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70話 道中(1)

 「全員そろったか?」聞き覚えのある声がしたと思ったら、冒険者協会の入り口からシュリードが出てきた。「それでは、今回の『ウォテシィ奪還作戦』について説明する。この中にウォテシィを知らないという冒険者はいるか?いなければ遠慮せずに手を上げてくれ。」数人の手が上がった。「分かった。王都の東に位置するウォテシィは、およそ20年前に魔族に奪われた水の都市だ。沈刑湖の中心に存在する。」聞くからに怖い湖だな。「そして、今日から各地で募った有志の冒険者でこれを取り返す。最近出現した『新型の魔物』は皆知っていると思う。頭が蜘蛛の魔物だ。」ギリ、、と言う音がした方を見ると、テイリアスがいた。あらまぁ、、。ほどほどにしておかないと歯が欠けるぜ?「こいつの発生源がウォテシィの可能性が高い。発生源となっている場所を叩き、更なる襲撃を防ぐ。その他にも目的はあるが、大きな目的はこれだ。以上、質問がある者はいるか?」シュリードが少しだけ時間を空ける。「では出発だ。行くぞ!」シュリードの号令で俺たちはウドルフの門へ向かった。

 途中でファリスイと王都の冒険者、兵士たちと合流した。王都の軍勢には、シュリードが率いる第一師団がいた。そしてその後ろには第二師団、第三師団がいた。王都のトップスリーが参戦してきたことに冒険者たちは驚いていた。俺も驚いた。師団については旗で分かるのだと前にアイシャに教わった。剣を持った蛇が龍に巻き付いているのが第一師団、2本の剣が交わっているのが第二師団、槍を天に掲げる兵士が描かれているのが第三師団、、まぁ、そのほかにもあった気がするけど今はいいや。俺が師団の方を見ていると、アイシャが耳打ちしてきた。「あそこまでしないと勝算が無いのかも。こんな奪還作戦これまで無かったし、王都も不安なんじゃない?」こんな、と言うのは『ここまで大規模な』という意味だろう。まぁ、そう思うわ。俺も今そう考えてたからな。生還率が低いのは想像出来るけど、それがどれくらいかは分からないな。「なぁ、この奪還作戦って、何人くらい参加してるんだ?」俺は横にいたテイリアスに話しかけた。「んー。なんとなくだけど、冒険者はぱっと見300人ってところかな。王都の騎士団を入れたら600とか?」まぁ、『1つのクエスト』としてみたら多いな。そのとき、前の方からだんだんと人の足が止まった。それに従って俺も足を止める。何かあったかな?「今から空間移動を行い、ウォテシィの近くまで一気に移動する!この中に空間魔法へ耐性が無い者がいればすぐに報告をしてくれ!」今度は騎士団長―イリオウの声がした。あの人も来ていたんだな、と思いながら周囲を見渡す、と俺と同じようにキョロキョロしていたニルティアと目が合った。珍しくしっぽの毛が逆立っている。「、どうかしたのか?」俺が聞くとニルティアは少し躊躇した後、口を開いた。「なんだか、殺意のこもった目でみられている気がする。」「なんだと?どこからかわかるか?」俺は少し声のトーンを落として聞く。「右斜め後ろ。」後ろか。「どんなやつか分かったりするか?」ダメもとで聞いた。「たぶん、冒険者じゃない。」「複数か?」「いや、1人のはず、、。ショウ、気を付けて。気配が消えた。」俺は人ごみの中で剣のつかに手をかける。だが冷静に考えれば向こうが100%不利な状況だ。イリオウやシュリードがこっちの味方につくことは分かりきっているだろうし、それに伴ってほかの冒険者たちもこちら側につくはずだ。少し落ち着いて考えれば、ここで仕掛けてくるようなことはしないだろう。だったら、「アリス、アイシャ、テイリアス、ニルティア、今日は一緒に寝ようか。」俺は言い切ってからハッとした。アイシャが目を見開き、テイリアスが頬を赤らめ、ニルティアははしゃぎ、アリスはふつーにニコニコしている。「なんか、言い方がまずかったな。」はしゃいでいたはずのニルティアが、スルスルとテイリアスたちに耳打ちして回ると、みんな状況を理解したようで、「まぁ、パーティーで集まるのは良いんじゃない?必然だし。そのほうが安全でしょ。」アイシャが言った言葉にみんな納得したらしく、了承してくれた。「ニルティア、まだいるか?」静かに低い声を意識してニルティアの方へ行った。「本人は隠してるつもりで結構薄れてるけど、さすがに獣人族の皮膚感覚はごまかせないね。ただの視線ならさっきなんて含まれないはずだし。」なんか、、「賢くなったな。」俺が言うとニルティアは、耳をぴょこぴょこさせながら「アリスちゃんとアイシャちゃんにいろいろ教わってるから!」と元気よく返してくれた。「それでは空間魔法を発動させる!」足元に魔法陣の一片が見えた。あー、この感覚やっぱり慣れないな。体が捻じ曲がるような感覚。まぁ、なんだか少し気持ちがいいんだけど。そして、視界が奪われる一瞬前、俺は隣にいるニルティアのことを凝視している人間の姿を見た気がした。


ちょーーっと不穏な空気が漂ってきましたねぇ、。まぁ、どうなるんでしょうか。まだ考えてません!次の話も読んでくださいね!、、、ウォテシィ奪還編で、、、新キャラの予感?

では次の話で!!

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