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5話 最弱、武器を手に入れる!

 「ここが武器屋です。」アリスに案内された建物の扉の前に立つ。木製の住居だな。ドアも木でできていている。俺はそっとドアを開けて店の中に入る。「いらっしゃい!」男性の低い声が聞こえた。「おや?初めて見る顔だね。旅人さんかい?って、アリスちゃんじゃねぇか!久しぶりだなぁ!前は杖を買ってくれてありがとなー。また頼むぜ!」「マドリフさん、今日もお元気ですね。杖はとても使いやすくて助かっています!また手入れのときに来ますね。」「おうよ!あ、すまねぇつい夢中になってあんたのこと忘れかけてたぜ。」この短時間で忘れかけることとかあんの?信じられないんだけど。「えっと、剣を買いたくて来たんですけど。」「ほう、あんた剣士か!」マドリフは俺の体をじろじろと見る。「ふむふむ、、お前さん、筋力はそれなりにあるな。長剣でも振れるとは思うが、まぁ、両手剣に向いてるかって言われるとそうでもないなぁ。それで?あんたのステータスは?ステータスによって武器のタイプも変わるんだけどよ。」「えっと、それが、、、全ステータス1なんです。」俺がそういうとマドリフは数秒硬直した。「、、、、、は?あんた、正気か?」「大真面目に言ってます。」「マドリフさん、ほんとなんです。」マドリフはアリスの言葉を聞いて信じてくれたらしい。、ステータス表を見せればよかったのかもしれないが。「全ステータス1となると、どのタイプの剣がいいのかすらわからねぇな。お前さん、剣の予算はいくらだ?」「頑張っても1日の収入は500ゼニーを超えないことが多いと思います。」「500ゼニーだと?お前さん、おもちゃでも作る気かい?剣を作ろうと思ったら一番安いものでも3000はいるぜ?」さ、3000。ゴブリン30体か。不可能ではないだろうが、俺の今の全財産は200ゼニーだけ。あと15倍だな。でもここに宿代とかも乗っかるから、、って、宿代って一泊いくらだよ。「アリスさん、宿って一泊いくらしますか?」「え?えーと、私が止まってる宿だと一泊50ゼニーだったと思うよ。私は1か月分を月の初めに払っているから、一日っていうのはあまり知らないの。」「なるほど、ありがとうございます。」1日50ゼニーか。痛いな。これでどうあがいても俺の1日の最高収入は350ゼニーということになった。10日あれば買えるのか。俺が考えているとマドリフは顎に手を当てて口を開いた。「お前さん、この店を贔屓(ひいき)にしてくれるかい?」え?「そりゃもちろんです。」ここ以外に店知らないし、ないだろうし。「そうかい、じゃあ今日は特別だぜ?そこの樽の中に入ってる剣で持っていきたいものを1本持って行っていいぜ。」「マジで?」「その代わり、剣を作るときはこの店で頼むぜ?」「もちろん!助かる!」樽のほうに向かうと、無造作に剣が入っていた。「どれがいいんでしょうか?」アリスと一緒にのぞき込む。全く良し悪しが分からない。「ん?」なんだ、この剣。刀身が黒い。「あぁ、その剣は『持ち主を選ぶ剣(オーズブレード)』っていう種類の剣でな、性能は文句なしなんだが、持ち主を選ぶ剣なんだよ。鍛冶屋側からすると失敗作だな。まぁ、その種類の剣が選ぶのは強力なステータスを持った人間ってよく言うがな。」じゃあ俺無理じゃね?「持ってみたらその剣に認められたかわかるぜ。認められなければ手に激痛が走って持っていられなくなるからな。」何それ怖いな。まぁ、ダメもとだ。俺は剣を持つ。、、あー、ちょっと手首がつねられてるような感覚がする。「最初は少し痛いらしいな。ステータスを確かめているとも言われている。」説明どうも。んー、、あんまり痛くないな。「お、?お前さん、痛くねぇか?」「ん?あぁ、痛くなくなってきた。」「マジか、認められただと?」え?認められたん?「え?」俺は剣に目を落とす。確かに俺は剣を持っている。「えぇぇぇぇ!?認められちゃった?」『スキル:風刃斬り がブレードスキル:風神(ふうじん)斬り に変化しました。』誰が言葉遊びしろって言ったんだよ。説明書きを見せろよ。『風神斬り:風刃斬りと同じもの。MP消費3』同じかよ!あ、でもMP消費が5から3に減っているな。省エネスキルか。「えっと、お前さん、その剣、この店の中だとどの剣よりもいいやつだと思うぜ。」え?ほんと?ラッキーだなぁ。「あ、剣の鞘作っとくから明日また来てくれ。」あ、鞘まで作ってくれるの?優しすぎるな。「ありがとうございます。」「いいんだよ、俺の失敗作がただのゴミにならずに済んだんだ。」「えっと、武器も調達できたことですし、ゴブリン討伐に行きませんか?もう9時なので。」アリスがおそるおそる言う。「あ、申し訳ない。勝手に盛り上がっていた。」「あ、全然大丈夫です!良かったですね、いい武器が見つかって。」「ありがとう。」俺は剣をマドリフにもらった布に包んで店を出る。空は青く澄み渡っていた。

さて、やばいめちゃくちゃ続いてしまう。無限にアイデアが浮かんできております。たまに割り込み投稿の番外編とかで伏線はるかもしれないです。ほんとにごめんなさい。はてさて、まだまだ続くのでまた読んでくださると幸いです。(ブックマークやコメントもくださると励みになります。先日ブックマーク登録していただけてガッツポーズして喜んでました(笑))

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