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6話 初めての剣の切れ味は?

 「うわぁ、大分湧いちゃってますね」草原にはゴブリンが大量発生していた。その数大体50体。50体って聞くと少ないと思うかもしれない。だが!今の俺はゴブリンが10体以上来ると負けが確定するような立場なんだよ!剣がある?そんなの関係ない!剣なんぞ振ったことないわ!そんな俺からすれば”大量”である。「アリスさん、適当な数を倒して帰りましょう。」「そう、ですね。」アリス自身も驚いているようだ。「では、あいさつ代わりに。ファイアーボール。」火の玉がゴブリンの群れを焼く。え、ちょっと、、そんなことしたらゴブリンの注目集めちゃうんじゃ。、、ゴブリンたちがこちらを見る。あ、終わった。「ギーギ!」「ギギギ!」一斉にこちらに走ってくる。大体20体かな。「え、なんで?ど、どうしましょう!?」アリス、こうなることを予想せずにファイアーボールを打ったの?マジかよ!「えっと、できる限り倒しましょう。」「あ、戦闘中はため口で行きましょう。手間でしょうから。」え?あぁ、そうなの?「わかった。」俺は剣を包んでいる布を外しポケットに押し込む。黒い刀身が光沢を放つ。「行くぞ。どうせまずい状況なんだ。だったら逃げ回って死ぬより当たって砕けたほうがいいだろ。」、、かっこつけたということは内緒にしておこう。「そ、そうですね。後ろからファイアーボールで援護します。」「頼んだ。」「ギギー!!ギギ、」「ギギ、」ゴブリンたちの声が聞こえるほどに距離が縮まっている。『スキル:剣技1 を獲得しました。(常時発動)』いい感じのスキル来たぁぁぁ!常時発動ってことは唱える必要がないってこと?そうだよな?「ギギー!!」ゴブリンのうちの1体が速度を上げてとびかかってくる。なんだ?これからのゴブリンの動きが見えた気がする。ゴブリンが腕を振り上げて俺の頭を狙うようだな、、。じゃあ、胴体を真っ二つに切る。俺は剣を握り、予想通りに腕を振り上げたゴブリンの胴に向かって剣を振る。「ギギー!」ゴブリンの体にするりと刀身が入っていく。そして斬りきる。空中で切られたゴブリンの下半身と上半身がボトボトッと地面に落ちる。剣、、使えたな。正直驚いてる。切れ味抜群だし。「ショウさん後ろ!!」アリスに叫ばれる。俺の背後に1体ゴブリンが回り込んでいた。「ギッギッギッギッギ。」なんか笑われてる!?いや、真後ろにはちょっと反応できないかもしれない。俺は文字通り必死に後ろを振り向きながら剣を振る。いやぁ、間に合いそうにないなぁ。ゴブリンの腕が俺の振りむこうとする右肩に触れ、、た?感覚がない。振り向き終わると、地面に腕を伸ばしたまま焼かれたゴブリンが倒れていた。「間に合いましたね。」アリスが助けてくれたようだ。「あ、ありがとう。」ゴブリンは知能が低い。ゴブリンは一定の距離に近づくと絶対に飛びかかる。だったらそこを斬ればいい。まぁ、もちろん跳躍力は個体によって変わるが、大体平均すると0.5~1mだろう。スキルの感覚もわかってきたし、ゴブリンの処理もだいぶ楽になってきた。「ショウさん!だいぶ減ってきましたね!あとちょっとで20体倒せそうです!」ぼろ儲けだなぁ。楽な商売、、ではないけどまぁ、深夜のコンビニバイトよりは簡単だな。深夜は商品にいちゃもんつけてくるめんどくさい客も来るし、、ってこんなこと考えてるとやられるな。「ギギ!」次々に襲い掛かってくるゴブリンを必死に()ぎ払う。よくある小説の中で「回転ぎりだー!」とか言ってゴブリンを10体くらいまとめて薙ぎ払っている描写とかあるけど、そんなんできないだろ!どうやったらそんなことができるんだよ!斬っても斬ってもきりがない。だいぶ剣を振っている。「ショウさん!あと1体です!」やっとか。「ギ、、ギギギ!」とびかかってきたゴブリンに少し慣れた動きで切る。、、、やっと、、やっと終わった!後衛として後ろのほうにいたアリスが走ってくる。「おつかれさまでした!耳の回収は私が先にしときますね。」アリスはローブの内側から短刀を出した。「焼けてるゴブリンの耳も回収してくれるの?」戦闘中に気になっていたことを聞いてみる。「あぁ、形が分からなくなっているものはだめですが、私のファイアーボールの火力は低いので焼けきれませんよ。」「あ、そうなんだ。」俺も剣で耳を切り始める。「だいぶ集まりましたね。それに、ほかのゴブリンがいつの間にかどこかに言ってくれて助かりました。」「そうだな。」ほんとに助かった。今から30体来られたら絶対に対応しきれない。「よし、協会に戻って換金してもらうか。」「そうですね。」切った耳をアリスが持っていた袋に入れて、それを背負ってウドルフに向かって歩く。「私の持ってる袋がいっぱいになることなんてないと思ってましたけど、案外なるものですね。」アリスはいっぱいになった袋を見ながら言う。「あ、そうなの?」「えぇ、私はMPがあまり多くないので1日に10体が限界だったので。」と、いうことはアリスのMPは大体50か。『レベルが上がりました。ステータスが変化します。レベル3→4、全ステータス1→全ステータス1、MP20→25』ステータスだけは変わらねぇなぁ!俺は少しがっかりしながらアリスと一緒に協会に向かって歩く。

さて、第6話!更新が遅くなっていますがアイデアが尽きたわけではありません!まだまだ続けますので読んでいただけると嬉しいです!では次の話でお会いしましょう!

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