プロローグ(2):神は絶対的なものでなければいけないのだろうか
次書くのは一週間後くらいにしようと思っていたのですが、やる気になったので執筆することにしました。今回みたいに、気分によってペースや中身の量とかも変わりますが、何卒宜しくお願いします。
痛っ……くない⁉︎此処どこだよ?くそっ、なにも見えない。とりあえず電気は……あれ、僕の足は?手は?……身体は?
なんだよ…これ、どうなってる?
僕は確か……鉄パイプが落ちてきて………………死んだ?
《意識が戻ったか》
「誰だ⁉︎」
相変わらず何も見えない。しかし、何かいることは見えなくても感じ取れた。
《この世界を管理しているものだ》
てことは神か?
それにしても管理ね。神が管理してる割りには、いい世界じゃなかったけどな。
「管理?何をだ?」
《お前たち人間には理解できぬことよ》
ケムに巻きたいのか、本当に理解できないことなのか、どの道教えてくれそうにないな。
「ふーん。で、僕に何のよう?」
《要はない。ただ其方が無視できぬ存在だった故、こちらに引き寄せさせてもらった》
引き寄せる。それはつまり殺したってことか。
「何のために?」
《死者の魂は一度自我を捨てた後、再びその世界の生物として転生する》
輪廻転生か、本当にあったんだ…。
「てことは俺も自我を捨てると?」
《いや、お前は違う。言ったろ、其方は無視できんのだ。故に転生させることはできん》
要は此処で消滅しろということかな。
「そりゃあんまりなんじゃないの」
要は全部そっちの都合だ。
《そうは言ってもな。わしの管理できぬ存在がこの世界にいてはいけないのだ》
「管理できない?そんなことないだろ。現にあんたは僕を此処に連れて来れたじゃないか」
《あぁ、その通りだ。しかし、それは其方が死んだからだ。わしは此処以外の世界では、生物に干渉できない》
「ん?あんたが僕を殺したんじゃないの?」
《当たり前だ。殺せるならとっくに殺してる》
物騒な神様だな。
それにしてもそうか……。
僕を殺したのが神なら納得できたんだけどな。
《これはもう決定事項だ。其方がいくらあがこうとも変更することはない。まぁ、運が悪かったとでも思ってくれ》
皮肉のつもりかな。
いや、待てよ。そうか、運だ。僕は消えない。消えるわけはない。
彼は今まで神を信じたことはない。信じる必要がなかったからだ。神に祈るよりも、自分の運を信じて望めばいいのだから。
そしてそれは、神を目の前にしている今も変わらない。
そして彼はそして彼は強く望んだ。『消えたくない』と。
その瞬間、僕の足元が光った。いや、足もないし、目も見えないが、たしかにそう感じられたのだ。
そしてそれは事実だった。
《これはっ、召喚の光⁉︎其方、一体何をした‼︎》
「何もしてないよ」
《馬鹿な、わしの許可なく召喚が起こるなどありえない》
「さぁ、でも現に起きた、それだけだよ」
「それじゃあ。さよなら、神様」
主人公の名前がいまだに決まらなくて困っています。次回までに決めるつもりですが、温かい目で見てもらえるとありがたいです。