第1話:学校での悲劇。その1。
第1話 僕に襲い掛かった悲劇〜学校で1〜
今日も僕は何時も通りに学校へ行った。この時はこの先の悲劇の事等何も分からなかったが、後から思えば悲劇はここから始まった様な気がする。
学校に着いた。僕は何となく時計を見た。8時20分――遅くも無ければ、早くも無い時間帯だ。この時間帯に来る生徒が多いらしい。学校新聞に載ってた。
でも、今日は何故か静かだ。しかも、下駄箱には人の気配がしない。何で? 誰も居ない訳無いじゃん。でも、やっぱり誰も居ない。
どーしてだろう。もしや、これはドッキリ? 確か『ドッキリ部26時』っていうドッキリコーナーが在ったよなぁ。そのドッキリコーナーが僕達の学校に来たかな? いや、ここは私立だ。テレビに出るのを禁止してるのに、テレビのドッキリをここでやったら、校則と学校の行動が矛盾してると思う。
じゃぁ、何故だろう。
僕は靴を履き替えて教室へ行った。教室に行けば何か分かるかもしれない。
教室は誰も居なかった。居ないどころか教室に鍵がかかってる。勿論ドアは開かない。
謎が深まるばかりだ。何で皆居ないんだろうか。集団でボイコット? それとも……と、僕は色々考えてみた。でも、謎のままだ。
だいたい、テレビのドッキリはまずないだろうし、僕以外の皆がボイコットしたとかも考えられない。普通そういう事をやろうと誘ったら、最低でも1人位はやりたがらない奴が居るハズ。反対者零は普通は在り得ない。
うーん。何故だろうか。