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マジカル・トランス・ファンタジア~異世界で魔法少女爆誕しました~  作者: 黒船雷光


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第三話:女神ルミナリアのご神託 ~二人目の光、サブリナイエロー爆誕!~

「マスターユーマ様!おはようございますぅ!」

 集会場は宿屋では無いので、プライベートも無い。


 部屋の鍵も無く、簡易的なベッドに寝ていると、ゴブリナに起こされる。

 彼女のまぶしい笑顔、大胆に揺れる二つの果実。もう最初に襲われた時のゴブリンだったことのビジョンは薄れつつある。


「ねえ、元の身体に戻りたいとか思わないの?」

 目の前に元気に立っている緑が基調の魔法少女にそれとなく聞いてみる。

「え?せっかくみんなに愛される容姿を手に入れたのに、手放す理由ありますか?」

「まあ、本人がいいならいいけど…」

「ですです!さあ、今日は教会の司祭様が来られる日なんでしょ?」

「そうだった!」


 村には教会があるが、司祭は村に一人いるというようなものではなく、巡回しているらしい。

 シスターは常駐しているので、空き家ということは無いらしい。

 経典に則り、小麦粉と引き換えに召喚されたのが僕だ。…バスタか食パンの代わりって酷くないだろうか?


 教会は小さな礼拝堂と控室、シスターの作業場で成立している小さな建物だ。

 だが、よく考えればこの世界で意識を取り戻したときには村の外の畑の近くだったが…何か意味があるのだろうか?


「あなたが…転生者様ですか…」

 教会に着くと、ローブを着て大きな法衣帽子を頭に付けた、僕より少し年上の品の良さそうな女性が声をかけてきた。

「天野 悠真と言います。ここではユーマと呼ばれていますが…その…」

「そのお隣に居るかわいらしい少女が、今回の結果なのですね」

「ゴブリナグリーンですぅ」


「あら、元の生態とは似ても似つかない変化ですね」

 いやまあ、見た目全然違いますからね…それより僕はどうしても気になっていることが…


「何でしょうか?先ほどからユーマさんは私のことで聞きたいことがあるのですか?」

「あ、はい…えっと…」つい言い淀んでしまう。

 おい、悠真しっかりしろ!いくら司教の胸が規格外に大きいからと言って、重要なことを聞かねばならんのだろう?!


「その、司祭様は…ご結婚されているのですか?」

 何聞いてんだよ僕は?!混乱して全然関係ないこと聞いちゃってるよ!そうじゃないだろ…

「まあ、ほほほ…女神さまにお仕えする身としては…本来純潔を求められていますので、未婚です…と言いたいところですが…」

 うん?なんか思ったより余計なことを聞いてしまったか?


「こんな奇異な胸を持つ女性は殿方もイヤでしょう…なので、したけど諦めたというのが実情ですわ」


「「ならば、私と!」」と声を上げたのは僕じゃなくて後ろに並んでいる村の青年隊の面々。

「あらあら、うれしいわ…こんなおばさんに…ふふ」あ、コレ絶対からかわれている奴…


「本当はそんなこと聞きたいんじゃないんでしょ?」巨乳司祭様はお見通しのようだ。


「その、訳も分からず小麦粉と引き換えに僕は召喚されました…死んだわけでも、望んだわけでもありません…元居た世界に戻ることは可能なのでしょうか?可能であるならその方法は?」


「……ユーマ様。貴方はこの世界に召喚された際に、女神さまにお会いしましたか?」

「え?…あ、はい…それが一体…」

「そこで、何かのギフトを得られたと思います。今回の場合ですと、ゴブリナさんを変化させた力の源のような……」


 そんなもん一つしかない。おもむろに、変身ステッキをカバンから取り出して見せる。

「この、ステッキでしょうか?」

「おお!これこそ女神の軌跡!」

 こんなテレビアニメの女児向けおもちゃのような安っぽい変身ステッキより、あなたのその脅威のバストの方が奇跡だと思いますが…


「少々お借りしても?」

「え?はい…」大丈夫だよな?

