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75話 混乱

 次の日の午前中にパーティーのリーダーたちが第一師団の大きなテントに集められた。出発前よりも相当数が減っていた。「全員そろったから作戦について説明しようと思う。」イリオウがテントの中心で地図を広げた。「今我々がいるのはここだ。」イリオウが地図上を指さす。「聞いているかもしれないが、今からウォテシィの正面の門まで行き、その場で戦闘をする。」「それってただの自殺行為では?」それまで話していたイリオウからその言葉を発した人に注目が移った。「あ、ファリスイから来たパーティーのリーダーです。」とその人は付け足した。「その意見は間違っていない。だが、バラバラになって行動するとクルーシャの格好の獲物になってしまう。」噓だな、と直感で思った。クルーシャは1体しかいない。ソレットのような魔法を使ってクリーチャーを出してくる奴なら一塊になった方がいいとは思う。でも、この際は散らばってクルーシャの気を紛らわす方がいいと思う。それに、そんな理由でノクリスやシュリードが納得するとは思えない。もしこの俺の直感が正しいのなら、なんでそんな嘘をつくのかという疑問が生まれる、がその疑問もすぐに消えた。今日は頭が冴えている。『裏切り者がいる。』誰かの声—マリガルドの声とすぐに分かった―が頭の中で響いた。そうか、騎士団はこれを警戒しているのか。相手がクルーシャただ一人と仮にもなってしまっている以上、その線を疑うのは当たり前だ。「ほかに質問のある人はいるか?」イリオウが当たりを見渡した。俺と一瞬目があった。「それでは行動しようと思う。」イリオウがそう言ったことによって集会は終わった。

 俺は第二師団のテントに戻ってきた。「ただいま。」昨日の夜を過ごしたテントに入りながら言った。そのとき俺は前を見ていなかった。だから気づけなかった。目の前にパーティーの仲間ではなく化け物がいたことに。俺がその事実に気づいたのは、そいつに腹を蹴り飛ばされた時だ。一気に後ろのほうへと力がかかり、地面から足が浮いた。一瞬意識が飛びかけたが、それは耐えた。空中でも何とか受け身をとってすぐに起き上がることができた。俺はすぐに剣を抜き、前を見る。目の前にいたのは、人間だった。「もー、邪魔しないでよ。()()()()()()()()。」

 俺は最初その言葉の意味が分からなかった。分解中?どういうことだ?だが、そいつが立ち上がった瞬間、とてつもない恐怖を覚えながら理解した。そいつの足元に肋骨が綺麗に並べられている。「やっぱり冒険者の分解っていいね。鍛えられた身体って分解し甲斐があるんだよね。ほら。」そいつは俺に向かって手のひらを出してきた。その手のひらにあったのは、白い、でも赤い線がびっしり見える球体だった。それが人の眼だということに気づいたのはそいつが俺の背後に回った時だった。「っ、、、!」俺が反応したことに驚いたのだろう。そいつが息を呑む音が聞こえた。俺は容赦なく剣を振った。そいつの口角が上がった。「あなたの身体、楽しそう。」そいつは興奮しているのか頬が赤く染まった。そして俺の剣を弾いた。俺は後ろに飛びながら考える。やばい、こいつはやばい。とゆうか、テイリアスたちはどうしたんだ?まさか、、、。頭の中で最悪のパターンが浮かぶ。俺はそれを頭の中で全否定した。あるわけないだろ。そんなこと。マリガルドがついていて。まさか。俺の思考を読んだかのようにそいつは口を開いた。「割と強い魔法使いと双剣使いがいたけど、私の不意打ちに全く気づいてなかったよ?」俺の頭から血が引いていくのを感じた。噓だ。ありえない。エルフの族長だぞ?魔眼も持ってる。あの速度だ。魔族トップクラスだぞ?気配を感じ取る天才だぞ?そんなわけはない。そんな馬鹿な話が、「あるわけねぇだろ!!」凶刃の舞・酷・終の番。そいつはまた笑った。「へぇ、魔剣かぁ。いいコレクションになりそう。あ、君の仲間も見てるよ。」そいつの視線の先にはテントがあった。中に見えたのはバラバラにされて並べられている骨と臓器。そして、、アリスの杖。俺の頭の中で「プツン」という音がしたのをはっきりと聞き取った。

はい、やっちまいましたね。やっぱ平穏に終わるわけがないというか、。まぁ、なぞの人物を登場させたところで次の話につなげていきたいと思います。では次の話で!


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