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00「はじまり」


 音楽家のセルゲイ・ラフマニノフはいつものように、、


 グランドピアノの前で新作を作曲していた。


 そして、、最後の見直し改良が終わり、、ピアノから立った次の瞬間……



 「こんにちは。セルゲイ・ラフマニノフ」


 虹色に光る神様みたいな風貌の長髪白髪のメガネおじさんが現れた。



「な、な、何者だ?? この部屋は俺しか入れないようになっているはずだ!! あんた只者じゃないな……」


「私のことはどうでもいい。それより、、音楽家のフレデリック・ショパンを知っていますか??」


「え?? ああ、、知っている。ピアノの詩人と言われている、、有名音楽家だろ。。だが、、それがどうかしたのか??」


「ラフマニノフよ。。これから先、、あなたとショパンはパートナーを組むことになるでしょう。。あなたとショパンは何億年前からお互い一緒になる宿命なのです」


「何?? 宿命?? 何億年前からだと?? ショパンは知っているが、、他人でしかないぞ??」


「あなたが他人だと勝手に思っているだけで、、実際は海よりも深い絆でショパンと結ばれているのですよ。。著名人限定の交流パーティーに行きなさい。。そして、、ショパンには……」


「なぜ、、そうする必要がある?? 俺はショパンに興味ないよ。ショパンは赤の他人……」


「だから、、他人ではないと言っているでしょう!! 他人なんてとんでもない!! あなたとショパンは……。とにかく、、ショパンにラフマニノフがいなければ存在ごと消えてしまう未来が来ます。そして、ラフマニノフにショパンがいなければ、未来の一番大切な人を失うことになります。お互い、、必要としているのです」


「何を言ってるんだ?? いきなり現れて、、こんなバカげた話を信じろと言うのか??」


「はい。。これだけは肝に銘じていてください。ショパンとラフマニノフはこれから先、、お互いが助け合い、、たくさんのピアノを愛する人達に夢を与えるでしょう。そして、、あなたはショパンといつも引き寄せ合います。ショパンとバディを組むことを避けることはできないのです」


「そんな……」


「ラフマニノフさん。あなたは今、幸せですか??」


「とてもそうは思えない。霊界でこの先も永遠に生き続けなくちゃいけないことに疲れた。不幸かもしれないな……」


「ショパンに会えばきっとあなたの心境は変わっていることでしょう。また、、その時に会いましょう!!」




 神様みたいな人はその言葉を残し姿を消した。




「ショパンとバディを組む?? この俺が??」



 ラフマニノフは意味深なことを神様みたいな人から言われ、、著名人限定の交流パーティーでショパンに話しかけることに決めた。



 ショパンとバディを組む運命か……


 ショパンと俺には何億年前から縁があると。


 ショパンとね。


 それも面白そうだ。


 本当に縁があり、、ショパンとバディを組む宿命ならば……


 交流パーティーで何か起こるかもしれないな。


 確かめてみよう。。


 あの神様みたいな人は嘘を言ってるようには見えなかった。


 何より、、


 ショパンは俺がいないと存在ごと消えるらしい。


 そして、、


 俺にショパンがいないと、、俺の一番大切な人を失うという。


 聞き捨てならない。


 それだけは勘弁だ。。


 ショパンのため、、そして、、俺自身のため!!



 ショパンに会おう!!






 ラフマニノフはショパンに会い、、神様の言うことが真実かを確かめることにした。。




 


 

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