが為に、文章を起こし、評論文を発表して、述べた様な、既存値を理解するのであり、それが、解明という作業だと言っていいだろう。