この感情は、恋?それとも
この手には僕のいや、俺の愛しい花嫁、小鳥、宝.....様々な言葉でも言い表せられない程大切な存在だ。そして俺の愛しいユイは、その身に俺の刻印を刻んだ。もう貴女は、オレから逃れることはできない。そしてそれは、消すことができない。永遠にだ。ああ、愛しいユイ。知ってか知らずか、俺が貴女にかける鎖を喜んでつけてくれた。両親に聞けば、壮絶な痛みが伴うらしい。でも、ユイは、俺の優しい気持ちが痛みを和らげてくれると感じていてくれた。でも、その優しい気持ちは、いつしか狂気に変わるだろう。それでも貴女は俺を愛してくれますか?
俺は今、ユイを親父が建て、住んでいる城に帰っている最中だ。それにしても何だろうこの気持ち、ユイが側にいて満たされているのに、何かが、足りないと叫んでいる。ふと、思った。ユイが凄く美味しそうだと。
タベタイ。ユイ ノ ナガレルチ ハ ニクタイ ハ ドレダケ オイシイ ノダロウ
自分でもよく分からない欲望に振り回され、気づけば、顔だけ本来の姿になり、ユイを口に含もうとしていた。
やろうとしていたことに戦慄を感じた。俺は、何をやっているんだ!?
イタクシナカッタラ モンダイナイ
違う!!
オレハ ユイヲ タベタイ。
俺はユイをもっと知りたい。
タベタイ!!
まだだ。まだだ。本能よもう少し落ち着け。まだまだ本能は、叫んでいるこれ以上時間を掛けれない。俺は、消え行きそうな理性を必死に繋ぎ止め、転移ですぐに城の玄関にたどり着いた。
「坊っちゃ....何と!!坊っちゃんが人間の姿に。」
「爺。直ぐ両親を呼んでくれ。それと、俺の花嫁を両親のところに持っていってくれ。このまま持っていれば、たべてしまいそうだ 。」
「畏まりました。」そう言うと、爺は直ぐ様ユイを連れていてくれた。
消え行く意識のなか覚えていたユイの顔が優しく微笑むのが見えた