「ほほほ、奪ったりしません。女神の奇跡で顕現したアイテムは対象者が持たないと効果を発揮致しません」


 司祭が受け取ると、礼拝堂の祭壇に置いて跪き、詠唱する。

「豊穣の恵、たおやかな風、清らかな水、清浄なる大地…女神たる…ルミナリア様の権威をお示しください」

 あの女神さんはルミナリアと言うのか…


 すると祭壇のステッキから光が差し、あの時の女神「ルミナリア」がフォログラムみたいに半透明で現れた。

「召喚されしユーマよ…我が光に照らされし五人の少女を率いて村の平和を守るのです。さすれば汝の願いは叶うでしょう」


「おお、女神さま直々にご神託が頂けるとは!」村長が立派なヒゲを濡らしながら泣いている。

「すごいですよユーマ様…私も司祭を続けて二十五年…ここまでハッキリと女神さまのお姿を拝したのは初めてです!」感激して飛び跳ねる司祭の弾む胸から僕も村長を始めとする村人も目が離せない…


 そ・お・じゃ・な・く・て……五人?!魔法少女五人って…ゴブリナのほかにあと四人…はどうやって選べばいいのだ?


「この不思議なステッキは、女神の奇跡に他なりません…ユーマ様にお返しいたします。魔法少女というのはそこのゴブリナさんの如くでしょうから…選ばれし者に使えば、良いのでしょうか」


 ステッキを返してもらうが、これをどうやって「選ばれし者」に使うのが正しいのやら…

「それはどのように使われるのですか?」司祭が胸を寄せて僕に聞くので、緊張する。


「た、たしか、こうやって…」ステッキの先についているハートの宝石を捻ると…ジャコッと飛び出し、再び光が広がる。

「うお!いきなり起動した?!」


 ピカー!!


 光が収まった時にはボ僕の目の前に、はち切れんばかりのたわわな胸が強調されたメイドコスな黄色いフリルスカート、白いシャツとストッキングの魔法少女が立っていた。ゴブリナと比較しても全身メリハリ全開の金髪がサイドにリングになって先が下に垂れているリングツインテールの髪型で、髪留めはピンクの宝石が煌めいている。顔は幼く美しく…司祭様の若い頃の顔なのだろう…

「女神さまのご威光サブリナイエロー!!」司祭様の声である。


 僕も村の男たちも破壊力満点の胸とフレアスカートから伸びたゴブリナとは違うメリハリ効いた健康的な足を見て鼻と股間を抑えるしかない…


「きゃーやりましたねマスター早速二人目の魔法少女ですよ!」ゴブリナはふわっふわなポニーテールとスカートのすそ、そして可愛くも自己主張が激しい胸を弾ませて喜びを隠さない。


「えっと…司祭様ですよね?」

 僕はおそるおそる、先ほどからの一同の中で姿を消した一人の人物を指し示す。


「……い、いいえ!私はサブリナイエロー!正義と女神の使者です!」

 なんか仮面ライダー変身ポーズみたいな姿勢を崩さない…というか、どうして良いかわからないという顔をしているぞ…


「司祭様は何かできるのですか?ゴブリナは何か野菜を育てるのが得意みたいですが…」


「わ、分かっています…えっと…サンシャイン・ヒール!」

 くるりと回って天を指さす決めポーズをとる。指先から虹色のオーラが周囲を包み込む。


「ふおおお!」村長が驚いた声を上げる。「ここ最近歩くのもなかなかしんどかった膝の痛風が…消えた?!」村人たちも「おお!腰痛が!」「虫歯の痛みが!」と何か大小問わず病気が治癒したようだ…


 中々優秀みたい。僕は…特に怪我とかないので分からないが…


「ど、どうかしら…マスター私お役に立てましたか?」

 うお!ち、近い…美少女の顔が近い…ゴブリナはお日様のいい匂いがするが、サブリナは柑橘系の甘酸っぱい落ち着く系の香りだ。


「こんなに体が軽くなったのは久しぶり!ユーマ様ありがとうございます!」


 …コレ、誰でもいいのか?という気分になってくる。

 試しに村長に使う…

 …

 ………。


 何も起きない……と言うことは、あと三人の適合者を見つけなければならない訳だ…そもそも「村の平和」って…なんか宿題が増えてしまったという感じで途方に暮れる。

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