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76話 独壇場

 「キレてるのー?」そいつが聞いてきた。キレてるか?ここでキレてないなんて返す馬鹿がどこにいるんだ?俺は口から発さずに答えた。凶刃の舞・酷・乱華千本。「へぇ。面白い技だねー。」俺の連撃は全て受け流された。「でも、、ちょっと荒いなぁ。」そいつは俺の肩に向けて剣を振り下ろしてきた。とっさに避けたが、少し遅かったようで肩が少し切られた。なんとも言えない痛みが頭を刺激してくる。俺は少し後ろによろけた。「いい顔。苦痛に苦しめられてる。でも仲間の仇討ちがしたいから意識を保ってる。死ぬ直前にする顔の次に私が好きな顔だよ。」そいつの頬がさっきより赤くなっている。本当に、黙れよ。「ねぇねぇ、なんで反応してくれないのー?」そいつは斬りかかってきながら言った。さっきより速い。俺は斬られた右腕がうまく動かせないような気がしてとっさに左手に剣を持ち替えた。だがこれは悪手だった。握り替えて利き腕ではないほうで剣を握ったせいで、完全に押し負けた。俺の剣が宙を舞うのを見ながら、俺は死を察知した。死ぬ。いやだ。嫌だ。死にたくない。「その顔だよー。」そいつは俺に向かって突きを繰り出してきた。あぁ、ダメだ。避けられない。まばたきをした瞬間、俺の周囲に青っぽい、謎の物質が壁のようになっていた。「その辺にしておきなさい、アングシャ。」アングシャ、と呼ばれたやつ―さっきまで俺を殺そうとしていた分解中毒者―は、その言葉を聞いて頬を膨らませた。「なんでよ。せっかく奇襲が成功したのに。」「もうそろそろ手強い相手が来ます。そうなれば生き残れる確率は88%から38%になります。」「はぁ、パテースはいっつも確率の話をしてくるんだから、、。」と言ってアングシャは俺の前にできた壁から剣を抜いた。「では私たちはこれで。」そう言ってそいつらは足元に魔方陣を展開した。「逃がしませんよ。」聞き覚えのある声がした、と思ったら俺の上から剣が飛んできて、魔法陣に突き刺さった。大剣よりも大きな剣。金色の立派な装飾がある。「遅くなりました。申し訳ありません。」違う声がしたと思ったら、目の前でアングシャと剣を交えているユレンがいた。「思っていたよりも早い、、。」アングシャの隣にいた黒いフードをかぶったやつが言った。「ユレン、30秒は最低でも稼いでください。」「承知いたしました。」ユレンは返事をした瞬間にアングシャの腹に蹴りを入れた、がアングシャがユレンの足をつかんで引っ張ったことによって、2人は奥のテントの方へ吹っ飛んでいった。ユレンの蹴りに反応できる自信はない。けど、一瞬遅れたとはいえそれに反応したアングシャの反射神経も馬鹿にできない。「ショウさん、どういう状況か説明できますか?できれば手短にですけど。」ノクリスが俺の近くに来た。金色の目が俺を捉える。「襲撃だ。死亡者が数人いる。」その二言で理解してくれたようで「承知致しました。ショウさんはその傷が悪化しないようにしてください。」ノクリスはそういいながら、背後からきたパテースが投げた槍をノールックでもう一本の大剣で弾いた。「残念ですが、私に不意打ちは無意味ですよ?ウサギの索敵能力を舐めないでくださいね。」ノクリスのウサギ耳は、ピンと斜め後ろに向かって倒れている。ノクリスの背後に2本の大剣が浮いている。「私の領域でお暴れになるようでしたら、その首もらいうけましょうか。」魔力ではない威圧感。『覇気』という言葉が思いついた。獣人族特有のもの。「王都近衛騎士団第二師団長マーキュレン・ノクリス。ハイラビットの数少ない進化成功者。もちろん知っていますよ。」「あら、嬉しいですね。ですが、、」ノクリスの背後に数本の大剣が追加で出現した。「私の部下を殺したことは罰させていただきます。その後でしたら仲良くお茶でも、、」ノクリスの声に感情はこもっていない。「ふざけるな。」ノクリスの言葉をパテースが遮った。「そうですか、残念です。では、」といってノクリスが腕を振ると、数本の大剣がその腕の動きに従って飛んでいった。「意識が向いてないでしょう?」パテースはノクリスの剣をよけながら雷のような魔法をノクリスに向かって放った。「もちろん、守れますよ。」ノクリスは上げていた右手を自分の胸のあたりまで持ってきて、握った。その瞬間、ノクリスの背後に控えていた数本の大剣がノクリスの周囲を囲んで壁を形成した。やべぇ、強すぎる。「では、こちらの番ですね。」ノクリスはそう言って剣を次々に飛ばしていく。そして地面にさしていく。「これぐらいなら避けられるわ!」パテースは叫ぶ。「もう私の罠にはまっているとも知らずに、かわいそうですね。」ノクリスはぼそっと言った。俺は剣の刺さった場所を見る。気づいた。()()()()()()()()()()()()()()()パテースを追い込んでいる。「楽しい時間でしたよ。」ノクリスが言った時、パテースは円の中心にいた。「魔力領域・封。」そうノクリスがいった瞬間、パテースの動きが止まった。「な、、?」「さようなら。」ノクリスが指を下に降った。ザシュ、という音がしてパテースの首が落ちた。「終わりです。」ノクリスの剣が消えていく途中、ノクリスのウサギ耳が目を覆った。

いやぁ、久しぶりの早期投稿ですね。まぁ、ノクリス最強ってことで。まぁまだつづくので次も読んでくださいね!

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